No.9ベストアンサー
- 回答日時:
(Q)結局はどこが最初に参ってしまうのかですか
(A)わかりません。
ですが、影響が大きいのはロシアです。
小国のベネズエラが破綻したとしても、
世界経済に与える影響は、それほど、大きくはない。
(Q)それにしてもOPECはなぜ減産合意ができなかったのでしょうか。
(A)
(1)最大の産油国であるサウジアラビアが同意しなかった。
(2)減産をして価格維持をした場合、最大の恩恵を得るのは、
減産をする必要がないシェールオイルの米国であって、
OPECは量を減らした分だけ、損をする。
(Q)いつかは減産合意すると思うのですが。
(A)減産合意しなくても、シェールオイルが破綻すれば、
自然に量が減る。
ロシアやOPECにとっては、これが、最も良いシナリオ。
逆に、米国にとっては、多大な投資をしたシェールオイルが
こけることになれば、損をしただけということになるので、
なんとしても、避けたいだろうが、シェールオイルを減産して、
価格を維持するという手が取りづらいだけに、手をこまねいている
というのが現状でしょう。
それに、米国にとって、原油価格が下がるというのは、
シェールオイル関連ではマイナスですが、米国の経済全体としては、
エネルギー価格が下がることであり、プラスの面が大きい。
ここが、エネルギーの輸出に経済が頼っているロシアとは、
決定的に違う面です。
この回答への補足
皆さん、ありがとうございました。シェールオイルが破綻するまで原油安が続くとの説を採用しました。今年の終りには価格は再上昇するとの説としました。
補足日時:2015/01/22 23:14No.10
- 回答日時:
〉それにしてもOPECはなぜ減産合意ができなかったのでしょうか。
サウジは王国が集まった特権階級の人たちの国です。シリア、ヨルダンが機能しなくなった時点で、政治的な味方がいなくなりました。
近隣諸国に配慮する必要がなくなったことと、新たな味方として欧州などに配慮すれば、減産する理由がないんじゃないでしょうか。
あと、以前、原油価格が高くなった大きな原因は、主にアメリカからの投機でした。アメリカが自分たちの国策で経済を絞った結果、投機マネーが縮小し、ウリに出されたわけです。
需要が減る大きな理由があるわけではないうえ、競争相手だった単価の高い産油国は潰れつつあるわけですから、自分たちの収入を減らすわけにもいかないかと。アメリカ、中国が輸出先として先細りになるなら、欧州などに売り込まないとね。
No.8
- 回答日時:
(Q)調整機能が働かない真の理由をサウジの石油相や米国の国務長官なら分っているはずです。
(A)いいえ。そんな単純な問題ではないのです。
今の原油安は、需要と供給のバランスが崩れたためと
コメントしましたが、それが、現在の1バレル45ドル~50ドル
という価格が正当(または適切)かどうか、という話とは別です。
原油は投機の対象です。
例えば、サウジが1バレル50ドルで売りに出しているわけ
ではなく、1バレルいくらで買うか、という競売をしているような
ものです。
なので、米国や中東産油国がコントロールできるのは、
生産量だけです。
今の原油価格の急落は、投機マネーが原油市場から逃げている
ためです。
つまり、競売で競争相手がいないから、価格が下がる。
投機マネーが逃げているのは、儲からないからです。
投機は「噂で買って、事実で売る」というのが極意です。
今は、まだ下がる、供給過剰が続くという「噂」が先行しているので、
価格が上がらないのですが、逆に、供給が減るという
噂が出れば、一気に上昇する危険があるのです。
例えば、今回の原油安で、ロシアの経済が破綻して、
原油の供給が止まったとなると、米国・中東の意向に
関係なく、価格は急上昇するでしょう。
でも、ロシアの経済はボロボロになるかもしれないが、
「今は」供給が止まることないだろうと誰もが思っている。
投機マネーが何を考えているのか、投機をする本人しか
わからないのですよ。
再度の回答、ありがとうございます。結局はどこが最初に参ってしまうのかですか。OPEC小国の原油、米国のシェールオイル、ロシアの原油のどれか。それにしてもOPECはなぜ減産合意ができなかったのでしょうか。いつかは減産合意すると思うのですが。
No.6
- 回答日時:
石油価格を下げて産油国を苦しめていると、背後で武器売買が盛んにおこなわれ、石油の安売りをおこなっている国が標的にされて攻撃される構図は、湾岸戦争で明らかになりましたが、同じ結果になりませんかね。
第三国経由で高性能兵器が転売されて戦争に使われる例は過去に何度も起こっていますし、米国と敵対している国に大量の武器が密売されて、石油価格引き上げの道具に使われるのは、イスラム国が成立しているイラクが、過去に中距離ミサイルや化学兵器を大量に備蓄していた時代があったわけで、歴史の繰り返しがおこなわれる危険があるでしょうね。
イスラム国では戦闘爆撃機の訓練飛行がおこなわれているという情報が流れたことがありますが、同時多発テロのような常識を覆した作戦計画が立案されて、産油国攻撃に使われる危険はありませんかね。
原子力空母に戦闘爆撃機が体当たりしたら、火災を起こして沈没し、放射能汚染が起こるかもしれませんし、湾岸戦争での敗北を逆手に取った、とんでもない計画が考えられているような気がします。
アメリカが産油国を苦しめていると考えているのですね。産油国のOPECが減産すれば価格は元にもどるのではないか。アメリカがわざわざイスラム国のために仕掛けているとは思えません。イスラム国が密輸出している量など知れています。いずれにしてもアメリカが犯人なら日本は感謝です。回答、ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
今回の原油安は、というか、原油の価格は昔も今も恣意的な国と国との戦いの道具です。
どこの国がどこに仕掛けたという視点で見るといつまでかが見えるかと。アメリカ対ロシア と見るなら、ロシアの外貨準備高が尽きるまででしょう。
