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タイトルにある4つの言葉について
それらの違いを、外国人に解説する方法が見つかりません。

主観的か客観的か?
一人称に使えるか使えないか?
など、文法的な解釈はあると思いますが、

「私は数学が ×下手だ ○苦手だ」
「私は日本語が ○下手だ ○苦手だ」

についてはどうしても説明できません。

どうかアドバイスをお願いします。

A 回答 (4件)

「数学が下手」がダメな理由を外国人に説明するのは……。


 これは難問です。
「数学」「物理」「世界史」などの科目に「下手」は使えない……ではダメでしょうか。
 それ以上を説明するのはかなりメンドーな話になります。
 まず前提として……。
「主観的か客観的か?」(「一人称に使えるか使えないか?」も同様でしょう)はよく目にする説ですが、個人的には疑問です。

 詳しくは下記をご参照ください。
【「できる」「得意」「上手(じょうず)」「うまい」──ほめ言葉の迷宮〈4〉 辞書】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12113319695.html
 以下は一部の抜粋(重言)。

 以前書いたことがとっちらかっている気がするんで、少し整理して書いておく(煩雑なので「だ」は省略する)。
●「上手(じょうず)」「下手(へた)」は客観で、「得意」「苦手」は主観──そんなホニャララな
 質問者が〈主観的か客観的か?〉と書いているのは、〝例の〟論理だろう。〈一人称に使えるか使えないか〉もほぼ同じこと。
「上手」⇔「下手」、「得意」⇔「苦手」がそれぞれ反対語になっているという前提で書く。厳密に言うと違う場合もありそうだが、それを言い出すとキリがなくなる。
 世間では〈「上手」「下手」は客観で、「得意」「苦手」は主観〉という説が根強い。
「得意」「苦手」は主観だから自分のことにも使える……らしい。
 そういう考え方でもいいと思う。とくに外国人や日本語の初心者に教えるなら、それでもいいと思う。そのほうが類似の資料もたくさんあるから、教えやすいだろう。
 しかし、当方は違うと考えている。もしそれが本当なら、自分のことに「上手」「下手」は使えず、他者のことに「得意」「苦手」は使えなくなる。そんなことはない。
「羽生選手が{得意/苦手}のジャンプで失敗した」
「私は話すのが下手なのが悩みです」
 どちらもアリだろう。主観/客観にこだわっていると、このあたりが説明できない。
 このあたりは、〈1〉〈2〉に書いた。〈ほめ言葉を自分に使うとおかしいけど、「得意」は例外〉で他者にも自分の使える……ということだろう。
 Web辞書で「上手」と「得意」を比べると、「得意」の辞書の記述には「自信」という言葉が出てくる。
 そのあたりにも、「得意」が主観という考え方が反映されているような。これは辞書が悪い。
「上手」「下手」は自信に関係ないのか。
 自分があることを「上手」と考えている人は「自信がある」だろう。
 自分があることを「下手」と考えている人は「自信がない」だろう。
「下手」が使えるか否かは、主観/客観とか、自信の有無とかの問題ではないだろう。

●自分のことをムヤミにほめると子供っぽく見える
「得意」は、なぜか自分のことにも使える便利なほめ言葉。
 ただ、履歴書などで「○○が得意」と自己アピールするのはいいけど、ムヤミに口にしないほうがいい。子供自慢話のようになる。いい大人は「○○に関しては多少自信があります」とか言うんじゃないかな。これは「上手だ」だって同じこと。
 ついでに書いておくと、目上の人の技能を「上手」とか言うのは要注意。妙に上から目線になる。このあたりも〈1〉〈2〉でクドく書いたけど、ほめ言葉全般が要注意だけど、「上手」はとくに危険。

●「下手」と言えるもの、言えないもの
 以下は、主観だ客観だって話は無効という前提で……。
「上手」「得意」の話だとほめ言葉の制約があってまぎらわしいので、「下手」「苦手」で考える。
 おそらくここが、今回の質問の主眼になる。
〈1〉の【追記】で書いたことを、「下手」と「苦手」限定で見る。
 理由はよくわからないが、「下手」が使いにくい場合がある。
 全体の傾向としては、漠然と全般を指すと「下手」は使いにくく、細分化して限定するほど「下手」が自然に感じられることが多い。しかし、例外も多々。

・運動全般を「下手」というのはヘンだが、限定の種目(たとえば「ゴルフ」)をあげると、「下手」でもおかしくない(ちょっとひっかかるけど)。さらに限定して「パット」なら「下手」がOKになる。ただし、いくら限定していても「走るのが下手」はおかしい。おそらく、「テクニカル」なイメージのあるものほど「下手」が自然になるのでは。
・「仕事(全般)」と「営業(限定)」の違いはナゾ。「仕事(全般)」は「苦手」が不自然なレアケース。「苦手」とか考えるべきではないのかも。「嫌い」ならアリ?
・「仕事」の一部である「事務(全般)」は「下手」はヘン。さらに限定した「計算」でも「下手」は疑問。
・「計算」を「電卓(操作)」まで限定すると「下手」でもOK。
・「勉強(全般)」は、パターンどおり。「限定」(と言うより「科目」)になっても、「下手」は使いにくい。ただし「国語」は△でも、さらに限定して「作文」なら「下手」がOKになる。
・「英語」だけは「科目」の段階で世間では「下手」がOKの印象がある(個人的には疑問)。これは「科目」と言うより「語学」「一般教養」のニュアンスがあるからかも。
 さらに限定した「英会話」とか「ヒヤリング」なら、「下手」もOKだろう(ちょっと微妙かな)。

