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この方法で偽の真空を作れたら今の宇宙と、物理定数は同じですか?

またこの偽の真空が相転移して真の真空になっても物理定数は同じですか?


インフレーション理論の名付け親であるアラン=グース博士が書いた「なぜビッグバンは起こったか」(早川書房)という本の第16章は「実験室での宇宙創造とワームホール」という表題であり、正にご質問のようなことが論じられています。
頭から出来ないと決め付けるのではなく、こうすれば出来るのではないか?と考えるところに科学の発展が生まれるのだと思います。

さて、第16章にどんなことが書かれているかというと、ほんの小さなかけらでよいので「偽の真空」という領域を作り出すことができれば、それがあっという間に膨張して巨大な宇宙に成長するだろうということです。その大きさは、10の-26乗cm程度でよいそうです。「偽の真空」を作り出す方法として、上記の本のP355には、以下のように説明されています。



①ある空間領域を途方もない温度(10の29乗Kほど)にまで熱してから、急速に冷やすことによってつくりだせる。すると、ちょうど初期宇宙がこうなったと私たちが想像するように、この領域は過冷されて偽の真空になる。


②もう一つの可能性として、インフラトン場が、クォークや電子といった普通の粒子と相互作用するらしいという事実を利用するものがある。通常の物質を莫大な密度に圧縮することによって、それを偽の真空状態に押しやるインフラトン場に影響を及ぼすことができる。通常の物質の存在は偽の真空の特性に影響し、インフレーションが起こるのを防ぐ。だから、宇宙を完成させるには、通常の物質をすばやく一掃して、偽の真空状態にインフラトン場だけを残すことが必要となる。

また、http://f.hatena.ne.jp/s-naoki/

の1から3枚目の写真も参考にしてください。
宇宙の終焉の時に宇宙を作って脱出

A 回答 (1件)

その書物は読みました。

かなり古い考え方ですが、私も最近その方面から離れているので厳密な理論は出来ません、申し訳ありません。偽の真空から時空が誕生するという考え方は一般的なようですし、その際無数の時間的につながったビッグバンが生ずる事は反論し難い様ですが、この時生じた他の時空へ行くことは出来ないようです、さらに簡単に「時空」と申しましたが「時間」が均質である保証は無く、他の研究者は「時間軸が沢山あったら楽しいね」だそうです。それは我々の時空と同じ定数を持った他の時空があるか否か観測出来ず、もし観測出来ても「本当は違うのだが、観測方法のせいで同じに見える」というイヤラシイ可能性を完全に排除出来る保証も無い様です。我々の時空でさえ最終理論の目の前でのたうち回っている状態で、孔子の様に「ここがわからんのに、他が分かってたまるか」と居直るのも一つの方法でしょう。なおブラックホールの存在は観測出来そうなので、それを理論的な特殊解とする一般的相対論は、つまらないけど、間違いではなさそうです。
私はアインシュタイン先生が数学に非常に弱かったので、本来加速度系の相対論である一般的相対論を構築したとき、重力と加速度の本体を強引に統合したのは誤りで、もっと簡単に量子論と統合できると期待していたのですが、ガッカリです。
だが数学の進歩も早いので重力はブラックホールを産むが、加速度は産まないと言う、バケモノ理論もありそうだと期待しています。
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