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現在福島で起きている原発の問題について、随所で人災であるという意見を耳にします。
しかし、私には現時点で人災であると断言できる理由が分かりません。

いくつかの意見を聞くと、人災とされる根拠は以下の2種類があるようです。

1. 今回の地震による津波は想定されるべきものであったから
2. (津波は想定外だったとしても)発生後の東電や政府の対応に問題があったから

1について、東電や政府が今回の津波を現実のものとして想定していなかった点は既に明らかに思えます。
しかし地震発生以前に、今回規模の津波の発生確率と発生した場合の被害の大きさ、それを防止するための対策費として妥当な金額がいくらであるかを明言できた人がいたとは思えません。
また今回の津波を"当然想定し備えておくべきもの"とみなすのであれば、津波により亡くなられた方々も人災(あるいは自己責任?)により命を失われたことになろうかと思いますが、そのような意見もあまり聞こえてきません。

2については、今後詳細に検証し、各タイミングでの判断の妥当性を明らかにしていかなければなりません。
しかし、現時点で人災と断罪するには時期尚早に思えます。

原発問題が人災であるのかについて、知見をお持ちの方のご意見をお聞かせいただければと思います。

A 回答 (11件中1~10件)

No.3のかたの意見が私の考えに一番近いです。



人災じゃないと言える方は、きっと原発の危険が及ぶような近くに住んだことがないのでしょう。

考えうる安全のための手段が最大限持ちこたえた上ですべてダメになってしまったのならまだしも、こうなってからも、手際の悪さで被害は拡大しています。

その上、「実は設計ミスが、実は古すぎて、実は対策が万全じゃないと指摘されていたが・・・」といわれれば、これはもう人災です。

すぐ近くの原発はなぜ持ちこたえられたか、比較して発表してほしいと思います。
いったい何が違っていたのでしょうか?
フクシマはただ運が悪かったのでしょうか?

そもそも福島になぜ関東の電力会社が原発を作るのかわかりません。
どうしてもそうしなければならないのなら、最新の「安全お墨付き」原発を持ってくるべきです。それが礼儀ってもんです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

様々な考えの方が居られることが分かり非常に勉強になりました。

お礼日時:2011/04/11 23:12

>原発問題が人災である理由とは?



 ここでいう「原発問題」って、福島原発の今回の事故の問題のこと
ですよね?
 今回の事故を、人災とする理由ですよね?

 それなら理由は簡単です。 原発は人間が作った物だからです。

 そもそも原発がなければ、どんなに大きな地震が来ようが 100m の
津波が来ようが、今回の事故は起こらなかったわけだから、日本語の
解釈として、人災になるのは明かだと思います。

 日本語本来の意味を考えると、原発に関する知見も何も関係ないと
思います。


 ただ、原発の危険性についてはず~っと昔から指摘されていたので
それを黙殺していた関係者の責任という意味でも、人災でしょう。

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

辞書で引きますと人災とは「人間の不注意や怠慢が原因で起こる災害」とあります。

私の中で十分に整理されていないまま質問をしていたことに、皆様の回答を読むうちに気付かされました。
今私が知りたいことは、今回の福島の問題を「人間(政府や東電)の不注意や怠慢」で片付けてしまってよいのかどうか、という点のようです。
そのような結論となった場合、次に原発を襲う大津波には対応できることでしょう。
しかし、全く異なる別の"可能性が0ではないリスク"が発生した場合への対策が正しくできるとは思えないのです。

お礼日時:2011/04/10 21:50

理由)


http://sankei.jp.msn.com/world/news/110330/amr11 …

会社を教えるカーティス・ミルハウプト教授は「原発の安全監督など内部統制ルールに従っていない場合は取締役責任を問える」と指摘。日本政治研究のジェラルド・カーチス教授も「昨年メキシコ湾で原油流出事故を起こした英BPと同じ構図だ」とする。

 経営責任はあくまで相対的な基準で問われる。大津波よりも高い場所に設置された東北電力の女川原発や、日本原子力発電の東海第2発電所が原子炉を安全に停止できたのに、福島第1原発だけで被害が拡大した点が問題視されている。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

法に基づく基準を満たしている製造物について、基準を満たしているにも関わらず「あっちはもっと安全に作っているからつくり直してね」とは言えないと思います。

福島の原発が法に基づく基準を満たしていない部分があったなら論外ですが、そうでなかったら基準自体に問題があったのでしょうか。

経営のプロとしての善管注意義務がどこまでとされるのか、今後見守っていきたいと思います。

お礼日時:2011/04/10 18:49

センスが 無いことをもって 人災とするか? 


