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標題のとおりですが、とあるドイツ語学習サイトで 67,483が siebundsechzigtausendvierhundertdreiundachtzigと例に上がっておりまして、sieb(en)undsechzigtausendvierhundertdreiundachtzigのような気がしました。
確認しようとおもってぐぐったところsiebenundsechzig64,500件に対して229件siebundsechzigがヒットします。
これは単にありがちな間違えなのでしょうか。それともある種の例外でsiebund*zig.も使われるケースがあるのでしょうか。

A 回答 (1件)

結論から言いますと、siebund*zigという言い方は間違いではなく、また、例外というのとも少し違うようです。


実は、私は以前ドイツ語圏に長く住んでいたのですが、siebund*zigという言い方は一度も聞いた記憶がありません。疑問に思ったので調べてみました。
日本語のgoogleで単純に検索する場合には、注意しなければならないことがあって、それは、ドイツ語ネイティヴでない人の書いた文章もたくさんヒットするということです。そういう場合は、間違ったドイツ語の可能性が高くなります。また、「siebundsechzig」の検索結果は、冒頭には確かに229件と表示されますが、ページをめくっていくと、最終的には58件だけで終わります。この中には、ドイツのサイトではないものも多いです。また、実際に個々のサイトを開いてみると、「siebundsechzig」という語が書かれていないのに検索にかかっているものあるので、用例はさらに少なくなります。常用される表現としては、あまりにも少なすぎる数です。ただ、その中にドイツ語で書かれた書籍がありました。私は、インターネットを使ってドイツ語表現を確認するときには、よく書籍に限定して検索をかけます。ウェブサイトの場合は、たとえそれがドイツ人の書いたものであっても、正確なドイツ語でない場合がありますが、書籍の場合はその心配が少ないからです。「siebundsechzig」という書き方がされている書籍が出た以上、もう少し詳しく調べる必要を感じました。
それで、ドイツ語のgoogleに切り替え、検索対象をドイツ語のサイトのみに絞ったうえで、ヒットしたウェブサイトと書籍の両方を見ていったところ、siebund*zigという言い方があることがわかりました。最初は、現代になって出てきた口語的表現かと思ったのですが、そうでもないようです。ただし、数としてはやはり多くはありません。やはり、基本的にはsiebenund*zigが普通だと思います。
いくつか例を挙げます。

Thomas West著 Zwei Western: Verraten für 1000 Dollar/ Jagd auf den Ladykiller:
Mit vier Kindern, zwei Frauen, siebundsechzig Schafen, drei Rindern…
4人の子供、2人の女、67頭の羊、3頭の牛・・・と
https://books.google.co.jp/books?id=Pk_EBAAAQBAJ …

Helene Harth, Leo Pollmann共著 Paul Valéry:
Später bemerkt der bereits Siebundsechzigjährige dazu in seinen Tagebüchern…
のちに、もうすでに67歳になったその男は、それについて日記で言及している・・・
https://books.google.co.jp/books?id=nrXWmTbWbVEC …

十の位を変えてもやはり用例はあります。

トルストイと夫人の書簡(ドイツ語訳):
junge Kerle, zwischen sechzehn und siebundzwanzig Jahren alt…
16歳から27歳までの若い男たち・・・
https://books.google.de/books?id=Rxs8CgAAQBAJ&pg …

Juan de Ferreras著 Algemeine Historie von Spanien:
eine Flotte auszurüsten, welche aus dreißig Schiffen und siebundzwanzig Galeeren bestund…
30隻の船と27隻のガレー船からなる艦隊を装備し・・・
https://books.google.de/books?id=4CNDAAAAcAAJ&pg …

おもしろいのは、下のヴァルトキルヒというドイツの街の消防局のサイトです。見出しの行にはsiebenundzwanzigを使って「Siebenundzwanzig neue Feuerwehrangehörige sind einsatzbereit!(27人の新任消防局員が出動に備えている!)」と書いてありますが、本文の方はSiebundzwanzigを2回使っています。1回目の方の文はこうなっています。

In der Zeit vom 12. März bis 09.Mai 2015 absolvierten und bestanden Siebundzwanzig Teilnehmer die Grundausbilung der Feuerwehr.
2015年3月12日から5月9日までの間に、27人の参加者が消防の基本教程を終え、合格した。
http://www.feuerwehr-waldkirch.de/news/einsaetze …

見出しの行でSiebenundzwanzigを使っているのは、やはりこちらの方が正格な表現だからでしょう。

長くなってしまいましたが、siebund*zigという形が使われる理由はいくつかあると思います。まず、数字の1~9の中で、7だけが2音節であること。ほかはみな1音節なので、siebenだけが長くなってしまいます。御存知かもしれませんが、「第7」という序数の場合、siebentとsiebtの両方の形があり、どちらも同じくらい使われます。ほかの数字がみな1音節なので、口調上、そろえたくなるのでしょう。また、ドイツ語で二桁の数字をいうときは、間にundを入れなければならず、数を言うときには長くなります。上に引用した書籍でも、複数の数が並んで書かれているものが多いので、読んだ時のリズム、口調の関係で、少しでも短くしようという意図があるのかもしれません。
ただ、先に言ったとおり、それほど頻繁に聞く表現ではありません。テレビやラジオのニュースでアナウンサーが数字を読み上げるときは、siebenundsechzigと省略しないのが普通だと思います。それに、siebund...という語形は、響きもあまりよくない気がします。検索であまり出ないのも、そういう理由であまり使われないからかもしれません。
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この回答へのお礼

とてもくわしいご説明ありがとうございました。なんとなく分かりました。
中身は違いますが、日本人でも六十七をろくじゅうひちと言いますしね。^^;)

お礼日時:2015/10/20 07:29

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