

実は小学生の頃からずっと疑問に思っていたことがあって、30年以上経って思い出したので質問させて頂きます。
私が小学生の頃、テレビで見た「水戸黄門」(当時の黄門様は東野英治郎さん)の話で、下記のようなストーリーがありました。
いちおう私、学校も生物関係(ただし専攻は微生物や発酵ではない)を卒業したし、卒業後もネットなどでいろいろ調べてみたのですが、どういった理屈でそうなったかが未だに理解できていません。
記憶に頼っているのでアバウトな情報ですし、テレビドラマなのでかなりデフォルメしているとは思い恐縮ですが、どなたかこのストーリーのナゾを科学的に説明していただけませんでしょうか?
~ストーリー ここから~
(場所は忘れましたが)酒蔵にお世話になることになったご老公一行。
その酒蔵は真面目で実直な主が支えており、作るお酒もお殿様に献上するくらいの名品。
その酒蔵の人気を心良く思わない、ライバルの悪徳酒蔵の主が、ある日お殿様に献上する予定の酒樽に「腐った酒」を混ぜさせます。
これで、お殿様に献上するはずの酒は全滅⇒ライバルの悪徳酒蔵の酒がお殿様に献上・・・という目論見でしたが、ご老公の知恵で、その「腐った酒」にかまどの灰を入れるよう進言します。
実際にやってみたところ、それはそれは立派な「清酒」となって、見事お殿様に献上できました。
20:40頃からの立ち回り、20:45頃の印籠出し・・・を経て、お殿様はその清酒を堪能しました。
めでたしめでたし。
~ストーリー ここまで~
まず「腐った酒」が何かがわかりません。
エチルアルコールから更に進むとなると、酢酸発酵でしょうか?
だとしても、仮に酢酸発酵中のお酒を日本酒の酒樽に入れたところで、急に樽のお酒が全部ダメになるほどのダメージを受けるものなのでしょうか?
あと「腐った酒」に灰を入れると見事な清酒になった・・・とのことですが、灰はアルカリ性だから、酢酸発酵中のお酒の発酵を止めたということなのでしょうか?
だとしても、単に酸が中和されただけで、「見事な清酒」になるには程遠いとは思うのですが・・・
何だか曖昧な内容で恐縮ですが、この30年以上来の疑問をスッキリと解決していただければと思います。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
設定におかしな所はないと思いますよ。
昔越後杜氏の方にお話を聞いたことがありますが、同じ米、同じ水を使っても、酒蔵に住み着く「家付き酵母」が酒造会社により異なるために、出来上がる酒は、同じ味にはならないと言っていました。ですから違った酵母菌を加えれば、味は当然変わるものと思います。灰持酒は、大量の灰と炭を入れて濾過したものです。灰で殺菌し、発酵を止め、炭で不要な物質を吸着・濾過したものです。アルカリ性でまろやかなお酒です。完全な昔の製法は途絶えたようですが、赤酒・黒酒等近い製法の酒が現在でもあります。赤酒は、我が家の常備酒です。
投入します灰と炭の量を多くし、吸着時間を長くする程すっきりした味わいの酒になるようです。多すぎたり、長すぎますと反対に味が無くなるようで難しいようですね。
回答、ありがとうございました。
教えていただいた内容やキーワードをたどっていろいろ調べましたが、新たな発見が多数あって、正直目からウロコの連続でした。
しかも、私の実家(九州)の近くでよく売られていた「赤酒」が、まさかこの製法で作られていたとは知りませんでした!
小生、日本酒は大の苦手なので今ままで知ろうとしていなかったところもあるのですが、改めていろいろ調べて、「火落ち」「火落菌」など新しい発見がありました。
これまで30年あまりの疑問を解決するサポートしていただき、感謝しております。
No.4
- 回答日時:
漫画「もやしもん」の最初期のエピソード、農業大学で密造酒を造ろうとしていた学生が失敗してタンク一杯の「ヒオチ」を造った上にタンクが倒壊。
教授が灰をまいて「ヒオチ」を中和するというエピソードがありました。この「ヒオチ」はラクトバチルス・フルクチボランスという乳酸菌の一種でコウジカビが生成するメバロン酸が主食。経験的に江戸時代でも灰を使ってヒオチした酒を直していたというのはあるようです。
http://kamosuzo.blog37.fc2.com/blog-category-21. …
回答、ありがとうございました。
ホントは、ベスト回答のシルバーを付けたかったのですが・・・付け方が分からなくて大変失礼します。
くだんのお話、割と有名な話のようで、改めてネットで調べたところかなりたくさんの情報を得ることができました。
(生物学専攻としてお恥ずかしながら)「火落ち」「火落菌」という言葉も初めて知り、十分に納得できました!
新しい「発見」をサポートいただいたことに、改めてお礼申し上げます。
No.3
- 回答日時:
これは確かにおかしいですね。
腐った酒というのは通常は雑菌が混じるためにアルコール以外の物質が生成されたものを指しますから、悪人が腐った酒を混ぜるというのは酢酸だけが混じったものではない筈です。 そこで灰が登場するのですが、灰は燃え残りですから主として金属の酸化物でこれは水にとけるとアルカリ性を示します。従って灰を入れても仰有るように酢酸を中和できますが、それ以外の物質を除去することはできず、元の清酒に戻すことは不可能です。これは発酵が進みすぎて酢酸がふくまれただけの酒に灰を入れてもその量が多いと酒はアルカリ性となり、これは苦味のある、とても呑むことができない酒になってしまいます。ですから、これはお話であって、あまり深く追求してはならないものと割り切るしかないでしょう。回答、ありがとうございました。
私も「お酒=アルコール」という既成概念に囚われすぎていたのですが、確かに日本酒は醸造酒ではないので、アルコール以外の成分が「腐る」ということも考えるべきでしたね・・・
ともあれ、勉強になりました。
No.2
- 回答日時:
テレビドラマの設定なんか適当だから。
http://www2.osk.3web.ne.jp/~aranishi/personal91. …
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B0%E6%8C%81% …
この辺の話から適当に作っているんじゃないですか?
回答、ありがとうございました。
あいまいな質問のため、非常に答えづらかったかと思います。
また、日本酒醸造の「基礎」が全然分かってませんで、失礼しました。
勉強になりました。
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