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ニュートン力学は現在でも十分通用しています。それなのになぜ古典とされるのでしょう。古典とは当時は良かったけれど、現在は他のものにとって変わられるという意味があると思います。なお化学関係で古典にされた法則というのは聞いたことがありません。

A 回答 (8件)

物理で「古典論」といったら、それは「まちがった」とか「古くて使い物にならない」


という意味ではなくて、
多くの場合、「量子論を考慮していない」というただそれだけの意味です。
他意はありませんので「古典」と呼んでも許してやってください…

単に「量子論」との比較ではなく、相対論、量子論をあわせて「現代物理学」と呼んで、
それに対する言葉として「古典」という言い方をすることもあります。
でも単に「古典論」といったら
「量子論」に対する言葉として使われることが多いのでは。
特に「相対論を考慮していない」という意味で使う場合は
「非相対論」と言ったりします。
くどいようですが、これらとの(適用範囲の)比較の上で「古典」と言っているだけで、
(適用範囲の範囲内において)「間違っている」とか「欠陥がある」というわけではないですよ。

したがって、「古典論」はなにもニュートン力学だけではなく、
マクスウェルの電磁気理論も(相対論の要請を満たしていますが)、
量子論ではないので「古典論」ですし、
一般相対論や特殊相対論は(「現代物理学」に属しますが)、
量子論を考慮していない点では「古典論」です。
また、量子力学はもちろん「量子論」であり、「現代物理学」ですが、
相対性理論を考慮していないので「非相対論」です。
なお、「量子論」でもあり「(一般)相対論」でもある
理論はまだ完成されていません。

適用範囲において間違っていないのに「古典」と呼ぶなどとはけしからん!
とお思いかもしれませんが、相対論や量子論は
それまでの物理学の考え方をガラリとかえる画期的な発見であったため、
それらとの比較において「古典」と呼んでいるわけです。
(それがどれほど画期的であったのかを理解するには少々修行が必要です。)
また、それらの理論の登場により、物理観がガラリと変わったのですが、
ある適用範囲内で依然としてニュートン力学が
正しいことに変わりはありません。
そこに物理の普遍性、面白さを感じることもできるかと思います。
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この回答へのお礼

化学における原子や分子論の歴史は、紆余曲折があっても思想的には繋がっているように思います。それに対し、絶対空間や絶対時間を土台にするニュートン力学は量子論や相対論とは思想的断絶があると言うことでしょうか。その意味で古典と表現するなら理解できそうです。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/25 10:48

ちなみに物理屋がある技術・理論が「古典的である」と言った場合、


すでに論文として発表されている、という意味です。
・・・って、ジョークですが。

特殊な用語というのは、どこの分野でもあるものです。
古典論=非量子論というのは定義みたいなものなので、
あまり気にしないほうがいいかと、思います。
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この回答へのお礼

「ニュートン力学を古典力学という」などという表現を見るたびに、これは現代物理学者の<おごり>ではないかとつねづね思っていたものです。これからは気にしないことにします。ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/25 11:12

>古典をこのように解釈するなら、何となく分かるようなきがします。

しかしなぜニュートンだけの疑問は消えません。

(1)いろいろな意味で古いからというのが現在の
答えです。(2)また古典力学と呼ばれるのは
ニュートンの重力の理論だけではありません。
そして何より、古典という大きなくくりに
なっているのは、その基本的な考え方の影響が
あまりに大きく、今後はその応用をすればいいと
多くの人が考えていたものが、(3)根本から崩れて
しまったためです。また、新しい考え方が
全てを解決するに違いないという思いが
多くの人にあったことも、ニュートン力学が
古典と呼ばれる分類に入れられた理由でしょう。
文字どおり、あれは昔の事ということ・・・のはず
でしたが・・・

