昭和48年に建てられた鉄骨鉄筋コンクリート造一部RC造(12階建て地下1階)のビルが、今回の地震で亀裂がたくさん入りました。
1階から8階までの階段の周りの壁が特にひどく横に何本も亀裂が入っています。窓の周りのコンクリートもはがれ落ちているところがあります。
現在はコーティングして補修して周りの壁と同じ色で分からないように塗るようです。
先日の地震で(東京都)このようなビルは沢山あるのでしょうか。
次回に起こった地震で、ニュージーランドのように、この建物が崩壊する危険性はないのでしょうか。
このビルの1室で仕事をしているのですが、よろしくアドバイスをお願いいたします。
No.1
- 回答日時:
無責任に中途半端なことは言えませんが一般論として書きます。
コンクリートの亀裂(クラックと言います)の場所・入り方・幅の程度で変わってきますが、鉄筋の外側のコンクリートの剥離・クラック程度までなら、補修により元の耐力近くになります。鉄筋の内側まで被害があると補強を伴う補修が必要になると思います。
正し、補修だけなら最大でも、地震の前の耐力までしかなりませんので現在の規準は満たしていない可能性はあります。故に、旧規準で設計・施工された建物は耐震診断をしなければ何とも言えません。
あまり知られていませんが、耐震診断の前段階として「震災建物の被災度区分判定」というのもあります。
災害後に建物の耐力がどのくらいになっているかを推定する判定です。
ビルのオーナーに入居者がまとまって調査を依頼してみたらいかがでしょうか?
ご回答有難うございます。
このビルは事務所仕様の分譲賃貸で、ビルのオーナーというのはいないようです。
管理組合か管理会社に貸主を通して聞いてもらえばよいのかもしれませんが、200室超の大規模ビルなので、1賃借人がちょっと口出しできないような雰囲気です。
耐震診断や耐震工事はやっていないということは聞きましたが。
1階に管理会社があるので、もう少し聞いてみます。
No.2
- 回答日時:
横クラックですか・・・・。
正直あまりいい状態ではありません。
私は引越しをお勧めします。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~r673/%8FC%91U%8Cv%89 …
これを見るとわかる通り表面を補修すればよいクラックではなく
コンクリートが鉄筋から剥離したりその危険性を帯びています。
そのせいで壁が浮いてはらむなどして水平にクラックがはいるのです。
もちろん検査を行っていただいた方がいいでしょうが、
そのままうめて直してしまうなら危険としか言いようがありません。
賃貸であるならば修繕義務をオーナーにかすことができるわけではありません。
引越ししてください。
ご回答有難うございます。
9階から階段で降りるたびに不安です。地震直後より日数が経つにつれてクラックが増えていくような感じです。
200を超える会社は、不安を口にしながらも、まだほとんど引っ越ししていません。
ただ、さすがに空室募集に応募する会社はありません。一見して逃げていきますね。
検査について管理会社に聞いてみます。
大きな地震がないよう祈るばかりです。
No.3
- 回答日時:
NO.1 ですが
コンクリートはクラックが入ることを前提として設計しています。
大地震時に横クラックが入ってもそれは設計で織り込み済みで重大なクラックではありません。
補修・補強により元の建物耐力に近くなります。
問題は建物の耐力が震災前程度になっても元々の建物の耐力がどの程度だったかです。
No.4
- 回答日時:
コンクリートのひび割れだけなら、建物の倒壊につながることはまずありえません。
設計においてもコンクリートがひび割れることは許容しています。それよりもコンクリートの中の鉄筋が座屈したり降伏して、コンクリートが割れたり剥がれ落ちると問題があります。横クラックもそれだけで騒ぐことではありません。本当にひどい状態ならコンクリートが剥がれ落ちて鉄筋が見える状態になります。
ニュージーランドの建物はテレビで見る限り、鉄筋が日本に比べて非常に少なく見えました。同等に考える必要はありません。
ひび割れといっても、コンクリートか、ボードか、モルタルか区別して見なくてはいけませんし、地震前からのひび割れか地震後かも見極めなくてはなりません。だから、一般の方がみて危険かどうかなんて判断できませんし、この回答も一般的な解答なので、心配なら専門家にみてもらってください。
No.5
- 回答日時:
地震によって建物にクラックが入れば確実に建物にはダメージがあります。
補修で元の耐力に戻るはずがありません。補修というのは、ダメージを見えなくするだけです。
正直なところ、一度大きなダメージを受けた建物に後どれだけの耐力が残っているかを判断するのは非常に難しいです。まして、新耐震基準前の建物ですから、震度7以上の地震があれば倒壊は免れない可能性大です。
ご回答有難うございます。
参考にさせていただきます。
当ビルは、建築(長谷工)当時はかなりよいという評判だったと聞きました。(うわさ)
このような建物は、東京中いっぱいありますよね。
この際、国土交通省あたりから検査指導等は入らないのでしょうか。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
再で恐縮です。
みてないのにあれこれ言うのは良くないでしょうが、昭和48年ごろというと1981新耐震の前の改正の1971年改正よりは後の建物だということです。ここからはみてないので一般的なお話しです。今の建物に比べて床スラブも薄いし、(12センチのところが多い)
柱も細いだけでなく帯筋の間隔が今の倍くらいもあります。つまりは、柱の持ちこたえ度は悪い。
床スラブが薄いということは水平剛性も今より弱いんです。
建物もよく利用されているようで一番大敵である炭酸ガス発生も多かったかもしれません。
横に入ったクラックは外力によるので地震によることは間違いありませんが、それと同時にそのひびの入り方はコンクリートが健常な状態とはいえない可能性があると考えました。
今の建物より弱いのは確実なので損傷が生じればさらに危険を想定するのは順当な判断だと思っています。
さて、NZは地震国と言っても建築士が設計する義務が発生したのはごく最近だそうです。
古いものをいいものだと言ってDIYして使うのが主流だとか。
また、あの問題のビルも日本の建築士がニュースでざっと見ても性能が全く違うのはわかります。
しかし、同じようには崩れなくても同じころの建物が阪神大震災の際、柱の割れだけで済めばいいですが、短柱破壊して中層階のクラッシュが起きた例もあります。つまり5階建てで2階だけクシャっといったりした事例です。
その事例はまだ部分クラッシュしても柱に荷重を伝え続けたようで数階の床抜けを起こすような事例にはなっていなかったようです。
現代建築で雑壁に入るクラックならそう問題はない可能性が高いですが、その当時の建物は構造壁以外は窓と腰壁のくみあわせで、短柱破壊しやすいデザインが多いです。あくまで多いということで全部ではありません。
賃貸であれば、オーナーが補修を続けても危険と判断されなければ退去命令は出ませんし、検査によって危険であり退去命令がでればオーナーは収入源を失い、入居者には立ち退き料も出ません。検査に合格しても補修代と検査料がオーナーの負担になります。なので、検査が必要でも、建物所有者が果たしてやるかなと。
オーナーが今回補修するということなら、検査を入れる気はないので、オーナーが建物をあきらめないということです。つまりは営業補償や立ち退き料を請求できるチャンスは今後しばらくないと思います。どちらにしろ立ち退き料がでないなら、突然の退去が必要になるよりは今のうちに引越して突然の退去によるアクシデントを回避するほうがビジネスとしては有効であると考える次第です。
再度の詳しいアドバイス、有難うございます。
とても難しい判断ですね。引っ越しを決意するのは大変です。
皆、まさか震度7のような地震は起こらないだろうと楽観的に考えているのだと思います。
起こってからでは遅いのですが・・・・。
どちらにしても、運命と諦めるしか・・・。
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