アメリカ対アラブ と見るなら、最大の市場 日本や中国の市場を押さえるまででしょう。北海油田はすでに破滅しています。南米はまもなく。あとはシェール石油自体です。
完膚なきまでにはならないとは思いますが、打ちのめさないとメリットがありません。
前者なら、ロシアを支援する国がないと来年の何処かかと。後者だと読めません。単純な経済戦なら一桁まで価格を下げられるサウジ次第ですが、それを許さない国が戦争を仕掛ける可能性との天秤になりかねませんから。
アメリカが仕掛けているとの考えですね。アラブの0PECに減産するなと命令したのでしょうか。だったらプーチンが失脚するまで続くと。だったら、日本はアメリカに感謝です。回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
少なくとも後20年続くという説があります。
私もどちらかと言えばそれに賛成です。1980年代の原油価格はバレル20ドルでした。今の46ドルですら高すぎるのです。石油は余っているのです。悪い奴らが吊り上げていたのです。うんと懲らしめてやりましょう。日本はバレル100ドルで20兆円の原油を輸入しています。40ドルが20年も続けは240兆円もの軽減です。貿易収支が黒字化すると円高にもなり、100円/ドルになれば300兆円にもなります。すこし楽観的だと思いますね。回答、ありがとうございます。
No.3
- 回答日時:
少なくとも数ヶ月という短期間では済まない
今回の原油安の要因は
・中国やブラジルインドといった新興経済発展国での経済発展の低迷
・アメリカ国内でのシェール開発の結果、アメリカがエネルギー輸入国から輸出国になった
・ヨーロッパ各国でのデフレ懸念
といった事が上げられる
これらによって下落した原油相場を下支え出来るのでは?と期待したOPECが、減産処置を執らないと宣言したことがだめ押し
こう言ったことを考えれば
・中国が今すぐに以前のような二桁経済成長に戻る可能性は当分無い
・ヨーロッパでも、異次元の金融緩和に踏み切るほどの状況なので当面は需要は伸びない
これは回復時期が見えない
ある程度予測できるのは
・シェール油田はその特性から、採掘開始から数年程度で採掘量が減少する
ということ
つまり、シェール開発をしている企業は、常に新しい油井を掘削しなければ生産量を維持できないと言うことになる
今日あたりもニュースになっていたが、現在の原油安の影響で米国のシェール開発企業で大規模なリストラが実施されている模様
つまり、新しい油井を採掘出来ない企業が増えていると言うこと
と言うことは、今の原油価格水準が続いた場合に遅くとも数年程度経過すると米国内の生産量が減少する
一大消費国である米国が輸入量を増やすような状況になれば、当然価格水準は上昇する
と言うことで、1年や2年では急激な回復は考えにくいが
数年程度後にはある程度の回復は充分にあり得る話
とは言っても、100ドルというようなレベルには届かないだろうけど
そんな感じで予測されている
数年間も原油安なら日本経済は安心です。OPECが減産しなくてもサウジが減産すれば価格は上がるのではないか。シェールオイルの採算価格の70ドルまで戻るのではないか。
No.2
- 回答日時:
これは難しい問題で、専門家の間でも
説が大きく分かれています。
ある人は、10年は続く、といいある人は
今年中には百ドルに戻る、といいます。
原油安の原因ですが、需要が減少したのに
供給が減らない、ところにあります。
需要の減少は、中国などの経済が減速している
からだと言われています。
供給が減らないのは、米国のシェールオイルが
増産していることと、それに対抗するため、
OPECが減産しないからだ、と言われています。
需要の減少は世界的な傾向であり、中国だけの
問題ではないから、当分続くという人もいますが、
実際はそれほどではないから、短気で終わる、という
人もおります。
供給の方は、こんなに安くなったら産油国も
赤字になるから、そう永くは続かない、という
意見が強いです。
反面、シェールを潰すまでやる、という人も
おります。
と、いうことでまあ、誰にも解らない、というのが
正解なのでしょう。
ただ、原油安が続くと、シェールを抱えている米国
も困ります。
ソ連はもっと困ります。
イランなども、困ります。
その結果、中東で戦争を起こすのではないか、という
懸念があります。
戦争が起きれば、これらの困った国は皆喜びます。
特に喜ぶのがソ連です。
ソ連あたりが米国と組んで何かやれば、石油は
暴騰するでしょう。
回答、ありがとうございます。サウジが減産すれば原油価格の暴落が防げるはずです。長く続けば産油国は損をするだけです。増産を続ける理由が分らない。専門家のコメントもはっきりしない。本当の理由が隠されているのではないかとさえ思う。
No.1
- 回答日時:
いつまで続くのか、誰にもわかりません。
少なくとも、まだ、数ヶ月は続くだろうと言われています。
その理由は、現在の原油安の根本的理由は、
需要の減少と供給過剰の両方が同時に起きているからです。
需要の減少というのは、経済の減速。
欧州、日本だけでなく、中国の経済も減速気味。
なので、需要が減っている。
供給過剰は、主にシェールオイルです。
不採算と分かっていても、急にはやめられない。
一つには、機械と止めてしまうと、再稼働に手間がかかる。
シェールオイルは、米国の安全保障との絡みがあるので、
できれば、やめたくない。
なので、シェールオイルの供給は、少なくとも、
あと数ヶ月は続く。
需要と供給の調節機能が働けば値上がりする。調整機能が働かない真の理由をサウジの石油相や米国の国務長官なら分っているはずです。原油安の真の理由が分れば先読みができるのだが。日本の商社関係者からも漏れて来ないのでしょうか。回答、ありがとうございます。
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