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娘がインフルエンザB型にかかりました。

咳やくしゃみなどが、全くといっていいほど出ていません。

その場合ウイルスが出てくるのも少ないと思うのですが、
それとも呼吸をしているだけでも、ウイルスは排出されているのですか?

咳やくしゃみ以外でこういうのでも感染する、というものを教えてください。

A 回答 (3件)

獣医師でウイルスに専門知識を有します。



> それとも呼吸をしているだけでも、 ウイルスは排出されているのですか?

いいえ、通常の呼吸ではウイルスはほとんど排出されません。
喋ったりするときにしばしば飛び出る唾液にはウイルスが含まれている可能性はありますが、唾液には抗ウイルス作用があるので、ウイルス量は多くないです。

そもそもインフルエンザウイルスは咽喉頭、鼻腔、気管といった気道組織の粘膜細胞内で増殖します。
ウイルスの増殖やそれを阻止しようとする生体側の防御反応によって粘膜が炎症を起こし、浸出液が分泌されると、それを体外に排除しようとする反射運動が起きます。それが咳やくしゃみです。
ですから、ウイルスは咳やくしゃみによって排泄される「しぶき」つまり飛沫に大量に含まれます。

ですが、浸出液や粘膜細胞に含まれるウイルスが、そこを通過する空気、すなわち呼気に移行することは通常ないので、呼気ではウイルスは排泄されない、というわけです。

したがって、咳やくしゃみが少ない場合、

> その場合ウイルスが出てくるのも少 ないと思うのですが、

これは正しいです。

ただし、たった1回のくしゃみや咳で周囲の人を全て感染させてもお釣りが来るくらいの量のウイルスが排泄されます。
目に見えるかどうか程度の小さな飛沫1つでも、感染が成立するに十分なウイルス量があるといいます。

また、そのとき排出された飛沫は布団や床や机の上など、いろいろなところに付着することになりますが、ウイルスはそこでけっこうな長期間、感染性を保っています。
それに非感染者が触れると手にウイルスが付着し、そのウイルスが食事や何かの機会に口に入ると感染が成立します。

ですから、患者の周囲にあるものはウイルスに汚染されている可能性があり、それに触れることで感染するリスクがある、ということは意識していた方がいいですね。
手洗いが重要と言われるのはそういう理由からです。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。
一度下がった熱がぶり返してしまいまして・・・。

呼吸のウイルスですが、NO1の方は呼吸にもいるとのお話なのですが
獣医師さんでいらして、ウイルスに専門知識をお持ちのようなので、
いないと思っていいのでしょうか(>o<")

専門的なお話、お話も分かりやすくとても参考になりました。

>たった1回のくしゃみや咳で周囲の人を全て感染させてもお釣りが来るくらい・・・
という言葉にドキドキしてしまいましたが、それくらい怖いのですね。
次の作業に移る時、食事の前など、手洗い・うがいをしっかりとしようと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2012/02/17 09:24

 No.2のJagar39です。



>呼吸のウイルスですが、NO1の方は呼吸にもいるとのお話なのですが
>獣医師さんでいらして、ウイルスに専門知識をお持ちのようなので、
>いないと思っていいのでしょうか(>o<")

 いませんよ。
 通常の呼気にもウイルスが含まれるとなれば、ウイルスは飛沫よりもっと細かな粒子に含まれていることになりますが、それでは「飛沫感染」とは呼べなくなります。

 一般的に、「空気感染」というのは飛沫よりもっと小さな粒子にウイルスが含まれる場合の「飛沫核感染」のことを指します。
 そして、インフルエンザは「飛沫感染」であり、「飛沫核感染」すなわち「空気感染」は通常ない、と言われています。

 飛沫感染と飛沫核感染=空気感染の違いは、ウイルスが空中に浮遊する時間と距離です。
 飛沫感染は粒子が重いのでせいぜい数mしか飛びませんし、滞空時間も数秒といったところでしょう。飛沫核感染ではもっと長時間空中に漂いますし、必然的に風等の条件次第では「飛ぶ距離」も長くなります。
 極端な例を挙げると、偶蹄類の動物に感染する口蹄疫ウイルスは、60km以上飛んで感染拡大したらしい、という記録があります。

 もちろんインフルエンザも、条件さえ整えば飛沫核感染=空気感染はあり得るのですが、少なくとも「感染者の口から排泄される」時点で飛沫核にウイルスが含まれる、という条件はほぼあり得ないでしょう。インフルエンザの病態からいって、上部気道で激しい炎症を起こすので、浸出液が大量に分泌され、それを排泄するために咳やクシャミが起きるのは必定ですから、必然的にウイルスは大量の「飛沫」と共に排泄されるしかないわけです。

 念のため、ですが、例えば器官や鼻腔の粘膜細胞で増殖したウイルスは、その気道を呼気が通過したからといって呼気中に移行はできません。それら粘膜の表面は常に粘液で覆われていますから。
 どんな強風が吹いても、川の中の魚が飛ばされるわけではないのと同じです。

 感染者が排泄した「飛沫」が例えば布団や机の上等に付着し、それが乾燥してから再度空中に舞い上がる、という形での「飛沫核感染」はあり得ないことではありません。
 例えばノロウイルスはこの形での飛沫核感染が容易に起き得ると言われています。

 ただ、この形での飛沫核感染が起きやすいか否かは、ウイルスの環境中での生存性、すなわち温度や乾燥等に対する抵抗性が大きく関わってきます。
 ノロウイルスは熱にも乾燥にも非常に抵抗性が強いので、飛沫が乾くまでの時間が経過してもウイルスは十分すぎるほどの量が生残しているのですが、インフルエンザウイルスは温度にも熱にも非常に弱いので、そう滅多なことでは飛沫核感染は成立しないということです。
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この回答へのお礼

2度も回答ありがとうございます。
今度のお話もとても為になりました。
少し難しかったので何回か読ませて頂きました(^^;

なんとか熱も下がって回復に向かっています。
そして家族も今の所誰も感染していないので
このまま手洗いをしっかりして防ぎたいと思います!

お礼日時:2012/02/19 16:55

はい,呼吸だけでもウイルスは排出されます。


くしゃみなどで直接、空中に出たものを吸い込まなくても,
ドアノブや手すり,キーボードやマウスなど,触る部分にウイルスが付いていると
手に付き,そのまま口や鼻に手を当てる事で吸収されます。
食品や飲み物も同じです。
患者さんの手を付けたものは,他の人は口にしない事です。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。
一度下がった熱がまたぶり返してしまいまして・・・。

呼吸の中のウイルスについてですが
No2の回答者さまと意見が違うので困惑していますが、
患者の周囲にあるものはウイルスに汚染されていると思い
手洗い・うがいをしっかりやるようにしようと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2012/02/17 09:16

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