
陸軍の、特に南方戦線に配属された将兵は、作戦行動中の水分補給はどうしていたのですか?
写真で見ると、1リットルぐらいしか入らないような水筒を持っていますが、飲み終わったらどうするのですか?
外国、特に暑い地域では、川の水どころか湧き水でさえ生では飲めないのですよね?
小部隊だけの行動だと補給部隊なんて付いていないと思うのですが、そういう場合は1日1回とか2回とか、下っ端の兵士が大きなヤカンで水を沸かして将兵に配るのですか?
暑いところで、重い荷物を背負って一日中、戦闘をしたり歩いたり塹壕を掘っていれば、1リットル程度の飲み水なんてあっという間に飲み切ってしまいますよね。
ちなみに、私は登山をするのですが、5kgの荷物を背負って、夏でも涼しい3000mの山を8時間歩くと、登山中にアミノ酸飲料やスポーツドリンクを2リットルは飲みます。さらに登山の出発前と下山後はガブ飲みしています。
ですから登山をした日は、24時間で4リットル以上は水分を摂取しています。それだけ飲まないと、高山病や頭痛、極端な体力減退、目まい、などを起こしてしまいます。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
先の方が指摘しているように、昔の日本軍は少ない水分で活動が可能でした。
水を飲まずに訓練をします。
昭和40年代までは、旧軍出身の体育教師などが野球部の指導をすると、練習中に水が飲めないなんてこともあったようで、
60歳以上の方は、夏でも水を飲まずに我慢できる方が多いようです。
今の時代なら、熱中症で問題になるでしょうね。
現在でも特殊任務に就く兵士は、水筒一つでジャングルの中を3日程度は匍匐前進する訓練をするようです。
虫刺されと擦り傷で全身水ふくれじょうたいになるとか、
また、日本軍には石井式濾過器という汚水から清浄な水を作る装置を持っていました。
マスコミでは悪名高い731部隊の石井四郎博士が発明した装置です。
硫黄島では、この装置のおかげで長期の抵抗を続けることが可能でした。
米軍は石井式濾過器の所在を突き止めようと苦労しますが、
硫黄島陥落後、濾過器は発見されます。
軍人は陸海軍を問わず、少量の水で活動できるよう訓練を積んでいたことは知っています。また、体の順応によって少量の水でもぎりぎりの健康体を維持できるようになる、という話しは聞いたことがあります。
でも、それで熱帯で1日に1リットル?で過ごせるとは驚きです。
それにしても、特殊部隊は、熱帯で1リットルの水で3日間の行動とはすごいですね。
そんな昔から優れた濾過器があったのですね。
No.4
- 回答日時:
質問者さんの年齢がおいくつか存じませんが、30代後半の私の世代では、そうですね、15年かそのくらい前までは「山に行ったら水を飲むな」っていわれていましたよね。
「水を飲むとその水を吸収するために体力を使うし、水は冷たいから体力を奪われる。だから水を飲むな」っていわれていました。
私が中高生の頃は運動部では「練習中の水飲み禁止」なんてのが珍しくありませんでした。
私が子供の頃は、「少量の水を口に含んで飲め」といわれました。案外とそれでなんとかなっていたもんですね。
今から考えると非科学的このうえなく、私も脱水症状になったことがありますし、それで亡くなる話もしばしばありましたが、それでもまあみんななんとなくやっていました。
つまりなにがいいたいのかというと、案外人間は頑丈にできているってことです。
もちろん生きていくためには水分は必要で、だから日本軍の場合なんかは赤痢なんかがものすごく流行りました。ガダルカナルの戦いやインパールの戦いが大変悲惨な戦いだったことはどこかで聞いたことがあると思いますが、実はガダルカナルやインパールで犠牲になった日本兵は、戦闘で亡くなった方より、病気で亡くなった方のほうがずっと多いのです。みなさん戦場で水が飲めずに、そのへんの生水を飲んで赤痢などに罹患したり、そういう病気にはならなくてもお腹をこわしてそれで体力を奪われて戦場のストレスと劣悪な衛生環境の中で亡くなっていったのです。
病気になったりすると歩けなくなる。でもトラックなんかはないから自分の足で歩いて後方の病院へ鬱蒼としたジャングルを行かなければならない。歩けなくなればその場に放置されてただ死を待つのみとなり、仮になんとか歩いていっても病院には既に薬が尽きていてどちらにせよただ死を待つしかなかった。それがインパールの戦いでした。しかもインパール周辺は2000m級の山々です。どれだけ過酷で悲惨な状況だったのか、想像も絶するものであったでしょう。
米軍もかなり大変だったようで、ユージン・スレッジ氏の「ペリリュー・沖縄戦記」を読むと前線の激しい戦いで水の補給が受けられず、南の島の炎天下で渇きの中で戦っていたと書かれています。手記には1日水筒1本分しか水の補給が受けられなかったとありましたね。
人間は案外、頑丈なのですね。反面、体の弱い人は、暑い戦場ではいち早く死んでいったのかも?
