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ポーランド語 latの用法その他に関して解らないことがあり、ご教示頂きたく投稿いたします。
独学でのんびりとポーランド語を勉強している者です。教材は白水社ポーランド語の入門、
辞書は白水社ポーランド語辞典を用いています。

さて、上記教材の巻末にポーランド語の読物が掲載されていますが、僅か一行の
文章中、情けない事に不明な点が三箇所もあります。

Collegium Maius, gdzie obecnie mieści się muzeum tej ponad 600-letniej uczelni, ....
(s.281国連事務総長クルトヴァルトハイム氏の訪波記事)
「現在600年以上の(歴史を持つ)この学園の博物館が置かれている”大コレギウム”」

1、letniej
  これはlatを形容詞的に用いているのではないかと思いますが、辞書にはletnyの
  語は出ていませんでした。letnyという形容詞は存在しますでしょうか。

2,ponad
  この用法では対格を要求する前置詞ですが、本文では生格文中にあるように
  思います。こういう例の場合、前置詞の要求格を満たさなくても許されるのでしょうか。
  もし、tej以降を対格にするなら関係文にするしかないと思いますが、既にgdzieが
  使われているので、二重の関係文を回避するための例外的な用法なのでしょうか。

3,muzeum
  mieścić sięの補語ですが、単数無変化のため格が判りません。与格ではないかと
  思うのですが如何でしょうか。

以上、ポーランド語にお詳しい方のご教示をお待ちしております。
どうぞ宜しくお願い致します。

A 回答 (2件)

通りすがりの者です。


僭越とは思いますが、No.1の方の補足という事で・・・。

1 letniはそのままでは「夏の」といった意味の形容詞ですが、
  数詞の後ろに接尾辞として続くことで「○○年の」、
  「○○才の」といった意味の形容詞を作ることができます。
  なので、600-letniは「600年の」となります。

2 確かに、ponadは対格、又は造格を要求する前置詞ですが、
  それ以外にも、日本語で「過積載」などの「過・・・」、「・・・を超えている」
  「・・・以上の」などを意味する接頭辞としての機能もあります。
  通常接頭辞は後ろの語に続けて書かれますが、この場合後ろが数詞なので
  分離して書かれていると思われます。したがって、ponad 600-letniで
  「600年以上の」、「600年を超える」という意味のひとつの形容詞ととらえたほうが
  よいでしょう。

*参考までにポーランド語のウェブサイトでこんなフレーズを見つけました。
 Jest to pierwsze tego typu wyróżnienie w ponad 60-letniej historii naszej Uczelni.
 「これは、我々の学校の60年を越える歴史の中で、この種のものの最初の表彰で
 ある」
 
  掲載ページ
  http://www.ap.krakow.pl/konspekt/30/index.php?i= …

3 muzeumは、No.1の方がおっしゃるとおり、主格です。
  ここではgdzieは関係代名詞のようなもので、先行詞Collegium Maiusにかかって
  います。
  gdzieを関係代名詞のように使う場合は、
  (1)先行詞が場所を表す語句である。
  (2)先行詞が関係節の中で、行為が行われる場所や、ある状態が存在している
  場所を表す補語である。
  以上の場合に使用できます。万能型の関係代名詞któryに置き換えると、
  gzie = w którymです。

質問者様と同じ辞書を、小生も持っていますが、一冊の辞書ですべてまかなえる、
という訳にはなかなかいかないようです。意味は判らないまでも、ウェブサイトなどで
実際に使用されているものを見て、語句の用法や言い回しなどに慣れていくしか
ないのかもしれません。

以上、初めての回答で長々と書きましたが、ご容赦ください。

この回答への補足

ご回答どうも有難うございます。
ponadはこの場合、前置詞ではなく接頭辞として解釈せよとのご指摘は参考になりました。ponadが格を要求しないのなら600-letniejを
「sześciuset(非男人生格形)-letniej」と読んで文法的にも矛盾がありませんね。