         苦手  下手  
運動(全般)   ○   △   
ゴルフ(限定)  ○   ○   
仕事(全般)   △   △   
営業(限定)   ○   ○   
事務(全般)   ○   △   
計算(限定)   ○   △   
電卓(超限定)  ○   ○   
勉強(全般)   ○   △
国語(限定)   ○   △
作文(超限定)  ○   ○   
英語(限定)   ○   ?
英会話(超限定) ○   ○
運転(全般)   ○   ○   
指圧(全般)   ○   ○   
鍼灸治療     ○   ○   
家事(全般)   ○   △   
料理(限定/全般)○   ○
スピーチ     ○   ○

 で、本題を見ると、「数学」は科目なので「国語」と同様。
 科目の段階では、「下手」は使いにくい。これが「文章題(を解くこと)」まで限定すれば、「下手」もOKになる。
「日本語」は、「科目」と考えるなら「国語」と同様。
 ただし、「英語」と同様と考えるなら微妙になる。
「科目」と考えるか、「語学」「一般教養」と考えるか。
 日本人の場合は「日本語が下手」「母国語が下手」とはあまり言わない。もっと限定して「話すのが下手」ならフツーだろう。
 これが外国人だと日本人にとっての「英語」と同様で、「語学」「一般教養」のニュアンスがあるから「日本語が下手」がさほどおかしくないのでは。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました!

お礼日時:2016/03/04 07:37

国語が下手だととは言わないように、


数学と言う「学問もしくは科目」を下手、上手とは言わないと思います。

科目は得意、苦手と表現しますが、
日本語=「言葉を話す、書く」という行為、「ジャンプ」と言う行為だと下手、上手と言います。

文字を書くのが上手ね、計算するのは下手ね、とも表現します。

行為、行動は上手、下手で表現するけれど、
その行為の名前は得意、苦手で表現するんじゃないでしょうか?
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この回答へのお礼

行為・行動は上手・下手
行為の内容は得意・下手
ってことですね
なるほど!ありがとうございました

お礼日時:2016/03/03 23:20

個人的な認識ですが、上手下手は美醜の感覚が関わっているように思います


確かに数学が上手とは表現しませんが、数式の使い方が上手という表現はします
そして数式の使い方が上手な人であれば無駄な式が無く、分かりやすい美しい数式で表します
数式で分かりにくければ、歌でもいいです
上手と表現される方は、聞いていて不快な感情を抱く事は無いと思います
同様に日本人の中でも日本語が達者な方は、聞き取りやすく分かりやすい話し方をされます
つまり、日本語で上手に話をされる方です

得意や苦手は美醜があまり関わらないため、数学と言う学問の様に美醜が関わらない言葉に関しても使用する事が可能です
そのため「綺麗にこなすことはできないけれど、確実にやる事はできる」と言う時に
「上手ではないけれど、得意ではある」と言う表現も可能です
ただ美醜が関わるかどうかと言うのは、個々人の認識によるところが大きいです
例えば私ですと歩くだけでも美醜を感じますから、下手な歩き方と表現する事があります
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この回答へのお礼

上手・下手は美醜ですか。なるほど。
ありがとうございました!

お礼日時:2016/03/04 07:39

まず、辞書語釈を確認してみたいと思います。


「上手」⇒【1 物事のやり方が巧みで、手際のよいこと。また、そのさまやその人。】
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/109007/meaning/m1 …
「得意」⇒【3 最も手なれていて自信があり、じょうずであること。また、そのさま。得手 (えて) 。】
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/157848/meaning/m1 …
これらを比較すると、「自信」という要素を含んでいるか否かの違いであることが分かります。
a.私は日本語が下手だ。⇒私は日本語を巧みに使うことができない。
b.私は日本語が苦手だ。⇒私は日本語に自信がない。
c.私は数学が下手だ。⇒私は数学を巧みに使うことができない。
d.私は数学が苦手だ。⇒私は数学に自信がない。
という意味になるわけですが、c の「数学が巧み」という構文は不自然でしょう。
「巧み」は【物事を手際よく、じょうずに成し遂げるさま。】という意味だからです。
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/135964/meaning/m1 …
同様の理屈で、「a'.私は国語が下手だ。」と言えば不自然になってしまいます。
「計算が巧み」という意味で「c'.私は計算が下手だ」という表現なら可能です。
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この回答へのお礼

仰るとおり
「数学が下手だ」は不自然ですが、「計算が下手だ」は大丈夫ですね。
でも
「国語が下手だ」も「漢字の書き取り」が下手だも不自然ですね。
やはり難しいです…

お礼日時:2016/03/04 07:33

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