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私は北京人で、今の中国大陸は簡体字を使って、日本語を勉強した後、日本語には繁体字がいっぱいあると知っていました。

それなのに、今は気づきました。日本語の中にも、簡体字があります。

たとえば、「中国」という単語ですけれども、

繁体字なら、「国」は「國」のはずですが、

何で中国大陸と一緒、簡体字を使いますか?

A 回答 (10件)

既に正答が出ていますので蛇足ですが。



繁体字・簡体字は中国の区別で日本の場合は新字体(あるいは略字体)旧字体(正字・本字)といいます。

たまたま同じ略字体もありますが、これは中国でも古くから使われている字が国が違っても共用されているのだと考えられます。
国という字はこちらによれば顔真卿にも用例がある古い異体字と思われます。
http://sf.zdic.net/shufa/0612/a7e61e67b143cbbff2 …
ですから日本には漢字が入ってきた最初のころからあって使われているようです。
http://clioz39.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/ZClient/W3 …
元弘→1300年代です。

日本の新字体は新しく発明したわけではなく、前(明治以前)から使われていた略字を正式(小中学校で教える字。新聞・公文書で使う字)としたケースがほとんどだと思われます。
現在の中国の「簡体字」と同じ字形を使っているケースは、前からよくつかわれている異体字の中から選んだからたまたまの場合がほとんどではないでしょうか。
(異体字を俗字と言われている定義は康煕字典の記述をそのまま受け入れている場合が多いですが、実際には簡略な字体でも篆書隷書から異体字として平行して使われているものはあります)

中国の簡体字は現代中国語の発音を表す物が多いので日本では使えない物が多く、これまでの歴史で言葉が違っても共通する文字として意味の見当がつけやすかった、というせっかくの性質が損なわれている面があるように思います。同じように日本独自の改造をするなら漢字使用国同士が意味の見当がつくように考えてデザインした方が望ましいと私は考えます。
古漢文を日本語の書き下し・読み下し文として音読するという技術は日本の学校で国語(日本語・日本文学)の授業で教えられています。

国が違っても略字体を正規として使う傾向である理由は、つきつめれば画数が多くて書くのがたいへんだったからだと思われます。ですがコンピューターのワープロ使用が盛んになっているこれからはわからないようにも思います。
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日本で作られた字【国字】というものもあります



http://www.geocities.co.jp/Hollywood/9752/kokuji …
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こんにちは。



どなたかがお書きになっているものは、私の知っている話と大きく違っています。中国も日本も簡体字や新字体を使うことによって、同じ結果をもたらしたというのは、おなじなのですが、それは、過去の漢字の文化的遺産を一般人に学ばせないためであり、明治政府にも、後半その動きはあったようです。漢字を簡略化したところで、それは書く段階における問題であり、読むこと自体の問題ではなかったはずです。言い換えれば、手で書くこと自体を、億劫がって学ばないとも言えます。

中国の古典など中国文化を軽視するようになったのは、このせいであり、日本の知的水準は格段に落ちていると言わざるを得ません。日本人は、その多くを中国文化によって学んで、醸成してきました。しかし、文学としても、森鷗外を最後に、漢文の知識を活かすことができなくなったと言われます。

漢文をいくら勉強したところで、中国語は話すようにはなれないと、平気で言う輩もいます。この人たちは、何を学ぶのかさえ理解していないのです。日本が、明治になって開国して、すぐに西欧に対抗できるだけの力を持っていたのは、そうした文化的遺産からです。漢字を簡略化することは、民主化という名の文化的遺産の破壊だったわけです。

私は、若い頃、画家の林武氏の国字運動に影響されたことがありましたが、コンピュータの普及を始め、西側のアジア文化の軽視により、第三・第四水準のJISの普及も、またくだんの「正字・正かな運動」も活動は、はかばかしいとはいえません。それによって失ったものも大きいのです。
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>何で中国大陸と一緒、簡体字を使いますか?


理由は中国と同じで面倒だからです。
採用された経緯はNo.6の回答者さんの御説明の通りです。

>繁体字なら、「国」は「國」のはずですが、
日本の簡字体は草書を元にして、活字体にしました。
字体が持つ本来の意味にはあまり気をとめませんでした。
部首と呼ばれる偏やつくりの組み合わせは繁字体と同じです。
中国のようにエイヤと全く新しい簡略文字は作りませんでした。
一方で国字と呼ばれる日本独特の漢字を作りました。
峠、畑、辻、鱈、働etc
中国でも使われていませんか。

蛇足
漢字は中国から伝来しました。
中国と日本との間だけでの交流であれば、同じ熟語を使っていれば問題はありませんでしたが、アルファベットを使う国とも交流するようになると、その国の言葉を書きあらわすのには不都合でした。
明治(1868年)以降西欧の文化を取り入れ際に新しい熟語を沢山つくりました。
国家、民族、思想、国際、改革、解放、伝統、進化、民主、人民、同志、社会、主義、共産、共和国、階級、代表、計画、理想、運動、進歩、警察、理科、化学、物理、分子、引力、数学、経済、会社、銀行、信用、新聞、金融etc
数え上げたらきりがありません。
現在も中国で使われていませんか。
孫文を始めとする当時の中国からの留学生が持ち帰ってそのまま定着したようです。
いちいち翻訳語を造るのが面倒だったのでしょう。
まぁ~日中の交流は長い歴史があります。
お互いに人も文字も頻繁に往来していました。
中国があ~だからこうだ、日本はどうだとやりだしたらきりがありません。

聞くところによると、これ等の日本製の熟語を新たに中国で独自に作り直そうとされているようですが如何でしょうか。
毛沢東主席が新しい国名を決める際に日本製の熟語を避けてつけることができないか苦労したと聞いています。

