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友達(女)が明日から田舎の法事に行くのですが友達のお母さんがかなりピリピリしているそうです。
断ったそうですが友達は妹と共に強制参加らしいです。
お母さん世代なら分からないこともないですが、20才前後の女性でもそこまで必要とされるのでしょうか?

A 回答 (4件)

こんにちは。

40代既婚女性です。

田舎の旧家の長男の嫁として、15年同居経験があります。
法事は、客としてもまた、当家としても経験多々あります。

法事をする当家の場合、
日程を決めたり、出欠確認は義親がやっていました。
親戚総勢60人ぐらい来ます。

会館などでするのではなく、自宅でします。

まず、家の襖やたたみなどを、新調します。
道具の確認。
座布団、食器など。
座布団は冬物夏物など季節によって変わります。
痛んでいたら70枚、新調。

食器も蔵から出してきます。

60人のうち、およそ半分が男性。
男性だけが、座敷でお膳につきます。
女性30人は茶の間で弁当です。
お膳は業者に頼むことが多くなりましたが、
それでも洗面器以上に大きな鉢10ケに、
煮物を盛り付けて、別に出します。
これを前日から作ります。

客がきたら、座敷に通し、挨拶してから茶菓子を出します。
これは、銘々にお盆にお茶と、黄色と白の上用饅頭で出します。
(ですからお盆と湯のみ、菓子皿だけで50組あります。)
饅頭も菓子屋に頼み、朝早くに届きます。

女は客が来たら、裏方で菓子と茶をセッティングして、
出しては客が飲んだら下げ・・・です。
もちろん、使ったら洗い物、湯を沸かす、茶葉の交換などずっとしています。

坊主がきたら法事の開始。
そこで一同座敷に座って、お経を聞きます。
ここで嫁はやっと座って休めます。

地方の作法により、墓に行く場合もあるし寺にも行く場合があります。
うちは墓にも一同行くので、車の手配バスの手配もあります。
墓に行っている間に、留守番して洗い物や、配膳など
宴会場を作ります。
デーブルも前日までに蔵から庭に出して拭いてるのを、
手分けして運び広げます。

業者が運搬したお膳を、見本の通りに組み、
座敷に並べます。
酒、ビールの用意。グラスや栓抜き、おしぼりなども用意して行きます。

そのうち、皆が墓から戻り、男が膳につき
乾杯の準備をしていきます。

当主があいさつをして、乾杯。
宴会が始まります。

女はずっとお酌、酒を燗につける、運ぶ、
「おーい。ビールこっちに4本ね!」「銚子、こっち空だよ~」
「箸がおちた。新しいのくれ~」「お茶!」「ジュース!」
はいはいはいはいと、クルクル働きます。

以上の女が立ち働く時の
監督は、親戚のベテラン姐さんです。
義母は姐さんより上の序列なので、茶の間で座って弁当を食べます。
分家の姐さんが差配します。
姐さんより序列が下の、嫁たちや娘達が
兵隊になって命令どおりに動くのです。
弁当は兵隊は「休んでよし」と言われたものから、交代で取ります。
小さい子を世話する人や、妊婦はあまり働かなくていいです。
でも働くそぶりは見せないといけません。

義母は義母より序列が上の、
長老の婆さん達の相手をしています。


宴会が終わり、客が帰ります。
遠方の遠い親戚は、帰って行きますが
近所に住む、濃い親戚は、
男はまだ残って、うだうだし、
女は後片付けです。

帰る人たちに、引き出物(粗供養)を渡します。
御供えのお菓子を解体して、
家族数だけ仕分け。
30家族なら、30袋詰を、裏方でします。
果物や、ビールも解体です。

粗供養は、仏の直系の跡継ぎの孫やひ孫、子どもが家族の数だけ用意しています。
30家族なら30個。

シーツ、傘、タオル、毛布、鍋、皿、などなど。
一度「籐でできた小箪笥」をもらったことがあります。(高さ1メートル、幅40、奥行き35)
(でかくて重いほどいい)
後日届きます。
置く所が無いから困る、ということはありえません。
田舎の家は広くいくらでも置けるし、また蔵もあるからです。
蔵にはそのように、使わないけど、もらった引き出物が腐るほどあります。

客は引き出物と、御供えのお下がりを
両手に抱えきれないぐらい持って、帰ります。
ジジババは迎えの車が来る事もあります。(孫が運転)

