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IS-LM-BP分析(資本移動が不完全、変動相場制)で、金融緩和政策を実施し
た場合に、LM右シフト、国際収支が赤字(e↑)でBP右シフト、円安で純輸出↑で
IS右シフトと分析されると思うのですが、この際に、LM右シフトによるr↓による国
際収支における供給減少によるBP曲線左シフトを考慮しなくてよいのでしょうか?

A 回答 (1件)

えーとどこまで考慮するかという仮定によるのですが、一通り考慮するというシミュレーションならば当然考慮します。



資金供給によりLM右シフトしrが下がる。
(また国内需要が増大するので純輸出が減少し、経常収支も赤字化でeも円安になる)
さらにr下落により国際収支の資本収支が黒字化しeはさらに円安圧力がかかる。
(ここで若干のr上昇効果もあると思われます)
為替下落によりにより純輸出増発生、IS右シフトとBPシフト。
ここらが絡み合って最終的には3線が一点に均衡すると思われます。

分かりやすく考えたければ一度固定相場制で考えると良いかもしれません。
eは変動なしとしてシミュレートすると最終的にIS-LMの交点をBPが通らなくなります。
ここで国際収支が黒字か赤字か確認してみてください。
恐らくLM右シフト、BP左シフトの結果、多額の国際収支の赤字、外貨不足が発生します。
次に為替レートはこの国際収支の赤字、外貨不足を是正・解消するために作用するわけですから、下落します(自国通貨安外貨高)。
その結果、純輸出が増加し、さらに国際金融の相場的に外貨が割高、自国通貨が割安になるので国際収支も均衡します。


・補足 金融緩和による純輸出の増減
恐らく金融緩和を行った場合一般には、国内需要増加による純輸出減少圧力<国際金融相場の変動による為替レート下落による純輸出増加圧力となることが多いので、金融緩和は純輸出増に繋がりやすいと思われます。
ただし例外は多々あると思われます。ジンバブエのような例では札をするだけ貿易は破綻するでしょうし、日本のような超低金利国家の場合効果も分かりません。まあ市場参加者の判断次第ってことですね。
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この回答へのお礼

いつも、懇切丁寧かつ的確な回答をありがとうございます。

なるほど、テキストにある典型的なパターンと較べますと、色々な動きが起こりうるの
ですね。

テキストでは、全体の動きのうち、効果の大きいものに絞って分析しているということ
でしょうか?
最近、外生的な資本流入によるIS-LM-BP分析の問題を知るにいたり、色々な
動きの可能性があることを知りました。
 
悩みますのは、もっと他の動きの可能性もあるではないかと思ってしまうことです。
しかし、テキストは、効果の大きさや、反応(調整)スピードを考慮しているために
定型的な動きに収斂しているのでしょうか?
分析にあたり、基本的な態度として、どのような点に注意したらよいでしょうか?

上記については、新しく投稿させていただくことを考えております。

お礼日時:2011/07/11 11:15

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