つい集めてしまうものはなんですか?

<フランス語の素人です>
いろいろフランス語についての記載を見ましたが、一番ロマンチック的な言葉だとされています。
フランス語のどこ/どのような表現からロマンチックと判断されていますか?
もしかしたら、その中には「美化語」が多いとの認識を置いたほうは問題ないか?

知っている方がございましたら、教えていただけませんか?

A 回答 (11件中1~10件)

こんにちは。

外国語カテゴリの恋歌担当plapotaです。理論上の説明はすでに8件、碩学の面面によつてなされてをりますので、あとは私がボケ回答を投稿するのみです。

Ce qui n'est pas clair n'est pas francais.

明晰でなければフランス語ではない、
といふ話は有名ですが、ロマンチック、といふ意見はあまり耳にしません。でも新しいお客さま、sense_13222さんのせつかくの御質問ですので、それが絶対の真理だといふことにして議論をすすめませう。

美しい、もしくは、ロマンチック、といふ観念は、美しいと感じる心から発するものです。必要なのは、自己陶酔であります。

さて、例文として、ビゼーのフランス語のオペラ『カルメン』を引用しようとおもつたのですが、私がこのQ&Aサイトでいつもオペラの回答文を投稿するので、恋歌担当と主張しながらオペラしか知らないんだ、と非難を受けてをります。しかも、文法も発音も知らないんだ、恋を語る顔ではない、歌も音痴だ、などと痛いところをついてきます。そこで今日は私のレパートリーの広さを周知させるために、ミュージカルを取り上げます。

ジャック・ドゥミー脚本の映画です。
『シェルブールの雨傘』Les Parapluies De Cherbourg 1964

台本は、
仏和対訳シナリオ『シェルブールの雨傘』窪川英水訳 白水社

DVDは、
Les Parapluies De Cherbourg 日本ヘラルド映画
ネット上に動画がたくさんありますが、著作権の問題がありますのでリンク貼りはいたしません。「シェルブールの雨傘 動画」で検索してダウンロードするやうな違法行為はなさらないでください。ちなみに私は岩崎宏美の日本語の訳歌をとりこんで、よく聞きます。

さて有名なメロディーはDVDでは、29分20秒のところから始まります。対訳台本では、44ページです。戦争によつて、恋するふたりが引きはなされる場面です。

*** *** *** *** ***

[Genevieve]
Mais je ne pourrai jamais vivre sans toi. Je ne pourrai pas, ne pars pas, j'en mourrai. Je te cacherai et je te garderai mais mon amour, ne me quitte pas.
[ジュヌヴィエーヴ]
でも、あなたなしでは生きて行けないわ。とても無理。行かないで。私、死んでしまうわ。私、あなたを隠してあげる。守ってあげる。だから、ねえあなた、行かないでちょうだい。

(plapotaの感想)
唇音の「m」「p」のたたみかけが、魅力的です。唇を奪つて、と聞こえてきます。

*** *** *** *** ***

[Guy]
Tu sais bien que ce n'est pas possible.
[ギー]
分かってるだろう。そうは行かないんだ。

(plapotaの感想)
フランス語らしい明晰な発言です。この人は冷静を装ふ「ムッツリ」タイプだと考へられます。

*** *** *** *** ***

[Genevieve]
Je ne te quitterai pas.
[ジュヌヴィエーヴ]
あなたから離れないわ。

(plapotaの感想)
動詞「quitter」の「k」の音が、「離れない」意志を強めてゐます。

*** *** *** *** ***

[Guy]
Mon amour il faudra pourtant que je parte. Tu sauras que moi je ne pense qu'a toi mais je sais que toi tu m'attendras.
[ギー]
でも、ねえ君、行かなくちゃならないんだよ。きっと、僕は君のことだけを思っているよ。君は僕の帰りを待っててくれるよね。

(plapotaの感想)
相手の男性も、唇音「m」「p」が増えてゐます。下心があらはれてきました。

*** *** *** *** ***

[Genevieve]
Deux ans. Deux ans de notre vie.
[ジュヌヴィエーヴ]
2年も、私達の人生の2年間も......

