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学校などで、脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖なので、糖質の摂取は必要だと教えられました。
しかし、先日テレビ番組で”ケトン体質ダイエット”なるものを紹介していました。
 このダイエットを続けると、脳がブドウ糖ではなく、ケトン体をエネルギー源と利用するので、低血糖でも意識を失わず、普通に生活できると紹介していました。
 これが事実なら、学校での教育内容はウソだったことになりますが、真偽のほどはいかがでしょうか?
 この分野に詳しい方の正しい情報をお待ちしています。

A 回答 (2件)

>>脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖なので、糖質の摂取は必要だと教えられました。



これは誤りです。人間は糖質を一切摂取しなくても、体脂肪の分解物やアミノ酸から必要な糖をすべて生体内合成できます。「糖新生」という反応です。

>>このダイエットを続けると、脳がブドウ糖ではなく、ケトン体をエネルギー源と利用するので、低血糖でも意識を失わず、普通に生活できると紹介していました。

半分正解で、半分誤り。まず前半の「脳がブドウ糖ではなく、ケトン体をエネルギー源と利用する」は正解。でも後半の低血糖はケトン体とは関係がないです。

ケトン産生体質になるには食物を通じての糖質の摂取量を極端に抑えることが必要ですが、だからといって低血糖になるわけではないです。理由は上述した「糖新生」があるからです。

むしろ食事を通じて糖を摂りすぎた場合の方が低血糖になりやすいです。理由は食事を通じて糖を大量に摂取すると血糖値が急上昇して「糖新生」が必要なくなりストップする一方で、上昇し過ぎた血糖値を下げるためにインスリンと言うホルモンが大量に追加分泌されて、血糖値が急降下するから。

つまり食事で糖を摂取したために「糖新生」が止まっているところに、インスリンが作用して血糖値が下がってしまうことで、低血糖が起こるのです。お昼ごはんを食べると午後眠くなったりだるくなったりするのは、食事で糖を摂取して低血糖症になっていることを示しています。

結論を書きましょう。
>>これが事実なら、学校での教育内容はウソだったことになりますが、真偽のほどはいかがでしょうか?

完全に誤り(偽)です。食事を通じて糖を摂取しても、摂取した糖は食後1~2時間でインスリンの作用により体中の細胞に吸収されてしまいます。その後、食事を通じて摂取した糖は脳の栄養には直接利用されません。その結果、脳は低血糖状態になって一時的に機能が落ちます。やがて体脂肪やアミノ酸から糖を合成する糖新生が復活して、脳に必要となる糖を100%補給できるようになります。

つまり食事を通じて糖を摂取しても、脳の栄養として直接利用できるのはインスリンが作用するまでの1~2時間に限られます。ちなみにインスリンの作用で糖が体中の細胞に吸収されると、脂肪に変換されます。こうやって余剰の糖は体脂肪として徐々に蓄積され、太っていきます。

安全性の議論についてですが、どっちもどっちです。
この手の話に関して、糖を摂取しない生活の安全性が証明されていないという人が必ず出てきますが、一方で糖を摂取し続けると糖尿病になるリスクがどんどん高まっていくことが医学的に証明されてしまっています。まだ安全かどうか判らない(危険かどうかも判らない)方法と、危険であることがはっきりしている方法のどちらを選びますか、ということです。
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この回答へのお礼

早速、丁寧な回答いただき、ありがとうございました。
ケトン体質ダイエットは、一理あることがわかりました。

お礼日時:2015/02/12 00:17

ケトン体が脳の活動のエネルギーになる事は、事実です。


ただし、脳の活動に必要な量のケトン体を作り出す為には、極端な低血糖状態にしなければいけません。
その状態が長期的に健康かどうかの評価は、医学的に結論が出ていないでしょう。(脳以外の臓器に悪影響が出る可能性もあります)
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございました。
ダイエット法としては一理あるようですが、長期的な体への影響が不確定では安心して実行できませんね。

お礼日時:2015/02/12 00:28

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