こんなサイトもあります。

中国語の二字熟語の7割は日本渡来 | 葉巻のけむり ~高田直樹ブログ~
takatanaoki.com/2013/10/中国語の二字熟語の7割は日本渡来/
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この回答へのお礼

回答してくれてありがとう。
まさか「警察」という単語は日本語から伝えてきたものとは。
私はやはりもっと研究しなくてはなりませんね。

お礼日時:2014/10/31 11:38

本来の漢字の正式な字体は「繁体字」と呼ばれる字体で、清朝の康熙帝が編纂した康熙字典を元にした字体であり、これが漢字利用国に広まったため、正式な字体であるとされています。


現在でも康熙字典を正式とするのは、台湾・香港・シンガポールであり、韓国やベトナムは漢字の利用をやめたものの「漢字」と言えば康熙字典の字体を指すことになります。

しかし、共産党の支配した中国大陸や日本では、繁体字をやめ、簡略化した字体を作って利用することになりました。中国でも日本でもその理由は同じです。

その理由とは「誰でも漢字を習得できるようにすること」だったわけです。
日本においては、終戦後のアメリカを中心とする進駐軍の占領時代があり、連合国側は「日本人の多くは文字が読めないために、国から誤った情報を信じこまされ、無謀な戦争に駆り立てられたのであろう」と考え、調査の末に日本語のローマ字化またはひらがな・カタカナ化を推進するつもりでした。
ちなみに漢字語圏で漢字を捨て、ローマ字化したのはベトナムでひらがな等に相当する表音国字であるハングルにしたのが韓国(と北朝鮮)になります。

ところが、GHQが調べてみると当時の日本の識字率はとても高く、下手をすると当時のイギリスやアメリカよりもよほど識字率が高かったのです。
そのため、ローマ字化政策などは取りやめになったのですが、GHQの作成した新教育方針には漢字の扱いの簡略化が残り、戦後に日本の字体は、日本独自の形で簡略化した新字体が作成され、利用されるようになったのです。

特にこの政策の最初は、使用頻度の高い1850字を当用漢字として指定し、学校教育で習う範囲を決定する共に、新聞などでの使用を当用漢字に限る(その他の字は混ぜ書きするか、読みなどを注釈して利用する)ようにしました。現在では当用漢字は廃止され常用漢字が指定されていますが、これはガイドラインであって強制力はもっていません。

このように漢字を簡略化してまでも教育のレベルを上げたい、と当時の政府や有識者がなぜ考えたかと言うと、それは共産主義の問題があったからです。

共産主義はご存知のとおり、労働者を第一としてブルジョワジー(富裕者)を無くして行く社会政策です。共産主義であれば、ブルジョワから収奪することによって、労働者に富を再分配することができますが、資本主義ではそのようなことは出来ないので、労働者の知識や能力の底上げをするために、教育を容易にしよう、と考えたのです。

この点についていえば、中国のほうがもっと切実であったといえます。太平洋戦争で中国が勝利し、その上で共産党が中国大陸を支配できたわけですが、当時の中国の教育レベルはとても低く、繁体字の漢字では非効率である、と中国政府は考えたのです。

このため、中国は簡体字という漢字の大幅な簡略化に着手します。日本の簡略化とはまったく異なる次元の簡略化ですが、目指す方向は日本も中国も同じで「西洋と違って漢字とハンデキャップがある中で、なるべく教育を効率よく行い、西洋並みの国力をつける」というものです。
それと同じ理由で朝鮮半島は漢字を廃止してハングルにしましたし、ベトナムのまったく同じ理由からローマ字化を選択したのです。

ですので、中国の簡体字と日本の新字体は同じものではありませんが、同じ理由から簡略をしたものです。
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何で中国大陸と一緒、簡体字を使いますか?



 いいえ、中国の簡体字と、日本の「新字体」は、違う場合があります。
 例えば、豐(繁字体)の、中国の簡字体は「丰」ですが、日本の新字体は「豊」です。
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この回答へのお礼

なるほど!
回答してくれてありがとう!

お礼日時:2014/10/30 17:24

 中国では、国からの命令で一斉にこの漢字を使いなさい(その他は使ってはいけません、使ったら罰しますよ)ということで、簡体字しか使えないのですが



日本では、人名などに使える漢字や学校で使える教育漢字という縛りはありますが、字体に関しての制約はありませんでしたので、今も簡体字と繁体字の使用が混在しています。
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>何で中国大陸と一緒、簡体字を使いますか?



これはちょっと違うと思います。
世界には3種類の漢字があります。
中国の簡体字、香港台湾などの繁体字、日本の漢字です。

それぞれの国でそれぞれの漢字を使っているのです。
(なので、「丼(どんぶり)という漢字は簡体字にはありません)


日本も昭和までは、繁体字だったと思います。
それでは難しいので、日本が独自に漢字を作ったのです。


詳しい漢字の歴史は分かりませんが、
繁体字⇒日本の漢字⇒簡体字
と変化していると思います。

こんな感じで。
體育館⇒体育館⇒体育馆
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繁体字は画数も多く難しいので、日本でも独自に簡素化しました。

なので、簡体字と同じものもあれば、繁体字のままもあるし、どちらでもない漢字もあります。
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日本で使われているのは「新字体」です。

「簡体字」ではありません。もともと繁体字は字画が多くて書きにくかったので、略して書くことが頻繁にされてきました。それを正式にしたものです。
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この回答へのお礼

いい勉強になりました。
本当にありがとうございます。

お礼日時:2014/10/30 16:44

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