
今までは有限会社をしていたため、会社から「給与」という形で私自身の給与を毎月仕訳していました。
H22年に有限会社を解散させ、現在個人事業を始めています。
個人事業では、事業主自身は給与をもらえないので、【売上から経費を引いた額】が【事業所得】になるとのことは理解しているのですが・・。ただ、【売上から経費を引いた額】がわかるのは年末ですよね。年末まで事業主が給与(?)をもらえないのでは生活できないので、実際には年度途中に何回かにわけて事業のお金から給与(?)をとっていました。この場合帳簿にはなんという勘定科目で仕訳すればいいのでしょうか?
また、昨年の売上が店の預金口座に少し残ったままです。
【売上から経費を引いた額】が全て事業主の所得になるということは、年末には店の口座から全額おろして事業主に渡さなければいけなかったのか・・と、今困っています。
どのように仕訳・対応したらいいでしょうか?
宜しくお願いいたします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
「事業主貸」「事業主借」という勘定科目を用いてもう一度ご説明します。
まず、仕訳から行きます
事業開業時
現金 50,000 / 事業主借 50,000
事業主の生活費の引き出し(説明上年間まとめて仕訳を切ります)
事業主貸 1,000,000 / 現金 1,000,000
年度末
事業主借 50,000 / 事業主貸 50,000 (一部を相殺します)
元入金 950,000 / 事業主貸 950,000
という仕訳になります。
前回の回答時の「引出金」が「事業主貸」、「資本金」が「事業主借」と「元入金」であると考えてください。
もしかすると、年度末には「元入金 -950,000」ではなく「事業主貸 -950,000」と表示されるかもしれません。
で、ここの「-950,000」については特段気にする必要はありません、以前回答したように家計簿の発展型のようなイメージになるため、個人事業の資産は事業主の意のままになり、その結果として、たくさん引き出したというだけです。
全く問題なく、何ら違法なこともありません。
あまりにたくさんお金を引き出すと現金決済に支障が出る点だけ気を付けてください。
また、「残ったお金をそのまま翌年に繰り越す」は、全く問題ありません。
収益と費用は発生時点で計上し、現金決済と分けて考えるという会計の大原則は個人事業であっても何ら変更はありません。
つまり、『H22年の残金をH23年に繰り越したとしても「H23年の売上」ではないので繰り越しても問題ない、「ただの繰越金扱い」という理解』ですが、全く問題ありません。
H23年に売上げたらH23年に売上を計上し、H22年の残ったお金は事業の資産になります。
再度の回答ありがとうございます。
非常に分かりやすく、具体的でとても助かりました。
「この理解でいいのかな・・」と自信がない部分も回答いただいたので、安心して決算・確定申告ができそうです。
本当に感謝いたします。
No.2
- 回答日時:
個人事業主はいわゆる経営者ですので、給与のような費用ではありません。
その事業の一年間の事業成果の残余資産をふところに入れるわけですから、資本勘定から直接減額するものです。
具体的には引出金勘定を用いて、事業から現金を引き出すたびに
(借方)引出金 XX / (貸方)現金 XX
という仕訳を切り、年度末に、
(借方)資本 XX / (貸方)引出金 XX
という仕訳を切ります。
他に商品などを持ち出した場合も同様の仕訳を切ります。
さらに、「昨年の売上が店の預金口座に少し残ったまま」についてです。
確かに個人事業主の事業の帳簿は、事業主の家計簿の発展型のようなイメージになり、事業の持ち物は全て事業主のもの、というイメージになりますが、本来は、個人事業主の事業の持ち物であるため、商品であろうと現金であろうと事業主に渡さなければならないなんてことは、ありません。
ですので、心配しなくても問題ありません。
この回答への補足
※お礼欄の最後の行に「事業主借」という文字が誤って残ってしまいました。すいません、意味はありませんので読み飛ばしていただければと思います。
補足日時:2011/01/07 21:52丁寧な回答ありがとうございます。
No1さんのお礼欄にも書かせていただいたのですが、全くの素人でして、bowwow358さんの回答を理解するにも一つ一つをネットを調べて「やっと何とか理解できた」といったところです・・。
自分で調べられる範囲のことはできるだけ調べたのですが、それでもまだ疑問が残りまして、お聞きしてもいいでしょうか?