昔は、スポーツ選手は、練習中や試合中に水を飲むとコーチから怒られたと父から聞いたことがあります。現代からすれば、なんて野蛮で非科学的なんでしょう。熱中症で死亡した選手はたくさんいたのではありませんか?
日清戦争や台湾征伐でも、戦闘死よりも戦病死のほうがはるかに多かったそうですね。その原因の一つが水にあったことまでは知りませんでした。
No.3
- 回答日時:
沖縄ですが、水不足に苦しんだ体験談は山ほどあります。
兵隊・民間人を問わず、皆「水が飲みたい」といいながら死んでいったそうです。硫黄島やサイパンの水不足はよく知られていますし、どこも同じだったのではないでしょうか。祖母の話では、夜中に川や砲弾痕にたまった泥水を汲みに行くが、当然、敵もそれを知っているので命がけだったとのこと。
そのほか「兵隊さんの水筒を看護学生が汲みに行き、そのまま帰って来なかった」
「敵が毒を入れているから飲むな、と言われていたが、渇きに耐え切れずにそれを飲んだ人が死ななかったので、翌日にはアリのように川に人々が群がっていた。」
「水筒の水が臭かったがかまわず飲んでいたが、自分が水汲み当番の時に川へ行ったら死体だらけだった」
「仕方なく血で赤く染まった水を飲んだ」等々…。
当時の具体的な給水方法は分かりませんが、普通に考えれば基本的には「村」などインフラ(?)のある所を拠点とするであろうけれど、長距離移動時や敗残部隊になった場合は、質問者さまのご想像通り沖縄に同じく悲惨な状況だったかと。
南方はスコールがあるので少しは足しになったかも知れませんが、それでも敵にバレるので火は使いづらく、赤痢等の伝染病で亡くなった人も多かったようです。
天水(雨水)をも利用していたのですね。
そうですか、火は敵に所在地がバレるから使えないのですね。
外国は山間部の水でも煮沸しなければ飲めない、ちょっと日本人の私には実感が持てません。
そういえば、日露戦争のとき、満州で行軍中に雪を食べた兵士が皆、伝染病になったそうですね。
ちなみに、私は冬山登山(日本の山)では、よく雪を食べて水分補給をしていますが(本当は体力を奪われるのでよくないが)、一度も病気になったことはありません。
No.2
- 回答日時:
基本的には現地で手に入る水をわかします、というかそれしかありませんからね。
状況によっては濾過してわかすケースもあるでしょう。ただ行軍と言えども本当に人が全くいない地は少ないもので、現地人を捕まえて問いただせば、なんらかの手段で水の手にいれ方が分かるケースのほうが多いのではないでしょうか?No.1
- 回答日時:
水筒の水は勝手に飲んで良いものではありません。
あれは飲む許可が出た時に、最低限の水分を口に含ませるための物です。あなたが普段どういう暮らしをしているか存じませんが、軍隊は最低限の水で生活する訓練をします。
> 登山中にアミノ酸飲料やスポーツドリンクを2リットルは飲みます
これは、あなたの体がそれに慣れてしまったからです。買えば幾らでも水分が調達できる。それでいいやと体が思っているのです。1億円用意しても水が1リットルしか手に入らない場合、あなたはどうしますか?
熱帯でも1日に1リットル?の水で過ごせたということは、それだけ汗をかかなかったということですね。
人は鍛錬すれば暑くても汗をかかないようになる、それでも健康体を維持できる、すごいです。
そういえば一流の歌舞伎役者や女優は、暑くても顔や首に汗をかかないといいますが、それも一種の鍛錬の賜物ですね。
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