(1)ニュートンは微分法という概念を確立しましたが、
 その基本はユークリッド幾何学など、17世紀まで
 に存在した古い数学です。放物線などいわゆる円錐
 曲線は、紀元前から円錐形の断面の形として知られて  いたものです。
  惑星を質点という1つ点として考えるといういうのも、
 ニュートンの使っていた数学が、幾何学を点と線で
 考えるという古典的数学を使っていたことによる
 自然な成り行きです。
 実は、原子という考え方も学校では古代ギリシャの
 デモクリトスがその発想の起源と説明されると思い
 ますが、科学的に認められたのは、この古典数学の
 点と線を基本とする物理の法則の式と概ね一致
 したことによるんですが、厳密に検証していくと
 これがどうも大間違いであるということが分かって
 きて、今現在も大問題です。


(2)古典力学と呼ばれるものには以下のようなものが
 ありますが、基本的な考えはニュートン力学です。

1)熱力学
2)電磁気学
3)流体力学
4)材料力学

 古典物理学の共通点の1つは、原子という存在の
ことを一切持ち出さなくても話が成立する点です。
大きなものを扱う理論なので、小さな原子は
無視して、近似しているのだと思う人もあるようですが、
現在では当然のようにその存在が語られる原子など
考えにいれずに作られたものですから、考え方の
中に根本的に入っていないのです。


(3)ニュートンの力学の矛盾を最初に指摘することに
 なったのは、相対性理論です。光速で運動する物体
 からその進行方向に光が放たれれば、光の速度は
 2倍になるというのがニュートン式の考え方
 ですが、そうではないことえをアインシュタインが
 証明してしまった。

 物体の運動によって、周囲の空間が変化するなんて
 ニュートンの考えにはなかったからです。
  そして空間のゆがみをアインシュタインが公式化
 できたのも、非ユーリッド幾何学の1つに分類
 されるリーマン幾何学が完成していたためです。
 これはニュートンの時代にはなかった新しい
 数学。いわゆる現代数学に属する分野です。
 基本とする概念が違うということです。


>ニュートン力学は現在でも十分通用しています。

 ニュートンの概念を産業活動に応用できたんで、
18世紀の産業革命があるわけですから、
役立つところはあるわけですが、全ての物理現象に
応用できるような、基本法則ではなく、もっと
大きな根本原理の近似でしかないことが明らかに
なってしまったので、今となってはその基本的な
考えが古いということです。


>なお化学関係で古典にされた法則というのは聞いたことがありません。

 今の化学は原子の存在が認められるようになった
現代物理学の時代になって大きく発展したものですから、
あえて化学の古典理論と言えば、錬金術でしょう。

 でもそもそも今の化学は、根本理論や究極の現象を
突き詰めようというものではありませんから、
基本的は考えは今も昔も変わっていない・・・と
いうか変える必要がないのだと思います。
 化学反応は原子の内部まで考える必要も
ないし、光速に近い速度の運動も考える
必要がありません。
 ドルトンのときには仮説だった分子が、
後から認められただけで、基本的な考え方の
変更はないわけで、基本的な考え方の
古典と現代の切れ目がないのだと思います。



 ただ、今超弦理論というのが話題にときどき
あがると思いますが、このように物質の究極の
形が粒子でないという理論が出てくる背景には、
原子論の崩壊という現実があります。
 原子や分子といった粒子という形態の存在を
認めるといろいろ矛盾があることがわかり、
では本当の姿は?というところでヒモと
いう状態が現在最有力候補なんですが、
ヒモの理論が間違っていても、もはや
原子論に戻ることはないわけで、そう
考えて化学の本を見るとどうでしょう?
原子、分子なしでは成立しない説明ばかり。
化学の考え方全体が古典理論と言えるかも
しれません。
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この回答へのお礼

相対性理論については、多少疑問を持っていますが、反論するほどの勇気はありません。
化学の考え方全体が古典理論だと言われれば、そうかもしれないと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/25 11:03

