No.1ベストアンサー
- 回答日時:
大きく分けると 2つ
1 満州(中国)の利権に関して、私にもください、権利があります。
2 列強(ロシアと日本)の仲裁をすることで、列強入り
1はわかり安いかと思います。けんかの仲裁に出ることで、仲裁料をとるようなもの。
19世紀のアメリカ外交の基本は、モンロー主義であり、アメリカ大陸に関しては口を出すな、それ以外には口を出さない・・・言い換えれば欧州の列強クラブには入りませんというもの。
それが1890年のフロンティア喪失、1898年の米西戦争によるフィリピン領有など、列強クラブに入る必要が出てきました。
かといって、実際に列強クラブという明確なものがあるのではなく、実際に何をやったかで、お互いが「君って、僕らの仲間だよね」と認識されるのが列強クラブです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB% …
ちょっと前の露土戦争
なんか 直接対決した国でない、あるいは、司会のドイツ以外も参加しています。
この直接関係のない参加国が列強です。
アメリカは呼ばれていないし、ドイツはここで調停を行うことで、列強としての立場を強めました。
1878年にドイツがやったことを、1905年にアメリカがやって、列強宣言を行う場。
それが ポーツマス会議です。
現代の感覚で、フィンランドが会議を主催・・・・とかではなく
両国が調停案に文句を言ったら、調停国が攻め込むぞという、脅しも含んでの調停工作が常識です。
なので、調停工作に成功することは、関係ない国に対して
「ロシアと日本がアメリカの調停を受けたということは、アメリカの力をロシアと日本が正式に認めた」ということを宣言することになります
No.4
- 回答日時:
締め切り後の回答すみません。
昨日の深夜に質問を拝見し、時間がなかったもので…
セオドア・ルーズベルトの日露観を少し書いてみます。
日露戦争における日本の戦いを、英国の代理戦争とする見方がありますが、米西戦争以降、西太平洋にまで勢力圏を拡大していた米国にとっても、日本の戦いは代理戦争という側面を持っていました。
ルーズベルトはロシアの満州占領時に見せた傍若無人なやり方や、その専制政治にも反感をもっており、そのぶん日本よりの立場でした。
「日本は我々のゲームを行なっている」(1904/2/10)
「彼等(日本)は文明人のゲームを行なっている」(1904/7/26)
一方で、戦争の経過から日本の軍事力に対する警戒感を強め、日露の対立の持続こそが米国の国益であるとの考えも同時に持つようなります。
開戦一ヵ月後(1904/3)、
駐米ドイツ大使との会談でのルーズベルト発言の要約
日露が消耗し、講和後も日露の地理的摩擦面が除去されず、戦前同様に勢力範囲の境界で対立することが我々の利益である。このことは両国を絶えず戦時体制に置き、日露の他地域に対する野心を和らげる。日本は膠州湾でドイツを、フィリピンで米国を脅かすことはない。
この人の日本への同情と支援は「日本の勝利が奉天以北でない限りにのみ用意されていた」といいます。ロシアの圧勝はもちろん、日本の勝ちすぎも望んでいなかったのです。
ルーズベルトは【20世紀を通じて米国の外交理念となるウィルソン主義】に対立する考えの持主で、パワーポリティックスの「支持者」です、力のバランスには敏感であり、非情なまでに現実的です。
また彼の見解は一貫しています。開戦間もないときから、具体的に調停に乗り出したころ(1905/6)まで、認識に変化はありません。
(1905/6/16の発言)「露国の勝利は文明に対する打撃になる一方、東アジアの勢力として露国の崩壊もまた私の意見では不幸なことである。両国が相手に対して穏当な行動をとるように露国が日本に対して残るのが最も良い」
調停によって満州への発言権や影響力を確保したいという欲求は当然でしょうが、以上のようなルーズベルトの底意を、米国の動きの基底に見ておくと必要があると思います。
No.3
- 回答日時:
これだけの疑問を持たれたからには既にご存知だと思いますが。
先の方も挙げているように、日本を後押しすることで中国大陸の権益拡張の糸口を作ろうとした、
これは大きな理由になりますね。
そのもくろみがはずれた(満鉄の共同経営を日本に申し入れたが拒否された)その後の動きにはっきり現れている。
アメリカは手のひらを返すように危険な敵性国としてジャパンバッシングを始めているよね、
日本に好意的な仲介をしてくれたにもかかわらず……。
排日移民法、ワシントン軍縮会議、そしてオレンジ計画、対日石油輸出停止……。
義和団事件以降は、中国大陸内において反日工作をも着々と進めているしね。
やがてWW2へと発展すべき布石が着々と進められていったわけで。
こういうのを歴史的必然性っていうんでしょうね。
そのきっかけになったのが、日露戦争でのアメリカの調停とその代償を拒んだ日本の態度。
日露戦争は決して日本が勝ったわけでもないのに、あまりにも己が力を過信しすぎて浮かれまくった、いわば成り上がり者がお調子に乗りすぎたあげくのWW2への坂道だったと見ています。
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