市場の失敗の公共財について

タイトルのとおりなのですが市場の失敗公共財はなぜ原因の１つか詳しく教えてほしいです。
また実例も教えてください

No.1 回答者： bfox 回答日時： 2015/05/28 13:41

市場の失敗がどういうことかは解っていますよね？

市場メカニズムが働いた結果、パレート最適でない状態のことですよね。
言い換えると、効率的な資源配分がなされていない状態です。

今回は公共財がその原因の一つになる理由ですね。
公共財は市場を介して提供される類いのモノではありません。
例えば、一部の住民が「○○駅前に市役所の支所を建ててくれ！」と言い出しました。
市は「支所を利用する対価として、適当だと思う金額を市に寄付してください」と言いました。
一部の住民は適当だと思える金額を市に寄付し、そのお金で支所ができあがりました。
理屈の上では便益とイコールになる対価を支払ったわけですから、最適な資源配分がなされたとなります。
しかしここで出てくるのが、非競合性と非排除性です。
支所（公共財）ができれば誰でも無料で利用できてしまいます。
一部の住民が「支所建てたいから寄付してくれ～」って言ったときに、「俺はいらねーから金なんて払わねーよ」と言っていた人も利用できてしまうんです（フリーライダー）。
寄付をして支所を利用する人と、寄付をしないで支所を利用する人がいれば、最適な資源配分とは言えません。
これが公共財での市場の失敗です。