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歩道について。
本来自転車などの軽車両は、車道を走るのが基本です。
歩道走行可能な場所では、交通事情によって歩道を走らざるを得ない場合もあります。
しかし。
歩道の始め・終わりには必ずと言っていいほどの段差があります。
所によってはヒドイ段差も。
コレについての質問ですが。
もっと車道とツライチな設置・施工は出来ないのでしょうか。
今の技術力をすれば、不可能な事では無いと思うのですが。
地盤沈下等の対策で、どうしても段差をつけなければならないのでしょうか。
それとも役所に自転車に対しての配慮が無いだけなのでしょうか。
(運転技術でクリアすれば良い・・・云々の話はひとまず置いて。)

A 回答 (5件)

道路設計技術者です。



>もっと車道とツライチな設置・施工は出来ないのでしょうか。

可能です。と言うより、新規建設の場所においては、従来の段差あり(マウンドアップタイプ)では無く、ほんの少し(5cm)だけ段差がある(セミフラットタイプ)で設計施行する区間が大半です。これは、自転車に配慮しているというよりも、バリアフリーの観点から車いすやベビーカーに配慮しているのですが、結果的には自転車の走行も行いやすくなっているハズです。国土交通省の公式ページでこれに関する内容の記載を見つけたので以下にURLを示します。

http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/06/060825_.h …

なお、既出の回答にもありますように、完全にフラットとするタイプは、車道の排水が歩道に流れるようになり歩行者にとって好ましくないので、一般的には行いません。5cmだけ歩道を上げ、歩道と車道の境界に街渠工と呼ばれる皿型のコンクリートを敷設し車道の排水をここで食い止め歩道には行かないようにします。

なお、セミフラットにした場合でも、歩道と車道の境界に、上記の皿型と併設して、従来の段差あり歩道と同じ高さの縁石を設けて、敢えて「突起」を作ります。これは、クルマが歩道に突っ込む可能性を低減したり、また突っ込んだ場合の速度の低減を期待するものです。

なお、既往の道路にはマウンドアップ(段差あり)タイプが多いのは、バリアフリー以前に建設された道路が圧倒的に多い為です。

以上が「道路設計技術者」としての回答となります。

>それとも役所に自転車に対しての配慮が無いだけなのでしょうか?

ここからは技術者としてでは無く、一般人として道路を使用する者としての意見です。

役所の人の考え方は知らないですが、個人的に思うのは、歩道が自転車にとって「走りやす過ぎる」状態となるのは、歩行者の立場からすれば困る面もあります。何故なら自転車の速度が上がりすぎて歩行者にとっては危険だからです。現に、現在でもマウンドアップとは言え、途中に乗り入れ等が無く長い区間が凹凸の無い区間が多数存在しますが、そういう区間では歩道上なのに自転車で猛スピードで走っている人を散見します。歩道を歩く歩行者から見れば、非常に危険極まりないと思います。現に自転車対歩行者の衝突事故で歩行者が死亡するケースも少なからずあります。

「自転車は車道が原則」と言っても、車道の大型車交通量が多く恐怖を感じたり、マナーの悪い路上駐車の為にまともに走行できない区間も多々あります(と言うか都会ではそういう場所のほうが多いように感じます)ので、自転車が歩道上を走行すること自体には私は反対しません。と言うか逆に賛成したいぐらいです。昔の「狭い歩道」の区間ならいざ知らず、現在では外観は単なる歩道でも位置づけ的には「自転車歩行者道」として広い幅員で整備されている歩道も多いので、そこを自転車が積極的に利用しないのは勿体無いです。また道路交通法の改正により、以前は道路標識で通行可とされている区間しか「建前上」は自転車は走行できなかったですが、現在では標識が無くても「車道または交通の状況から見て、やむを得ない場合」は走行できるとされています。

http://www.gov-online.go.jp/pr/media/paper/kijis …
(PDFです)

ようは、「自転車が歩道を走る権利」を大幅に大きくした訳です。なので、本来なら自転車が走りやすい構造とし、車道走行に危険を感じる場合は積極的に歩道を走って欲しいと個人的には思いますが、その際は権利とセットで必ず生じる義務である「歩道では、すぐに停止できる速度で、歩行者の通行を妨げる場合は一時停止しなければなりません」ということを皆が実施することが大前提になると思います。

最低でも私が住む地域で散見する「歩道を疾走する自転車」の頻度を考えた場合、「まだまだ自転車がこの程度のモラル(=最弱者である「徒歩」の延長線上の意識レベルであり「車両を運転している」という認識が希薄)なら、歩道は段差を無くした分は、スポット型植樹を左右交互に配置したり、開口部ではポールを設けたりして、多少走りにくくして走行速度を落として欲しい」と個人的には思います。

せっかく歩道があるのに、歩道上であっても小さな子供を安心して歩かすことの出来ない現状は、やはり「少しおかしいかな?」と率直に思います。
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この回答へのお礼

非常に主旨が発揮としたご意見です。
正にその通りだと思いますね。
基本歩道は歩行者の為の物。
自転車といえど軽車両ですから。
しかし、実際は昔から歩行者と自転車は歩道を走る物なんて風潮がありました。
車側から見ても、その様な認識をもって運転している人が非常に思います。
政府の広報機構も、最近になって、自転車は車道を走るもの。
なんて、セリフを口にするようになりましたが、そのためのインフラが全く整備されていない状況ですね。
いずれにせよ、まだまだそういったマナーの浸透は時間がかかりそうですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/17 11:35