参考の文は”w”までついていてponadからletniejまでは一つの形容詞のように見做すのが正しいようです。

gdzieの件は、基本事項を思い出せなかった当方の過失です。何故かgdzieに格変化があると思ってしまったのが間違いの始まりでした。gdzieは主格か対格かだと思い込んだため、muzeumは其れ以外の格にするしかなかった訳で、みっともない質問をしたと後悔しております。
>gzie = w którymです
このように置き換えてみると分り易いですね。

大変参考になりました。どうも有難うございます。
ウェブサイトなどの活用について、ご助言肝に命じます。

補足日時:2011/04/17 12:37
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この回答へのお礼

この度はどうも有難う御座いました。大変参考になりました。頂いた回答を質問者が評価するのは不遜な感じがしますし、甲乙つけがたいので評価なしの締切りとします。

お礼日時:2011/04/27 20:27


lato の形容詞形として letni があります。-iej という語尾が示すように軟変化です。-y は硬変化なので -ej となるはずです。


ponad「以上」は 600 だけに係っていると思います。ta ponad 600-letnia uczelnia (this over 600-year-old college) 全体の生格が前の muzeum に係っています(the museum of this 600 year-old-college)。


muzeum は mieścić się「ある・is found/located・находится」の主語ではないでしょうか。gdzie はロシア語の где「どこに」と同じですから関係副詞として後続する節を先行詞の Collegium Maius に結びつけていると思います。


Collegium Maius, gdzie obecnie mieści się muzeum tej ponad 600-letniej uczelni
= Collegium Maius, where is now located the museum of this over 600-year-old college


あいにく当方、西スラブ系はほとんど学習したことがなく、ロシア語に一旦自動翻訳したものをもとに回答しましたので、ponad のあとの 600 が実際何格になっているかなど分からない点もありますのでご容赦ください。

この回答への補足

早速ご回答くださってありがとうございます。
letniの事、正しく軟変化ですのでletnyと還元した時点で間違っていた訳ですね。辞書にはletniの見出しはあったのですが訳語に「年」の意味が載っていなかったのも相俟って見逃してしまったようです。
ponad 600-letniejに就いてですが、本文の注釈に読みが書いてあり「sześciusetletniej」とあります。当方もtrgovec様のご解説と同様に考えたのですが、600ではなく600-letniejをひとかたまりに考えていました。ponadが600だけに係ると考えるのが妥当ですね。ハイフンが付いているのも意味深長です。
そこで600の読み「sześciuset」を考えてみますと、男性人間形で
 主格・対格sześciuset
  その他の格sześciuset
非男性人間形で
 主格・対格sześćset*
  その他の格sześciuset
となりますが、600が対格ですと男性人間形ということになると思いますが、この場合、男人形を取る理由がわかりません。ただ、数詞に関しては複雑に過ぎて、まだ理解しきれていないので見落としている点があるのでしょう。

3、は関係代名詞と関係副詞を混同していました。gdzieを見て主格か対格だと勝手に思い込んだのが浅はかでした。muzeumが主格で何の問題もないです。全くお恥ずかしい限りです、穴があったら入りたい程に。


>あいにく当方、西スラブ系はほとんど学習したことがなく、

いえいえ、そんなことはありません。大変参考になりました。怠惰な性質で独学するとダラダラ長いばかりで、ややもすると初めの方の文法事項は綺麗に忘却している事が屡々です。手間をかけてご回答頂き感謝しております。また、質問することもあろうかと思いますが、気が向かれましたらまたご指南頂ければ幸いに存じます。

補足日時:2011/04/17 10:56
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この回答へのお礼

この度はどうも有難う御座いました。大変参考になりました。頂いた回答を質問者が評価するのは不遜な感じがしますし、甲乙つけがたいので評価なしの締切りとします。

お礼日時:2011/04/27 20:27

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