(plapotaの感想)
デュアン、デュアン、せつない訴へです。

*** *** *** *** ***

[Guy]
Ne pleurs pas, je t'en supplie.
[ギー]
泣かないで、お願いだから。

(plapotaの感想)
あくまでも下心です。

*** *** *** *** ***

[Genevieve]
Deux ans, non, je ne pourrai pas!
[ジュヌヴィエーヴ]
2年なんて無理よ。できっこないわ。

(plapotaの感想)
最後の「パ」がいつまでも心に残ります。

*** *** *** *** ***

フランス語は、ヒロインを演じるカトリーヌ・ドヌーヴの「くちぱく」に違和感がなくなるほど、美しく、ロマンチックな言語です。
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この回答へのお礼

とても詳しくご説明いただき、誠にありがとうございます。いろいろな勉強になりました。

お礼日時:2014/06/01 09:16

#1さんが最初に回答されていますが、この場合のromanticというのはromance語的という意味です。

romance語というのはローマの言葉、つまりラテン語の系統ということです。ルネッサンス以降romanticに種々の意味が含まれるようになりましたが、それとは関係ないです。

同じロマンス語のスペイン語やイタリア語が発音と綴りを合わせようとしているのに対して、フランス語は実際の発音と関係なくラテン語綴りを保持しようという傾向があるのですが(絶対発音されないetのtとか)、発音全体はラテン語的ではないです。
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回答番号9のplapotaです。

ときどきやつてしまふのですが、ユニコード不対応のテキストエディタを使用したら、文字が不正確になつてしまひました。以下、訂正です。

francais → français
Genevieve → Geneviève
qu'a → qu'à
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フランス語が美しい、ロマンチックだと思うかどうかは主観の問題であって、客観性はありません。



「美化語」が多いといのもフランス語の特徴ではなく、他の言語にもたくさん見られます。日本語でも英語でもドイツ語でも、婉曲表現や敬意表現が存在します。表現方法が各言語によって異なるだけです。

フランス語の特徴を浮き彫りにするには、歴史を観察するとその特徴が見えてきます。

フランス語は、世界の言語の歴史類型の中で「インドヨーロッパ語族」と呼ばれる大家族に所属し、その中でも「イタリック語派」と呼ばれるグループに入ります。

「イタリック語派」の中で、ラテン語を起源とする言語のグループを「ロマンス諸語」と呼びます。ロマンス諸語には、フランス語の他にイタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語などが含まれます。

フランス語はイタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語などとともに、ラテン語から分かれた、同じDNAを持つ兄弟と言って良いでしょう。

しかし、これらの言語の中で、フランス語は独特の発音体系を持ちます。例えば、フランス語のRの発音は独特で、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語とは異なるものです。

これは、ラテン語が変化する過程で、フランス語はゲルマン語(英語やドイツ語の先祖)の影響を強く受けたからだと言われています。

つまり、フランス語はラテン語から分かれたロマンス諸語の中でも独特の特徴を持っており、その結果、フランス語が美しい、ロマンチックだと主観的に感じることがあるのでしょう。
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どの言葉、どこの国の言語でも、「ロマンティック」ですよ。


巷の噂や先入観に惑わされることはありません。

ただ、発音に関してはリエゾンのお陰などでいくぶん時間の
短縮にはなるかな、とは思いますが。

「愛してるよ」 (6音節)
「ジュテーム」 (2音節)

「こんにちは」 (4音節)
「ボン・ジュール」(2音節)

世界で一番美しい言葉、一番ロマンティックな言葉などの表現
には、根本的に意味がありません。マラソンや100メートル
競走で、誰が一番速いかと競わせるのとはまったく違う次元
だからです。

比較の基準がないのです。絶対的価値基準もありません。
ただ、歴代のフランス政府や文学者などは、うまく宣伝したと
は思いますが。

フランス語こそ「愛を語るには最もロマンティック」との説もあり
ます。じゃ、イタリア語は、スペイン語は、ロシア語は ??

