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ある文章を読んでいて、わからないところがありました。引用します。「蝸牛でいっぱいの よく肥えた土の中に、 私は自分で深い墓穴を掘りたいものだ、 そこに、悠々と、わが古びた骨を横たえ、 波間にただよう鱶をさながら、忘却の中に眠るために。」 この文中にある「鱶をさながら」とは「鱶をのように」というほどの意味だと思うのですが「鱶を」の「を」は間違ってつけてしまっているのでしょうか?


説明が下手で大変申し訳ありませんが、回答して頂ければ嬉しいです。

A 回答 (2件)

>「鱶を」の「を」は間違ってつけてしまっているのでしょうか?



間違いではないです。
この「を」は間投助詞です。
「を」はなくても意味は通りますが、言葉の調子を揃えるため、その直前の言葉「鱶」を強調するために添えた言葉です。
また、他の言葉に言い換えるのなら、やや堅苦しい表現になりますが、「をば」が妥当だと思います。

>波間にただよう鱶をさながら
波間に漂う生物は幾らでもいるけれど、筆者は、その中でも取り分け“鱶に愛着を持っている”という、そのことを伝えたくて、ここでは敢えて間投助詞「を」を加えることで思いの深さを述べているのです。


ご質問の「を」については、以下の参考リンクにある、“3 (間投助) [2] 文中用法/(ア) 意志・希望・命令の文中にあって、詠嘆の気持ちをこめて、語調を整える。・(イ) 情意の対象を詠嘆的に指示する。”の二つの項目をご参照下さい。

【を】 (間投助)】http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …


また、こちらも参考になさってください。
【間投助詞】http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E9%96%93%E6%8A …

【をば】http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%82%92%E3%81 …
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この回答へのお礼

回答して頂き、本当にありがとうございます。

間投助詞の『を』だとは思いもしませんでした。

参考リンクの確認をしっかりとさせて頂きます。


ところで、私の子供じみた質問に、よく回答して頂いて、ありがとうございます。mist_green様のおかげで、文章を読むコツがわかってきたような気がします、もちろん少しずつではありますが・・・。

また、質問した際には、回答して頂きましたら、嬉しいです。ぜひ、ぜひ宜しくお願い致します。

お礼日時:2012/01/12 01:55

書き手の気持ちに寄り添えば、「さながら」 を 「彷彿とさせるように」 と読み替えることが出来るように思います。


すると、ぐっと散文的にすると、「波間にただよう鱶をさながら」 は、「鱶を彷彿とさせるような具合に波間にただよいながら」 と書き換えることが出来ます。
余計な形容を省くために語順を変更している文であり、普通の散文とは違います。
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この回答へのお礼

なるほど!

本当に明快な説明で、すぐさま理解しました。


ところで、私の幼稚な質問によく答えて頂き、ありがとうございます。本当に助かりますし、嬉しいです。また、質問した時には回答して頂ければありがたいです。

お礼日時:2012/01/12 01:47

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