人工衛星を打ち上げるのに量子力学や相対論を使う


ことはないですね。
原子や電子のレベルや超高速の運動に対しては
量子力学や相対論が必要になってきます。
ニュートン力学が間違っているとかの問題ではありません。
足し算や掛け算は小学生でもできますが、必要なくなったり
理論的に間違っているわけではないのと同じです。
そのときによって必要な理論を使えばよいのです。
全ての現象を説明できる理論は今のところありません。

全て科学はある仮定の基で理論を組立てていくので
理論的に間違っていなければいいのです。
技術が進歩して古典力学で説明できないことが
たくさんあることがわかってきたので新たな理論が
必要になっただけです。

量子力学や相対論でも説明できないことはたくさん
あります。
量子力学や相対論も古典と言われる日がくるでしょう。

古典といわれるのはほとんど完成されて
進歩がなくなったためそう呼ばれるのでしょう。
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この回答へのお礼

>古典といわれるのはほとんど完成されて
進歩がなくなったためそう呼ばれるのでしょう。

古典ということばをこのように解釈する方法もあるのですね。
ありがとうございました

お礼日時:2004/01/25 10:36

ニュートン力学で絶対静止座標系が基準でしたが相対座標で成り立つよう


修正した。
ニュートン力学で光速に近い運動で修正を要した。
重力による空間のゆがみを修正した。(一般相対性理論)

実際、量子力学でもシュレディンガー方程式が非相対論的に書かれている
のがおもしろいですね。相対論ではクライン-ゴルドン方程式などがあります
が、実用的にはほとんど使われてませんね。

私は、ニュートン力学を間違っているとか低速での単なる近似理論とかとは
思いません。

化学では、「古典的な反応」は聞いたことがあります。オーソドックスなとか
基本となる重要なものが多くあります。
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この回答へのお礼

ニュートンの時代は光速は無限大と考えられていたとされています。もし光速がある程度の正確さで測定されていたら、ニュートンはどうしたのだろう。
私はニュートン力学を修正の必要のない範囲で適用すべきであり、これはこれで完成していると思いたいです。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/25 10:33

古典(classic)と言う意味には「古い」と言う意味ではなく


「原型」・「標準」・「模範」等の意味があります。

音楽のクラッシックも全ての西洋音楽の
原型であると言う意味からです。

ニュートン力学もその他の物理分野(工学分野含む)
の原型として採用されていると理解しています。

おっしゃる意味はromanticとかGothicの
方だと思いますが??
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この回答へのお礼

古典をこのように解釈するなら、何となく分かるようなきがします。しかしなぜニュートンだけの疑問は消えません。
ありがとうございました

お礼日時:2004/01/24 14:45

学問・芸術などの分野で、古い時代に作られ、


長い年月にわたる鑑賞を経て、
現在もなお高い評価を受けている作品。
三省堂「大辞林 第二版」より

古い時代に作られた法則について、
同じような意味で使われていると思います。
ニュートン力学を補足し、新しい前提条件を導入することで
量子力学や相対性理論は出来ていますし、、、

ちなみに化学の古典法則もあったはずです。
質量保存の法則とか定比例の法則とか
倍数比例の法則とか気体反応の法則とか、、、
古典法則より古典論が一般的と思いますが、、、

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
鑑賞に堪えるということと実用的であることとは
違うと思います。化学ではボイルの法則が一番古いが
古典とは言わないと思います。

補足日時:2004/01/24 14:26
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量子力学や相対性理論によると、ニュートン力学は間違っています。

しかし一般の事象を取り扱うにはニュートン力学で充分です。

両方とも使うので、古典力学と現代力学に分類していると思います。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
物理量に限りなくゼロや無限大に近い値を許せば、すべての法則は間違いではありませんか。科学の法則は数学の公式とは違うと思います。
一般事象に十分であれば、間違いではないというべきではありませんか。物理の参考書にはわざわざ、光速に近い場合はずれが生じるなどと注釈しています。
通常あり得ないことを、取り上げて欠陥ありとするのは、あげあしとりのような気がします。

補足日時:2004/01/24 14:14
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