当家は一年かがりで法事の準備をしますし、
序列が下の女は、兵隊なので
上の姐さんの命令どおりに動きます。
お友だちや、お友だちの母上は序列が下なのでしょう。
休みを潰して、一日中こき使われるから
ピリピリするのです。

またお友だちも嫁入り前の娘なら、花嫁修業の一環として
参加を求められます。

秋篠宮さまの長女が、成人したら
青年皇族になって、行事に出るのと同じ。
冠婚葬祭の知識をつけるためにも、
兵隊として一番下で、見習いとして参加するのです。
見習い一年目なら、右も左も分からなくて当たり前ですが、
母上様ぐらいになると、中堅どころ。
上の采配前に、気を効かして動く高度さを求められているのでしょう。
勝手がわからない人の台所で働くのは、大変です。
神経を張り詰めますよ。

座ってババの相手をしているだけの、義母も
法事が終ると、寝込んでいました。

法事を楽しみにしているのは、一番長老のジジババぐらいです。

なぜか?
チヤホヤしてもらえる。ずっと座って美味しいもの食べて、しゃべるだけ。
昔話を繰り返ししても、誰もとがめない。
→家なら『ジジまた始まった!』と言われるだけですが、
法事で会う親戚はチヤホヤしてくれるのです。
なぜなら次に皆が集まるのは、
このジジババの葬儀の時ぐらいだろうから。
この世での最後の別れになるからチヤホヤしてくれる。

後片付けも、一週間ぐらいかかりましたね。
(座布団干してしまう。カバーをはずして洗濯など)

結婚式披露宴を、自宅でするのと同じぐらいの大変さです。
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この回答へのお礼

とても詳しく教えて下さってありがとうございました。
読んでるだけで倒れそうなぐらい恐ろしいです。
こういうことがあるのならピリピリどころではないですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/01/27 18:44

地方によって全然ちがいます。


姉の嫁入り先の東北の田舎は、広島の田舎と比べ
保守的で伝統的なスタイルを踏襲していて驚きました。
古い伝統を体験できるのは、ある意味 得難い体験かも知れません。
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この回答へのお礼

地方によって全然違うものなのですね。
古い伝統を体験できるのは得難い体験かもしれませんね。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/01/27 18:42

不便な場所なんだと思います。


法事に来る人数が多く、食事などを用意するのに人手が要る。
しかも、人手として働くのは女性のみである(男性はしない)、という地方はまだまだあるそうです。

料理や給仕や片づけ諸々、お店でやるなら従業員の人がやる事を、ぜーんぶ身内(女性のみ)でやる訳ですから、20歳前後の女性でも、人手としては欲しいのではないでしょうか。
ケータリングなど外注できる業者がいないところもあると思いますし。
普段他の町にいる親戚なら、この機会に顔を見せると言う意味もあるのかもしれません。


心配なのは、ただの働き手として集められるならまだいいですけど(改善するという発想は無いのかとは思いますが)、私が聞いた中で一番ゾッとした話は、「その土地の常識が他でも常識とは限らない」と言うことを知らない人が住んでいる所での法事の話です。
その土地では「当たり前」な事を知らないことが即「恥」とされる地域であれば、若いうちからしきたりに参加して馴染んでおきなさい、という圧力も強く、友達のお母さんも、それでピリピリしてるのかもしれません。

万が一、そういう土地だったら、むしろお友達も次回から断る理由が出来るとポジティブに考える手もありますが。
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この回答へのお礼

なるほど!
確かにそういう土地ならばお母さんもピリピリしますね。
詳しい説明ありがとうございました。

お礼日時:2012/01/27 18:41

 30過ぎても『お焼香』の仕方さえ知らない人もいる時代です。

“常識”として知っておくには良い機会でしょう。30過ぎたら“恥”になります。
 まぁ、“恥”を恥とも思わず、軽蔑されるのも平気なら「ご自由に」となりますが。親が亡くなって慌ててお数珠を買いまわるのも滑稽ですしね。いずれも“親の恥”でもありますね。そのまま結婚したら“旦那の恥”でお姑さんからは旦那が嫌味を言われるでしょう。
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この回答へのお礼

その通りだと思います。
常識を知るには良い機会でしょう。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/01/27 18:39

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