
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
辞書によりますね。
漢字と言っても、実はひとつに決まったものではありません。
昔は筆で書いていたわけで、人によって、字体はまちまちでした。
このように、発音・意味は同じだけれども、字形が異なる二種類以上の漢字があるとき、一つを標準字体とし、残りを異体字と呼びます。
問題は誰がどうやって「標準字体」を決めるかですが、中国の皇帝が編纂させた辞書とか、そういうのが基準になります。
さて。
標準字体であっても、画数が多いので現代では新字体に取って代わられたものがたくさんあります。
それが旧字体です。
では、標準字体ではなかった異体字はどうなったか。
画数が少ないものはそのまま新字体として採用されました。
画数の多いものは、そのまま使われなくなりました。
こういう「使われなくなった古い異体字」のことを、その辞書では「古字」と呼んでいるわけです。
「辺」でいえば、「邊」が旧字体、「邉」が異体字で「古字」です(なんていったら、渡邉さんは気を悪くするでしょうが)。
面倒なところでは、「斉」の旧字体は「齊」で、「斎」とは別の字ですが、混同されやすく、「斎(斉)戒沐浴」などはどちらも使われます。
斉藤さんには「斎藤」さん、「齋藤」さんなどがいます。
ありがとうございます。やっと整理できてきました。渡辺さんも色々ありそうですが、最近はわざと古い字を好んで使う人も増えてますよ。でも斉藤さんには困ったものですわ、お手上げ、勘弁してほしいワ。香港人の知り合いも言ってましたよ。(笑)
No.5
- 回答日時:
#3です。
>私の辞書(新漢語林)には質問に書いた「鉄」と言う字について、古字「銕」が俗に用いられたものとしています。辞書にもよりますか?
:
ネット辞書の大辞林や大辞泉では、旧字体⇒新字体 という対応関係があるという語釈がありますが、古字に関しては、「現在は用いられていないが、昔、使われた文字や書体」のような説明しかないようです。
ウィキはもう少し詳しいですね。
【鉄】の項目では、鐵(繁体字, 旧字体), 铁(簡体字), 銕(古字), ・・, 鐡(俗字), 鋨(別字), 锇(別字), 鉃(異体字・旁に「失」を嫌い「矢」とするもの)
となっています。
「鉄」の旧字体は「鐵」であり、「鉄」の古字は「銕」であることは確かなようです。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E9%89%84
では、「鐵」と「銕」の関係はどうなっているか。
【銕】は、「中原の外の夷狄から伝えられた金属であることから」造られた字のようです。
「異体字」として、鉄(俗字), 鐵(正字), 鐡(俗字), 鋨(別字), 锇(別字), 鉃(異体字)などが列挙されている。
「鐵」は「銕」の正字ということのようです。
また、『古字「銕」が俗に用いられたもの』とする「新漢語林」の記述と一致します。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E9%8A%95
【鐵】の項目を見ると、「異体字」として、 铁(簡体字), 鉄(新字体)、銕(古字), ・・、鐡(俗字), 鋨(別字), 锇(別字), 鉃(混同される別字)
が挙がっています。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E9%90%B5
総合すると、
・「鉄」は「鐵」の新字体(「鐵」は「鉄」の旧字体)である。
・「銕」は、「銕」の俗字としての「鉄」の古字でもあり、「銕」の正字としての「鐵」の古字でもある。
といったことになりましょうか。
因みに、
古字(古文)は秦の始皇帝による小篆普及以前の大篆(籀文)など、古い字体に基づく字を指す。「一」に対する「弌」、「協」に対する「叶」など。
俗字・通字とは、正字として認められた字体以外で通用されている文字を指す。
とのこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%97%E4%BD%93 …
「正字」とは、
(略字、異体字、俗字に対する)従来から正しいとされている文字、特に漢字におけるものをいい、康熙字典掲載の字体が最も標準的とされる。
だそうです。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E6%AD%A3%E5%AD%97
No.3
- 回答日時:
#2です。
>新字体より新しい時期にできた古字があるのでしょうか?
:
たしかにややこしいですが、その点に関しては無知です。
それで表現を変えたわけです。
おそらく、無いような気はしますけどね。
いずれにせよ、新字体⇔古字 といった対応関係にはない、ということだけは言えそうです。
定義だけを考えれば、「旧字体」と言う場合、必ず「新字体」が存在するわけですが、「古字」に対応する「新字体」はない、とお考えになっていいように思います。
旧来使われていた「壱」が「一」という新字体に変わったために「壱」が旧字体と呼ばれるようになった。
「弌」という古字はあったが、それが「一」という新字体に変わったわけではない。
個人的にはこのように理解しています。
ありがとうございました。なんとなく整理がつけられそうです。でも文字や言葉は数学の定義のようにはいかないのですね、それも面白い事なのだと考える事にしました。私の辞書(新漢語林)には質問に書いた「鉄」と言う字について、古字「銕」が俗に用いられたものとしています。辞書にもよりますか?
No.2
- 回答日時:
#1です。
間違いではないので訂正ではないのですが、ややこしいので少し表現を変えたほうが良いかもしれません。
×
「古字」は、単に「昔使われていたが今は使われていない」というだけで、現在の字体より古い時期にできたものかどうかは問われません。後から古字ができて、その後、使われなくなった、といったこともあるのでしょう。
○
「古字」は、単に「昔使われていたが今は使われていない」というだけで、現在の字体より古い時期にできたものかどうかは問われません。「新字体ができたために使われなくなった字」という意味ではないところが、旧字体との相違点です。
No.1
- 回答日時:
・旧字(旧字体)⇒【漢字の字体で,古くから用いられていた字体。
特に,1949年(昭和24)内閣告示の「当用漢字字体表」で新たに定められた字体に対していう。】http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
「当用漢字字体表」で新たに定められた字体を新字体と言いますが、「醫」⇒「医」,「壽」⇒「寿」,「廳」⇒「庁」などがあります。
これの逆が旧字体。
・古字⇒【昔使われて,今は使われない文字や書体。】のこと。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
「旧字体」は、あくまで「新字体ができた結果として古くなったもの」という位置づけですが、「古字」は、単に「昔使われていたが今は使われていない」というだけで、現在の字体より古い時期にできたものかどうかは問われません。後から古字ができて、その後、使われなくなった、といったこともあるのでしょう。
「一」に対する「弌」、「鉄」に対する「銕」など。
因みに旧字体は
「一 ⇒ 壱」
「鉄 ⇒ 鐵」
となるようです。
ありがとうございました。複雑で把握するのは難しそうですね。「今わ使われなくなった」という意味では古字も旧字も同じ、どちらが旧字と、どう区別をつけたのでしょうね?
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