No.2ベストアンサー
- 回答日時:
「国際収支の均衡」とは、ザックリ言うと「輸出と輸入の収支」が同額になるという理解でいいですか?
A国は砂漠だけで作物が全然できない。B国は作物がたくさんできる。という状況があれば、A国は国民が食べるものを輸入するしかないはず。
輸出するものがなく、その一方で毎年毎年食料品を輸入していたら、国際金本位制であろうがなかろうが、A国の国際収支は大赤字になりますよ。国際収支は不均衡です。
B国は輸出輸出で大黒字。B国の国際収支も不均衡です。
A国に金が無くなったら輸入したくても輸入できない(どの国も売ってくれない)ので、輸入もゼロになる。もともと輸出もゼロなら、まあ、「均衡した」と言えるわけですが、A国国民は全員餓死でしょう。
A国が石油を掘って売ったら均衡するでしょうが、それは石油を輸出したからであって、金本位制だからではないと思いますよ。
金本位制の場合、金の量分の通貨しか発行できません。輸入により、日に日に通貨(金)が目減りしていったら、「輸入を減らそう」という動機付けになる(その結果国際収支は均衡する方向へ向かう)という程度の話ではないのでしょうか。
物価の安定もどうですかねぇ。
江戸時代の日本も江戸は金本位制(小判)、大阪は銀本位制(銀貨)でしたが、物価は上下しましたからね。
米の出来が良ければ米価は下がり、出来が悪ければ米価は上がりました。それに伴って大工の賃金なども上限したようです。「諸色値上がりの時節柄・・・ 」は江戸時代もあったわけです。
取引が増え通貨に対する需要が高まったので、その量を確保するために、小判の改鋳をやったのはご承知の通りです。
金本位の金貨幣の量が物価を左右したのではなくて、物価が通貨量を左右してしまったわけです。
物価というのは、通貨の生産量だけではなく、通貨の回転数によっても上下しますので、一筋縄ではいきません。
つまり「金本位制なら物価が安定する」とは言えないと思います。国際間だって同じだと思いますよ。
まあ、自由に印刷して自由に通貨量を増やせる現在の方式(悪影響を考えなければいくらでも何時でもインフレ・デフレにできる)に比べれれば、勝手に印刷できない分、物価変動の可能性は低いでしょうが、まあその程度の効果だと思います。
その程度の効果なので、いまだって為政者の決意次第で物価を安定させることは可能です。簡単に増減できないように、厳格に通貨の発行量を規制すればいいわけですので。大きな悪影響が出るので、やらないでしょうけど。
No.3
- 回答日時:
紙幣は信用できないが、金は普遍の価値があるから。
だから、日本はわざわざ自国の巨大な金鉱床を開発しません。
輸出産品の無い国家では、金か原油を算出できないと、国が貧困化します。
実は、日本は今でも黄金の国ジパングだったりします。
No.1
- 回答日時:
金貨がその重量に比例する価値を持ち得ていた時代のことです。
金の価値は世界共通性を持っていましたから、国際取引でも金本位制に異論は少なかったのですが。
金にせよ金貨にせよ、持ち運びには不便でもあり、強盗団に狙われるなどの事件もありました。
金貨に変わって紙幣が通用するようになりましたが、当初の紙幣は何時でも金貨に交換することが出来ました。
この様に、金貨との交換可能な通貨制度を「金兌換制」、紙幣を「兌換券」とも呼びました。
経済の発展と共に紙幣の大量発行が行われ始めると、「兌換」可能な金の量が準備できなくなり、兌換制が廃止されて行きました。その代わりとして、「信用」を裏付けとする「手形」や「債券」「証券」での取引が常態化しました。
要するに世界の商品量の価値に見合う、金の存在価値が金本位制を支えていた訳です。
金の採掘に限界が見え始めたに対して、経済資産・商品量とその価格は、圧倒的に増大しました。つまり、金本位制が行き詰まった訳で、第二次大戦後には、世界一の経済大国アメリカのドルが、国際取引の標準通貨とされたわけです。
金銀が基本通貨であった江戸時代には、多少の物価高下は有りましたが、江戸開府以来幕末まで、日本の物価は安定していました。
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