普段何気なく使っています日本語について、
あらためて基礎的な文法から学んでいます。
○十年も昔のことで、ほとんど記憶のない状態からの出発、
日本語の難しさを思い知らされている次第です。
今高等学校の国文の文法書を読んでいますが、
少し疑問に思っているところがあります。
「日曜日なのに」を品詞分解すれば、
日曜 名詞
な 断定の助動詞「だ」の連用形
のに 逆接の接続助詞
になると思います。
「のに」は用言ではありませんので「なのに」となるのはおかしく、
従いまして、「日曜日なのに」の文法的に正しい表現は
「日曜日であるのに」とすべきではないかと思っています。
今まで何気なく使っていました「日曜日なのに」は、
文法的には間違いのような気がしてきたのですが、
そのような解釈でよろしいのでしょうか?
ご教授願えれば幸いです。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
>ただその場合、「に」の品詞(格助詞の に ?)はどうなるのでしょうか?
ルーツは格助詞の「に」だと思います。もともと2つの格助詞であった「の」と「に」が結びついて1つの接続助詞となったものと考えられます。
>日曜日 名詞
で 断定の助動詞 だ の連用形
ある 形式動詞(補助動詞) ある の終止形
のに 接続助詞
と解釈するのは問題があるでしょうか?
のにを前述のように考えると「ある」は形式動詞の連体形と考えるべきでしょう。仮に動詞ではなく形容動詞「きれいだ」が接続する場合も「きれいな」のにと連体形となります。
>むしろ「日曜日であるのに」の方が不自然なのは承知しています。
この言い回しも不自然とは感じないです。口語ではほとんど使いませんが・・・。
再度のご回答ありがとうございました。
形式動詞の連体形と考えるべき、よく分かりました。
今までは連体形に続くものは体言と形式的に考えていましたが、
今回詳しくご回答いただいて非常に勉強になりました。
No.5
- 回答日時:
間違いじゃないでしょう。
普通に使っている表現なので、それを説明できないなら文法解釈が不十分なのでしょう。
なのに
広辞苑第4版
「な」助動詞(2)指定の口語助動詞「だ」の連体形。
多く下に「の」「のだ」「のに」がつづくときに用いられる。
「のに」助詞(接続助詞。格助詞ノと格助詞ニとが結合したもの。(活用語の連体形につく。助動詞「だ」には終止形につくこともある)(1)ある事柄から普通に予期されたことと反対の事柄が起こったことを示すのに用いる。(2)残念・不満の意を表す。
「なのに」 = 「“だ”の連体形 + (“の”+“に”)」=「だのに」
例:春なのに、春だのに、敵なのに、敵だのに、鳥なのに、鳥だのに
高得点なのに不合格。遠足なのに雨。 これは、いかにも接続助詞。
皆様のご回答非常に参考になりました。
国語の文法は奥が深いということをあらためて痛感しています。
ご回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
「なのに」が「な・のに」であることに異論はないと理解されていると存じます。
また「自立語」と「付属語」の観点から見た時に文節分けをしたならば「日曜日 な のに」と理解すべきでしょう。
なぜこの様になるかといえば、この「な」が断定の助動詞「なり」の連体形の語幹部分にあたり、活用するならば「語尾」の部分も必要となります。
しかしながら、文の中に「語尾」を示す単語は見られません。となれば「それは省略されている」と理解する以外にはありません。
では「どの様な表記」が省略されているか、との問題になります。「なり」の活用を調べて見ますと「なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ」と未然・連用・終止・連体・已然・命令の順で変化することもわかります。でもこの中に「な」だけの形は見られません。実はこの「なり」が話し言葉として使われる間に、幾つかの段階を経て変化してきたことも知られています。
最初は「なるめり(なる・めり)」と発音されていたものが、「なむめり(=なんめり)」となり、そして遂には「なめり」の形へと進化してきました。文字表記も同時に変化していきました。
古文の教員には「なめり」と表記されている部分を態々「なんめり」と読む教員もおります。その方は言葉の変化を踏まえてこの様な読み方をしている「正当派の国語教員」ともいえます。
話は横道にそれましたが、文節分けをする時に「自立語」と「付属語」を見分けることが大切です。付属語は二種類しかありません。「助詞」と「助動詞」のみです。これらは「単独では意味を持たず、自立語に付くことで意味を示すこと」のできる言葉です。
またこの「なのに」が接続詞ではないことの根拠として、接続詞の性質があります。接続詞は大雑把にいえば「文と文」をつなぎます。また「自立語」ですから、それは「必ず文節の先頭に来る」ことになります。
この場合は「日曜日」との自立語の後に続いていますから、それが自立語ではなく従って接続詞ではない、との説明につながります。文法的に誤りではありません。
No.3
- 回答日時:
日曜 名詞
な 断定の助動詞「だ」の連用形
のに 逆接の接続助詞
の部分に誤りがあると思います。
「な」 は断定の助動詞「だ」の連体形ではないでしょうか?
「のに」の「の」はおそらく準体言を示す助詞の「の」をルーツとしていると思いますので連体形に接続するのは自然だと思われます。「日曜日であるのに」の「ある」も動詞の終止形ではなく連体形と考えるのが妥当でしょう。
すみません、「連体形」と書くべきところ、「連用形」と書いてしまいました。
「のに」は接続助詞であって、「体言」ではない。
だから「なのに」はおかしいのでは、と決め込んでいました。
"準体言を示す助詞の「の」" は所謂「体言の資格」を表す格助詞のことですか?
(これは私"の"だ)
そう考えればなるほど「なの」までは自然ですね。
ただその場合、「に」の品詞(格助詞の に ?)はどうなるのでしょうか?
日曜日 名詞
で 断定の助動詞 だ の連用形
ある 形式動詞(補助動詞) ある の終止形
のに 接続助詞
と解釈するのは問題があるでしょうか?
なおこんな些細な問題にこだわっていますのは、
自身、文章にする時に「日曜日なのに」を使うことがあるためです。
会話ではそれで別に不自然ではなく、
むしろ「日曜日であるのに」の方が不自然なのは承知しています。
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