フランス人も日本人も、愛を語る中身は似たようなものです。
語っていることは、どちらも立派にロマンティックです。
そして他の言葉でも似たり寄ったりです。その証拠に、どこの
国に行っても、男と女は愛を語り、結婚しています。

貴方のお考えの「ロマンティック」が具体的にどういうことか
分りませんが、フランス人の政治家が演説するとき、あるいは
論理的な説明や議論などの場合、何もロマンティックだとは感
じませんが。

フランス語のシャンソン、イタリア語のカンツォーネ、日本の演歌、
ドイツ・リート、それぞれにロマンティックです。オペラの世界では、
伝統的にイタリア語やドイツ語が多いですが、それぞれに音楽的
かつロマンティックである証拠でしょう。


ロマンティックだとされるフランス語を、無理に相対化しようとは
思いませんし、ましてや、貴方のフランス語熱に水をさす意図から
発言したのではありませんので、宜しくご理解のほどお願いします。

フランス語からフランス文化を知り、アフリカから中米にいたる世界の
フランス語圏の情報を得ることは、貴方の世界を大きく広げます。
いっそうのご精進を期待いたします。
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子音と母音のバランスに加えてイントネーションーーーとくにパリジャン、パリジェンヌのフランス語のーーーのひびきがあまい。

何を話していても恋をささやいるようにみえる。響きがあまいので恋をささやくには最適。

表現じゃなく音です。どうしても甘い雰囲気がただよってくるのがフランス語です。
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イメージ戦略が上手くいってるだけでしょう。

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発音だと思いますよ。



あとはフランス的な(恋愛的な)雰囲気とか。
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フランス語学習経験者です。



「フランス語が一番ロマンチック」という説は初めて聞きましたが、「フランス語が世界で一番美しい言語だ」という話はよく聞きます。まあ、似たような意味ですよね。
ちなみに、フランス語には特に「美化語」というものがあるとは思いません。

「ロマンチック」にしろ「美しい」にしろ、非常に観念的で基準があいまいです。
客観的、論理的に比べることが難しいですよね。ということは「言ったもん勝ち」ではないかと思います。

実際にフランス語を勉強してみて、あるいはフランスに住んでみて、特にフランス語が他の言語より「ロマンチック」だとか「美しい」とは思いませんねぇ。
まあ、個人的には好きですけど。でも、日本語だって十分「ロマンチック」だし、「美しい」と私は思います(フランス語より上かも?と思ってます)。

ただ、フランス人はフランス語の、特に音にこだわる傾向があると思います。
発音やイントネーションも、全体的に抑揚やアクセントが強くなく、はっきりした母音よりも中間的な母音が多いような気もします。なので、音的には「ロマンチック」だったり「美しい」と言えなくはないかもしれません。

何よりも、フランス語を話すフランス人たちが、言葉に限らず「ロマンチック」や「美しい」ということにこだわり、そういうものや事象が好きなのだと思います。
なので、極論ですが、フランス人たちが勝手に思い込んで言い張ってるだけのような気がします。
あくまで私見ですが。
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まず、何をもってロマンチックか、という「ロマンチック」の定義の問題があります。


個人差があるでしょう。

次に、音の高低や強さ、音の繋がりなどから受ける印象の問題があります。
それを好ましいと感じる、美しいと感じる感性の問題です。
これも個人差があるでしょう。

>フランス語はなぜロマンチックですか?

フランス語がロマンチックというのは、ロマンチックだと感じる様々な人が色々と言っているからです。
すべては感性に基づく感想だと思います。
科学的に分析された理由はないでしょう。

映画などで、ののしりあっていたり、わめいている場面など、ロマンチックにののしりあっている、わめいている、などとは思えません。

どのような理由であれ、ロマンチックと感じる感性が大切だと思いますが。
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