と言うことだと 思います。

津波が 5mの想定。これは確率から導き出されることで、何処かで、線をを引く必要が有るから、コスト他、やむを得ない。

問題は、5mと想定しても、バックアップ設備は、高台に、裏手に とか、プランナーの意識(センス)の問題かと。

「あかつき」の時、すべてのエンジンがトラブッた時の、ソフトを組み込む(公式のシステムではなかったそうですが)、こうしたセンスでしょうね。

思うに、アメリカの指導が強かった時代のしろ物ですから、5mで その件は解決済み、で、その後は全く議題に上らなかったのでなかろうかと・・・(彼らのロジックはそうですから)

起きてからの事象は、まあ、すべて、想定内というか、防ぎようの無いことであろうかと(誰がやっても同じ)
発熱・・・水掛けて冷やす・・・目見当でジャブジャブ・・・溢れた水は・・・・海に流れる。

水素爆発が ドジりか? 結局、水掛けるための穴開けに 苦労するだけのこと、どの道、その穴のため、放射性物質はばら撒かれる・・・であろうと。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

個々人や一企業のセンスの有無に左右されない仕組みを作って行きたいですね。

お礼日時:2011/04/10 18:41

そもそも原発があるから「人災」なのです。



たとえば、原子力発電所を作る時点で、このような災害が想定され日本が放射能汚染される可能性が有る、とされていた場合、本当に原発を作ることができたでしょうか。
日本の場合はリスク管理という考え方自体がありませんので、多分「何らかの形で壊れる可能性があるなら作るべきではない」ということで、日本に原発が作られること自体が無かっただろうと想像します。

では外国はどうでしょう。
外国の場合は、テロやミサイル攻撃などの要因や津波を含む天災としての要因を加味して「それでも必要だから原発を作る。その代りリスク管理を徹底的にやる」という形で進むと思います。

ほかのなんでもそうですが、
日本の場合は「想定しうる内容はすべて想定したから安全」としてそれ以外の可能性に目をつぶって実行し、諸外国は「想定しうる内容はすべて想定した上で、想定外のリスクに対してどのように対応できるかの準備をするから多分安全、しかしいくらかのリスク有り」として実行に移すのが普通なのです。

そもそも自然界に存在しない原子力のようなものがあるのはすべて「人間の技術」でありそれが暴走すれば広い意味で「人災」であることは間違いないのです。

しかし今回の原発事故は広い意味の人災ではありません。もっと狭い意味の人災です。
それは上記に書いたように「想定を超えた場合の想定」が行われていなかったからです。

もし、これがアメリカで起きた事故だったらどうだったでしょうか。
たぶんですが、すぐに大統領が非常事態宣言を発令し、軍などの部隊を含めた専門家が現場に配置され、ありとあらゆる手段を尽くして、食い止める方策を練ったでしょう。場合によっては「人命の損失も厭わない」オプションも選択されることもあったのではないでしょうか。

そもそも戦争があれば兵隊は必ず戦死者が出てしまいす。リスク管理とは「人命をどの程度失えば、○○が達成できる」という方法論でもあるわけで、今回の件で言えば国土が放射能汚染されるリスクと、人命を失っても汚染を回避できるリスクのどちらを選択するか、というギリギリの選択が必要になるレベルの災害が起きたのです。

日本政府も東京電力も不幸にして、そのレベルのリスク管理(法整備・非常時の組織作り・全国的な備え等)は行われていなかったのが現状であり、だからこそすべてが後手後手になったうえで、東電の「想定外の事態であり・・」という発表を許すことになるわけです。

そもそも人間の技術には常に「暴走」の危険が伴います。家庭ですらてんぷら油火災など、普段はほとんど100%安全(日本全国の毎日の火気の使用量に比べてたら火災などは無視できるぐらい、発生件数は少ない)と言えるはずなのに、火災がおきること(すなわち人間のコントロールを離れて、暴走すること)を想定して消火器を備え、消防署を置いているわけです。

原子力に関して言えば想定外であろうがなかろうが「コントロールできなくなる」こと自体はテロや戦争まで含めればいくらでも想定できるはずです。ところがそれに対応する消防署の役割、つまり政府の権限と準備、使用者との調整、そして訓練を怠ってきたツケが今回の福島第一原発の結果につながっているのです。

「原子力発電所は絶対に安全」というのは神話にすぎませんでした。しかし、原子力は神が与えたものではなく人間が作り出したものです。それなのに暴走したときに常になんとしてでも抑える能力を準備せずに怠ってきたのが日本の原子力行政と各電力会社の問題点なのです。
ですから、今回の事故は天災が発端であってもかなりの部分が人災といえるのです。

そして同時に、反原発の立場の方々の責任にも付言しておく必要があると思います。
反原発勢力はむしろ、原子力安全神話に加担してきた歴史をもっているからです。
反原発勢力が「原子力は危ない」と宣伝するがゆえに、政府と電力会社などが「いや絶対に安全だ!」とかえって頑なになり、本当にするべきリスク管理を怠らせた責任があるからです。

