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テフロンを強アルカリ溶液につけて,高温(90℃程度)で加熱すると、フッ素が溶出して、フッ酸が生成し、pHが変化することはあるのでしょうか?

現在、90℃下で強アルカリ(KOH 1mol/l)を用いた物質の溶解実験を行っています。この時に使う容器としてテフロン(PTFE:フロン工業)を用いています。

担当教員からはフッ素の溶出によるpHの低下を防ぐため、実験前に、テフロンを90℃の1mol/lの硝酸で1日洗浄するように言われているのですが、果たして意味があることなのか疑問に思っています。

テフロンは化学的耐久性に非常に優れていると聞いています。洗浄するにしろ、表面の汚れを落とす超音波洗浄で十分だと思うのですが。

テフロンに詳しい人がいましたらご回答お願い致します。

A 回答 (2件)

一般的なデータでよければ、フッ素樹脂やその成型品のメーカーが技術資料を公開している


のではないでしょうか。

実験の結果に影響があるレベルかどうかは判りませんが、炭素ーフッ素結合は強固だとはいえ、
不滅ではありません。また、PTFE分子の末端は重合開始剤や連鎖移動剤を取り込んでいます。
重合に用いる開始剤や添加剤(例えば乳化剤)などが残留している可能性もあります。

PTFEには大きく分けて二つの品種があります。主に成型品向けの粉末と、フライパンなど
のコーティング向けの乳液で、ご質問の容器はおそらく前者から作られています。粉末グレード
の工程には重合後の樹脂を乾燥させ、かつ乳化剤などを除去する加熱工程があります。
さらに成型工程では圧縮して焼き固めることがあり、これらの工程での熱分解も可能性と
してはあります。

定性的なことをいっても始まらないし、データなしで先生に「意味があるのか」と問うても
議論になりません。実験系の検証という意味で硝酸洗浄の有無でどういう違いがでるのか
試すのがいいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

フロン工業の技術書を見たら、25℃で10%KOH(1.7mol/l)に7日浸漬したところ0.2%の質量減少があり、80℃の同条件では0.1%質量増加があったと報告されていました。

これだけじゃ有意性があるかわからないですね。大丈夫なような気もしますが...

やはり一度実験をして、その差異を確認してみます。

お礼日時:2014/02/21 08:46

本質問に関しては、ちゃんとした答えが得たいならメーカーに聞くのが一番です。


ダイキンや旭硝子、DuPontとかですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

まずはフロン工業に問い合わせてみようと思います。

お礼日時:2014/02/22 16:40

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