No2さんの回答の通りです。

私は視覚障碍者で、白杖を使って外出します。中途失明で、見えている頃は、自転車道楽に、どっぷりと浸かって、最後は店を持ったりもしました。こんな私ですから、自転車乗り、障碍者両方の立場がわかります。あの2cmの段差は、白杖を使う私たちにとっては、命を守ってくれる2cmなのです。フラットな歩道部分で、自分が歩道にいるのか車道にでてしまったのか、解らなくなることがあります。ロードバイクや、クロスバイクの方々、済みませんがほんの少し体重移動で、乗り越えてください。
白杖を持った人の脇を擦り抜ける時、良く整備されたロードバイクは、殆ど音がしないので、我々はなかなか気づきません。直前にベルをチンチンと、2回ほど鳴らしてくださると、大変たすかります。白杖がスポークの中に入ったりすると、お互いに怪我をする事になりますから。
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この回答へのお礼

何事でもそうですが、自分がその立場になって見ないと中々理解できない事が多々ありますね。
まさにその一つなのではないでしょうか。
今回はこの様な質問をして、非常に得る物がありました。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/17 11:41

私もツライチにしたほうがいいと思っていましたが、


車道の排水が歩道に流れてきてしまうのが問題ですね。

でもこうも考えるのですよ。
余計な予算を使う、
典型的かつ悪質な公共事業の予算水増しの手段ではないかと。

もちろん良い公共事業もありますよね。
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この回答へのお礼

公共事業に関しては、ヒドイ部分もあるようですね。
いままで見過ごしてきた私達にも責任の一巻はあるように思えます。
もちろん書かれているように、真摯に取り組み人々の役に立っている公共事業も、たくさんあるのですが。
どこの世界でも腐った一握りの人間によって、全体が大きな不利益をこうむる事がありますので。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/17 11:19

 歩道の形式には、マウントアップ、セミフラットタイプ、フラットタイプの3種類があり、都市部ではほとんどがマウントアップかセミフラットタイプです。

フラットタイプは郊外の地方道路などによく見られます。
 従来はマウントアップとよばれる、車道と歩道とが15~20cmほどの段差があるタイプが主流でしたが、これだと民地側への車両乗り入れ部で歩道が波打つような形状となってしまい、車いすや乳母車などの通行に支障があるため、最近はセミフラットタイプという車道と歩道の段差を5cm程度に抑えた形式が多く採用されています。
 この歩道と車道の段差は、車両が歩道に乗り上げるのを防ぐだけでなく、車道側の雨水排水が歩道側に流入しないようにするための機能も果たしています。そのため、歩車道境界部には縁石と一体となった側溝や等を布設します。
 交差点や取付道路部などにも歩車道境界部には段差が設けられています。この場合の段差は2cm程度とされています。この数値の根拠は、車いす利用者が乗り入れできるぎりぎりの高さであり、同時に視覚障害者が杖や靴裏の感覚で歩車道境界を認識できるぎ限界の高さでもあります。これ以上高くなると車いすでは容易に乗り上げることが出来なくなり、逆に低くすると視覚障害者が認識しにくくなって危険です。これは実際に両方の障害者による実験の結果から導き出されたものです。もちろん、路面排水も考慮されており、信号待ちをしている歩行者の足下に水たまりが出来ないようにしています(最近は透水性舗装などで対応もしていますが)。
 健常者が運転する自転車のことはこの場合配慮されていません。車いすで乗り入れできるのであれば、自転車も問題ないはずです。同じように交通弱者である視覚障害者への配慮も重要な要素です。視覚障害者用誘導ブロック(いわゆる点字ブロック)が目立つ色になっているのもそのためです。
 ちなみに、都市部の新規道路でフラットタイプが採用されないのは、車道の排水が歩道側に流出してしまうので歩行者が歩きにくいということと、交差点などで歩車道境界が不明確になるので視覚障害者にとって危険、という理由からです。地方部の道路は歩行者の通行が少ないので、これらの問題は小さいと判断されます。点字ブロックが設けられていないのもそのためです。
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この回答へのお礼

非常に詳しい説明でした。
場所によっては、乗り入れ部に明らかにずさんな施工をしている歩道もあり、??な部分があった物ですから。
なるほど、大前提として、そのようないきさつがあるのですね。
納得が行くような気がします。
一方向だけの見方をするつもりは毛頭ありませんが、こういった詳細を拝見させていただくと、もっと物事を知る、もしくは疑問を持てば知ろうとする姿勢も大事だなぁと改めて実感しました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/17 11:15

配慮がないだけです。



自転車が社会的にあまり認知されていなかった結果、コストがかかる
工法がとられてこなかったに過ぎません。

自転車も法的には車道を走るのが原則なのですから、危険を感じない
ケースでは、堂々と車道を走ればいいのではないでしょうか。自転車
に乗っていた10年前からそのように考えていたので、同じく段差が
気になった私は、ママチャリで車道を走っていました。
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この回答へのお礼

やはり配慮がないのでしょうか。
私も基本は車道走行です。
実際の話、車道の方が遥かに気持ちよく走っていられます。
その時乗っている自転車の種類によっても違いますけれどね。 
場合によっては危険を避ける為に歩道を走らざるを得ない時があります。
そんな時に歩道への乗り入れする部分の車道との段差が非常に気になる物ですから。
現況では歩道歩行者との兼ね合いもあり、魑魅魍魎の住む世界?なので、出来るだけ走りたくありませんが。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/17 11:05

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