日本人全員が「原子力は安全」=危ないと言ったら何かあったとき大変、という思考停止に陥り、責任を取るべき立場の人々を萎縮させてきたのです。

重ねて言いますが、原発事故は人災です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

想定外が発生した場合に、「人命の損失も厭わない」オプションについての議論が日本にはないという点についてとても納得させられました。

リスクを0にすることができない技術について利益とリスクを皆が冷静に判断できなければ、「〇〇は危ない!」「いや絶対安全だ!」という頑ななやり取りになってしまうのでしょうか。

広い視点でのご意見ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/10 18:37

2. (津波は想定外だったとしても)発生後の東電や政府の対応に問題があったから



>>そうですね。検証する必要もあるでしょうが、まず、指示の記録・会議録がなくては、検証できません。

どうも会議録が無いのではと指摘する声さえもあります。事実なら、その時点ですでに失策です。

会議録は作成したら、記録に異論がないか全員で確認をとることもかねて、全員に配布すべきです。
複数の人間でチェックして印鑑を押して保管します。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

今回のような緊急事態の際に政府や東電が会議録の印鑑に拘っているのなら、むしろその方が非常に不安に思ってしまうのですが・・・。

検証のための材料が十分に残っていることを祈りたいです。

お礼日時:2011/04/10 18:23

原子力発電所が破壊されたのは、確かに「天災」です


しかし原子力発電所から放射線物質が流失した2次災害は『人災』ではないでしょうか。
この放射線漏れは、過失であれ、人が作ったものが破損しその結果によるの災害ですから、人災と認めざるを得ないのではありませんか。
すでに、原発にかかわる損害問題は、東電が補償するのが当然とされております。
国も天災であれば東電に補償を求めないでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

私も東電は、(少なくとも道義的に)補償するのが当然だと思います。

人が作ったものが天災により破損しその影響で被害が発生した場合を人災とみなすのであれば、どんな大きな地震が来ても壊れない家を作らなければなりません。
そしてそんな家を作ることができたとしても買える人はごく一部でしょう。

お礼のはずなのに反論のようになってしまって申し訳ありません。
私は今回の教訓を元に今後どうすべきなのか、現実に取れる対策は何なのかを真面目に考えたいのです。

ご回答本当にありがとうございました。

お礼日時:2011/04/10 18:20

1.確かに想定よりも大きな地震であり、津波であったとは思います。


ただ、原発の問題はそれには含まれないと考えています。
原発の崩壊による被害はチェルノブイリで想定はできているはず。
津波への対策、予備電源の確保。対策不足は明らかである。
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/atom/1301714 …

2.国民に放射能からの安全を提供するよりもパニックを抑えることを重視したため。
情報の公開が後手後手になってしまった。官邸の最初の退避エリアが広がっていくのも
最悪の事態を想定した上での施策ではないということ。そして、10日現在
屋外退避エリアを広げられないのは施策の間違いを認めるのを躊躇しているから。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY2011031205 …
原子力損害賠償法の免責事項による東電の防止策の未徹底。
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxrefer.cgi?H_FI …


その他
GE元社員による指摘
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN- …
2006年日本共産党の吉井英勝衆院議員の国会質問
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-03-02/200 …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

対策が不足していた点は私も同意です。

しかし、事前に対策が不足していることをどれほど明確に認知できたのかが問題だと考えています。
可能性が0でないことを指摘するのは非常に容易ですが、例えばこの先1年の発生確率が千分の1なのか、百万分の1なのか、千分の1なら対策費はいくらが妥当で、百万分の1ならいくらが妥当なのかが分からなければ有りとあらゆる可能性に対策を取る必要があり、それは現実的ではありません。

今回の件が人災であればある意味話は簡単です。
明確に認知できるリスクに漏れ無く対策を取ることを徹底すればよいだけだからです。
しかし、明確に認知できなかったリスクだったとしたら今後私たちはどうすればよいのでしょうか・・・

お礼日時:2011/04/10 18:09

耐用年数30年の原発を、


各所の忠告も聞かずに40年使い続けた。

設計当時の想定が、数十年のうちに
かわってきているにもかかわらず
適切な対策をとらなかった。

元々、設計ミスであったものを、
おざなりの対策でごまかしてきた。

で、それらをすべて、
「原発は絶対安全だから対策の必要はない」と
言い続けて、非常時の適切な対策をとれず、
被害を拡大させてしまった。

これを人災と言わないのであれば、何を人災というのでしょうね?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

結果的に対策は適切ではありませんでした。
しかし人災であるかどうかは、事前にそれが不適切であることがどれほど明確に認知できたのかだと考えています。

私はその点が非常に重要な点だと考えています。
なぜならば、長い歴史の中で今後も発生していくであろう非常に発生確率の低い天災に対して、どれほどのコストを掛けていくべきなのかを検討していかなければならないからです。

お礼日時:2011/04/10 17:22

すでに、公式に、政府も東電も保安院も、非を認めていますから。

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

政府や東電のどの発表を指しているのか分かりかねたのですが、東電や政府の発表を鵜呑みにするのではなく、できる限り自分自身で原因を見極めていきたいと思います。

お礼日時:2011/04/10 17:11

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