民間の銀行は、預金を集めるものの貸出先がつねに少ないので余剰資金を抱えています
そこで国債などに投資をしてバランスシートを保っています
その国債を日銀が買い受けるオペレーションをすると、その瞬間は、日銀にある当座預金勘定にお金が残ります。そもそも、日銀はそのお金をどのようにして用意して民間の銀行に払うのでしょうか
お札の印刷ばかりでしょうか、そうだとすると、直前まで存在していなかった貨幣の量が急に増えます(印刷で)。そうするとモノやサービスや資産の量に比べて急に貨幣量が増えるので 増えたことを認知できた場合は、貨幣の一単位あたりの価値が下がりそうです、怖いことです。認知できていなければ気づかないですから人々の行動には変化はないでしょう。ところで、お札をするケースばかりでしょうか? その場合 緩和していることになりますか
また、根本的な質問ですが、日銀当座預金勘定に200兆円もたまっていても、欧州のようにマイナス金利を適用しなければ世の中にでまわりません。腕に栄養注射を打っても、全身に栄養がまわらず状態です。そのような局所的な資金の貯め方をもってして市中にでまわらないのに、なぜメディアは静かなのですか、金融緩和の効果があるのですか
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
まず、民間金融機関が国債を購入するとき、建前上、現金購入です。
つまり、発行されている日銀券で購入します。これにより流通している日銀券は政府よって回収されることになり、計算上の流通通貨は減少します。一方、現在の世界的な考えに於いて、中央銀行の職務は望ましい失業率の維持管理であるとされています。そうした時、企業は実行金利を基準に経済活動をすると仮定しているため、柔らかなインフレ状態が経済活動の活発化とそれに伴う求人増に有効と考えられています。この柔らかなインフレ状態を形成するのには流通通貨量を増加させるのが好ましいとしますので、流通する国債などを日銀が買い上げて、代金として日銀券と交換します。これにより、国に吸収された資金が日銀の国債購入と云う形で市中に放出されます。大銀行は将来のリスクから国債を売却し、国際融資に方向を転換しています。その分が日銀買い切りオペの源となっているようですが、そろそろ、その源も枯渇してきていますし、国の国債発行額自体もアベノミックの効果から減少に転じて来ているのではないでしょうか。
それに、現在はまだ政府から国債の直接購入は行っていませんから、発行済日銀券の絶対量が国債買い入れにより急に増えることにはなりません。
さらに経済評論家によっては政府財政基盤と日銀財政基盤とは建前では独立だが本質では分離が不可能とします。国債信認と日銀券信認は国際的に一体との考えです。この場合、日銀資産と借入金、政府資産と借入金との総合収支は150兆から200兆程度の借入過多程度ではないかとされ、これは現行の消費税水準を踏まえればドイツを除けば優良な税制基盤であると国際的に認識されているようです。この背景があるので国際的な不安が高まると円貨が買われるという現象を引き起こすようです。この強さがあるために信用不安や急激な円安にはならないようです。
さて、ご指摘の日銀当座預金勘定に200兆円もの資金が積みあがっていることですが、現在の地方銀行や信用金庫の運用能力からすると必要悪とされているようです。超過準備金については年0.1%の金利が付きますから、普通預金や当座預金の資金を当座預金勘定に預ければ、そのような金融機関は無理に融資を行うと云う仕事をする必要はありません。それで経営は成り立ちます。また、優良企業は資金過多ですので、融資を求めている企業は非常なるリスク融資先となっていますから、インフレが進み、普通預金が0.5%ぐらいに上昇しないと貸し倒れ引当金と事件発生件数との勘案から当座預金勘定残高は減らないのではないでしょうか。もし、今ここでマイナス金利を導入しますと、将来的に、現在では資金運用能力の無い地方銀行や信用金庫の無理な融資による不良債権処理に多大な税金が投入せざるを得ないであろうことが予想されるため、日本では難しいようです。そのために本来なら無利子である日銀当座預金勘定に金利が特別措置として導入されています。
その資金が眠っている状態を解消するために、現在の政府は海外諸国に社会インフラ援助と云う名目で有償援助を急速に増やして、世界を俯瞰した時の円貨資金需要を増やしています。そこが先の別の政権との違いのようです。
回答欄への記載をありがとうございます。質問した部分は、お札を日銀が刷る以外の方法で国債を市中銀行から買う方法がある場合、具体的にどういうメカニズムで国債代金を集め、国債購入が緩和だと言えるのかという部分です。
No.2
- 回答日時:
イメージとしては(電子的に)印刷して、日銀は銀行にある国債を買います。
(ほとんどゼロコストで、お金を作り出す。)お金の価値は物価上昇率ではかることができますが、年間80兆円マネタリーベースを増やすほど、過激な金融緩和をしても、今のところ、マイナス0.1%ほどの変化です。
また、為替相場は80円くらいから122円/ドルくらいに大きく変化しました。これは大きな円の価値の低下で、これもある程度予想(意図)されていました。
市中にでまわらない、というのは程度の問題で、これだけ多量にお金を供給すると、銀行は現金を持っていても損なので、市中に多少は出回っているのではないかと思います。ここは、日銀の専門分野で、彼らが最良と思う方法を今のところはとっていると思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E7%94%B0 …
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