「資本勘定から直接減額する。しかしちょこちょこ引き出すので引出金勘定を用いて、決算前に資本勘定にする」という所まで何とか理解しました(おはずかしながら、資本勘定・引出金勘定という言葉も初めて聞きまして;)。
ただ個人事業を始めるにあたっては、事業主が5万円会社に貸した程度のみです。
(借)現金 50,000 / (貸)事業主借 50,000
と仕訳してスタートしました。
「資本=資本金・資本準備金・利益準備金」とすると、5万円しか資本はありません。それにもかかわらず、最終的に
(借)資本 1,000,000 / (貸)引出金 1,000,000
となってもいいのでしょうか?1年間の収益が資本になるので構わないのでしょうか・・。
また、弥生会計のソフトを使っているのですが、勘定科目に「資本」というのはありません。「資本」という勘定科目を選択できないことと、No.1の方は「事業主貸」で仕訳するとの回答もあり、どう捉えたらいいのかと迷っています。「事業主貸」が「資本」なのでしょうか?
お手数おかけして大変申し訳ないのですが、もしお時間がありましたら再度助言いただければ大変助かります。どうぞ宜しくお願いいいたします。
事業主借
No.1
- 回答日時:
>年度途中に何回かにわけて事業のお金から給与(?)をとっていました。
この場合帳簿にはなんという勘定科目で仕訳すればいいのでしょうか?「事業主貸」です。「事業主貸」と「事業主借」(合わせて事業主勘定)は、個人事業の場合にはよく出てくる勘定なので覚えてください。
http://kanjokamoku.k-solution.info/165/
>【売上から経費を引いた額】が全て事業主の所得になるということは、年末には店の口座から全額おろして事業主に渡さなければいけなかったのか・・と、今困っています。
そんな必要はありません。事業上必要な資金の状況を見て、余裕があれば適宜プライベートに振り替えればいいことです。事業所得は計算によって算出するものであり、資金の残高とは別物です。
これは会社でも同じですが、損益の問題と資金収支の問題は全く別です。支払いが遅れても経費は発生時点で経費として計上するし、経費にならなくても資金をプライベートで使うこともあります(この場合事業主貸になる:会社の場合は原則として賞与になるが、損金不算入のため貸付金として経理するのが一般的)。会社の経営をしていたころから損益と資金収支の関係をきちんと理解していなかったのではないですか?
http://keiei-kaizen-support.jimdo.com/%E3%83%9B% …
質問を読んでいて、とても会社の経営者だったとは思えないくらい経理に対しての知識に乏しいと思われます。複式簿記でやろうとしているようですので、地域の青色申告会に加入して記帳方法について指導してもらうことをお勧めします。
丁寧な回答ありがとうございます。
ややこしくなってしまうので書かなかったのですが、質問文の「私(事業主)」とは、実は私の父のことです。この質問をさせて頂いたのは娘にあたる者です。
事業主(父)は職人ですので経理に関しては全くわからず、有限会社の時は税理士さんに全てをお願いしていました。ただ不景気となり、また父も高齢となり、本当に小さな事業を細々と続けている状態です。法人税と税理士さんへの費用が負担となり昨年、事業主の娘である私が素人ながら解散させた状況です。
なのでおっしゃる通り、父も私も経理に対して全く知識がありません。
さらに私も現在臨月で、慌てて昨年末から個人事業の確定申告に取り組んでいるところです;
地域の青色申告会についても、今回の確定申告が終わってからきちんと調べてみようと思います。
丁寧に回答いただいたのですが、もう少しお尋ねしてもいいでしょうか?
>「事業主貸」です。
弥生会計のソフトを使って仕訳しているのですが、「事業主貸」で仕訳すると貸借対照表の「負債・資本の部」に「事業主貸 -○○○万円」と出るのですが、これでいいのでしょうか?
>これは会社でも同じですが、損益の問題と資金収支の問題は全く別です。支払いが遅れても経費は発生時点で経費として計上するし、経費にならなくても資金をプライベートで使うこともあります・・・
ここは何とか昨年理解できたのですが、法人の場合経費や給料を支払った残りが「利益準備金」として扱ったと思うのですが、個人の場合残ったままのお金を翌年に繰り越していいのかと迷いまして。H22年の残金をH23年に繰り越したとしても「H23年の売上」ではないので繰り越しても問題ない、「ただの繰越金扱い」という理解でいいのでしょうか?
お手数おかけして申し訳ありませんが、お時間ありましたらまた助言いただけると助かります。宜しくお願いいたします。
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