

現在、日本は元より、世界の先進国の海軍の艦艇に「戦艦」と呼ばれる艦種を見かけません。
どうして戦艦はなくなってしまったのでしょう?
もちろん、海戦において、もはや時代遅れになったことは先の大戦が実証しています。
でも、洋上砲台として敵の沿岸の都市や軍事基地を砲撃する点においては、最も効果があると思うのですが。
巡航ミサイルによる攻撃では費用対効果も低いし、広範囲にダメージを与えられない。
海兵隊の上陸支援や、港湾施設の破壊といった限定的使用であれば、まだまだ戦艦も捨てたものではないと思います。
どうして各国の海軍から戦艦がなくなってしまったのか、教えてください。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
確かに「洋上砲台」として使う場面がまったく存在しないということはないかもしれないし実際アメリカ軍はそのようにも使いましたけど....
結果的には「運用コストが大きいしぶっちゃけ『役に立つ場面がない』ので使えない」んですよ. 例に挙げた「限定的使用」の場面でも「海兵隊の上陸支援」なら攻撃ヘリの方がより近くから支援できるし, 「港湾施設の破壊」なんて攻撃機飛ばした方が楽 (巡航ミサイルを使っていいなら戦艦である必要はない. 艦砲を叩き込むならそこまで接近しなきゃならないので航空優性を持っていてほしいし, 航空優性を持っているなら攻撃機の方がやっぱりピンポイントに爆弾を落とせる).
No.10
- 回答日時:
アフガン・イラク戦争に象徴されるように1945年以後の戦争は「局地的戦闘」が殆どです。
近年での艦隊による砲撃は82年の「フォークランド紛争」です。なぜ局地戦となったか、との背景ですが、「局地戦以外の必要がなかった」からです。巡航ミサイルの精度が上がったとしても、そのミサイルが命中した場所でどれほどの人命が失われたかを想像したことがありますか?。
元々「必要のない戦争」に多大な軍事費を投じ、多大な人命が失われることに意味がありますか?。しかもそれが恰もゲームに近い感覚で行われていたことに少なくとも僕は背筋が凍る思いを抱きました。
攻撃する側にとってミサイルの発射ボタンに手を掛けることの意味とその行為によって「命を奪う」ことの重さを彼らはどれ位想像できたか。甚だ疑問です。
ベトナムのジャングルに地上戦のための兵士を投下する目的で戦艦が役に立ちましたか?。抑止力としての軍備を口にする方もいますが、実際には「戦争回避のための努力」を巡ってその前に色々と試行錯誤がなされます。外交もあれば経済封鎖もあります。軍事力に携わる人ほど「その使用」をためらいます。「ネオ・コンの牙城」と称されるブッシュ政権にあって最後まで慎重な姿勢を採り続けたのは他でもないコリン・パウエル氏だったことも記憶に新しい。彼が慎重だったのは自らがベトナム戦争の従軍経験や湾岸戦争の戦後処理があったともいわれています。
もし紛争や武力衝突が起こったとしても「最小限の犠牲者しか出さない」目的であれば軍艦は必要のない存在であり、その前に紛争解決が図られ、図ろうとするのは“市民戦争(非戦闘員を含む戦争)”としての第二次大戦から人間が戦学んだ唯一の結果です。
No.9
- 回答日時:
魚雷やミサイルが1発命中すれば、艦船はただではすみませんが、榴弾や徹甲弾を1発喰らっても、それほどの被害は受けないと思います。
大型艦が沿岸に接近しては危険だし、大抵の場合ミサイルで十分だからではないでしょうか。
ミサイルや魚雷なら場所をとらず、駆逐艦クラスで十分搭載可能です。
砲撃は風や気圧、湿度や温度の影響を受け、遠距離であればあるほど着弾誤差が大きく、2発3発と射撃しては費用対効果も劣ると考えられます。
なにより砲と弾という大質量の金属の塊を移動させるのに膨大な量の資源を消費するでしょう。
ミサイルや魚雷なら外殻と精密機械と燃料。
発射台も軽量で済み総合的な重量が抑えられ経済的ではないでしょうか。
現代では広範囲を攻撃して目標物以外へ被害を与える危険をおかすよりも、最も効果的な1点を攻撃して戦況を有利にすることのほうが重視されています。
誘導兵器に対するジャミングや迎撃の技術が進歩し、ミサイルや魚雷などが陳腐化するような未来が来れば、成層圏まで到達して驚異的な飛距離を飛翔する大陸間攻撃兵器としてまた日の目を見るかもしれませんが。
No.8
- 回答日時:
大和の主砲の最大射程距離は40kmです。
日露戦争時代でも5kmはありません。
>どうして各国の海軍から戦艦がなくなってしまったのか、教えてください。
直接の原因は、航空機(空母)で、戦艦を沈める事が可能であるということが、実証されてしまったからです。
他の回答者様が言っているような、空母の航空兵力の使い勝手の良さは、戦前から言われていました。
しかし、
当時は戦艦の防御力を航空機の装備で破壊できるか?
航空機が戦艦の対空兵装に落とされないか?
という実戦データがなく、各国もそれらについては懐疑的でした。
これらができないと、戦艦はいずれ射程距離内に空母を捉えます。
こうなったら空母に勝ち目はありません。
結果として、空母は戦艦から逃げ回らなければなりません。
また、沿岸に戦艦を置いておけば、空母はその付近に近づけなくなります。
しかし、インド洋で日本が航空機のみで、イギリスの戦艦「プリンスオブウエールズ」と「レパルス」を撃沈したことにより、空母の優位性が証明されました。
これにより、アメリカは空母の建造に力をいれることになります。
皮肉なことに、日本は自らの戦果で、自国の世界最大の戦艦を無用の長物にしてしまいました。

No.6
- 回答日時:
船を使わずして、大陸間弾道弾や巡航ミサイルでピンポイントで目標を攻撃でき、昔の戦艦並みの火力が小回りのきくミサイル艦だけで十分だからです。
現在の巡航ミサイルは戦艦の大砲とは比較にならないほど大規模な威力を発揮しますし、大陸間弾道弾に核弾頭を積めば都市一つ無くなります。

No.5
- 回答日時:
例えば大和の主砲、5km飛びますが
対艦ミサイルなら50km以上離れた所からでも攻撃できます。
砲弾を発射して、敵が動いたら当たりません(発射時に船が動くので当たりません)
対艦ミサイルなら敵が動いても着弾前に修正が可能
対艦ミサイルなら4km四方に被害を及ぼす事が可能
主砲の連射で300m四方
主砲弾が届くまでに、対艦ミサイルなら数十発が届く
主砲弾は遅いので迎撃ミサイルで打ち落とす事が出来る
10mに満たない小さな船に対艦ミサイルを積めば、それだけで戦艦と同じ性能の働きをするんだから、戦艦が不要になるのが判るでしょ?
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