社会学や経済学にお詳しい方に質問です。
学問的に、職業はホワイトカラー(頭脳労働)の方が上で、ブルーカラー(肉体労働)の方が下として扱われることが多いのは何故ですか?
ある社会学の本を読んでいて気になったのですが、調べても的確な情報が出てきません。
従事者の賃金や学歴の差など、何となく理由は思いつくのですが職種を序列付けるはっきりとした定義が分かりません。
また役職についていない平社員同士であっても、ホワイトカラーならブルーカラーよりも社会的に上という扱いになるのでしょうか。
少々わかりにくい文面で申し訳ありません。お詳しい方、出来れば参考文献とともに回答をお願いします。
A 回答 (9件)
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No.1
- 回答日時:
ある会社で考えてみて下さい東大出身の社員が立案し、
それを現場で執行します。
立案にはかなりの知識や
見聞が必要だと思います
一方現場では専門的知識は
必要だと思いますが
広い知識は必要ないかも
知れません。
やがて東大出身の平社員は
管理職に登り詰めるでしょう
国家単位で考えても
同じことがあるんじゃないですか?
No.2
- 回答日時:
ホワイトカラーは白いシャツ・ワイシャツを着ているからです。
工場とか肉体労働者はだいたい青い作業服を着ています。
ホワイトカラーが上の人種でブルーカラーは下の人種だと思うのは間違っています。
現実の日本の社会ではホワイトカラーなんかいなくても大して困りませんが、
ブルーカラーがいなくなると
地震の復興が出来ない、トラックの流通が出来ない、農業も出来なければ食べ物も手に入らないのです。
保育園の保育士もブルーカラーです。そうなるとどんなに優秀な女性も子どもが出来たら仕事をすることが出来ないのです。
No.3
- 回答日時:
戦後や高度成長期には、大卒の方は少なく、中卒や高卒の方が多かったのです。
ですから、中卒・高卒の方は、工場で働くブルーカラーとなり、大卒の方は、書類仕事をするホワイトカラーになりました。
実際、中卒の方では、書類仕事が難しい面もあったと思いますし、学歴からしても給与からしても、ホワイトカラーが上ってみられたのでしょうね。
ただ、大卒の人が増えてきた現在では、大卒の方も工場で働く時代です。
ホワイトカラー、ブルーカラーという言い方での差別ではなく、正規雇用、非正規雇用、派遣社員という単語で上下関係を表す面が強くなっていると思います。
No.4
- 回答日時:
ホワイトカラーは弁護士のように、専門的知識を身につけた人を本来は指します。
高度かつ専門的な知識を持っているので、お給料も高くなります。
ただ、厳密に言うとブルーカラーの職業なのにホワイトカラーより稼げる人は存在するので、区分は厳密には意味がありません。
慣習上の区別にすぎません。
No.5
- 回答日時:
こんにちは。
ホワイトカラー・ブルーカラー(カラーは襟のことです)は、元の意味は、労働を事務労働と肉体労働に分類する方法です。
しかし、それは、また、インテリゲンチャ(知識階級)とプロレタリアート(労働者階級)と、ブルジョアジー(資本家階級)という分類にもつながります。今は、そういう階級制度というものは、ほとんど残っていないのではないかと思われます。したがって、こうした分類では、現在社会の直接の差別論にはつながらないと思います。
それに台頭するように、今の国会でも出てきましたが、一級市民と二級市民という用語です。こうした考え方は、アメリカからきたそうです。自民党は、やっきになって、そういう言葉をもみ消そうとしていますが、巷ではますます大きくなっていくようです。経済的な貧困により、階級意識が生まれてくるのは、現代社会の特徴かもしれません。
この私は、もう少し複雑に捉えると、一級市民と一般市民(平民)と、それに二級市民。それに、上流階級の皇室や財閥系の人々の階級というのが現在あるように思います。
東大出身というのは、概ね、一級市民に属するわけですが、ここには、家庭の資産なども影響しているはずです。一般市民は、その上の社会に入ろうと一生懸命になるわけです。今まで、小市民(プチ・ブルジョア)と呼ばれていましたが、ここに中産階級が入り込んできたからでもあるわけです。
中産階級は、戦後の復興とともに、国民の暮らしが裕福になってから生まれたもので、かつては、プロレタリアートではあったけれども、それとは違う立場や感情を持つことになり、資本家などとは対立的な関係ではもはやなくなっています。また、中産階級の人々は、自分たちが戦争で成し得なかったことを、自分の子供たちに学問を付けさせようと、こぞって大学に行かせようとしたし、またそれが可能だったわけです。
かつての中産階級の意識がなくなって、小市民的な意識が根付いたのだと思います。その意識が、さらに一級市民のようになろうとするわけです。その半面、小市民意識は、その内部であらたな階級を設けようとしているのです。
これ以上は、掲示板では難しくなりそうなので、とりあえず、これぐらいで良いかと思います。
No.6
- 回答日時:
非常に簡単に言えば、ホワイトカラーは内容の如何に関わらず、企業の「機密」の一部を分担します、だから給与で引き留められているのです。
中国が工業国として走り出した頃、ホワイトカラーの定着度の低さが問題になりました、同業他社に機密情報を漏らすのを条件に引き抜かれたのです。そんなの五年も続きませんでした、各企業のレベルが上がり、他社の情報など既に突破し、自らの情報漏洩に必死になったからで、他社から機密を持ってきた奴は監視対象となり、窓際に回されてしまう事例が増えました、もちろんそんな事初めから見え見えですから、切れる奴は最初のメリットを踏み台に励み着実に階段を昇りました。ブルーカラーには自己と他者に差が無いのです、だから企業は景気が悪くなればまずパートの大部分を切り、次にブルーカラーの大部分を切ります。なぜ100%切らないか、現場のノウハウがゼロになっては次に好景気が来たときロケットスタート出来ないのです。
>役職についていない平社員同士であっても、ホワイトカラーならブルーカラーよりも社会的に上
誤解されています、ブルーカラーがみんな作業着を着用し、ホワイトカラーがワイシャツを着ているでしょうか?現場の管理者はホワイトカラーとして採用されますが、仕事は現場だから作業着を着ています、データ打ち込みの連中はブルーカラーですが仕事場に合わせてワイシャツ・ブラウスを着ています。だから現場で作業着を着ている人がブルーカラーだと思ったら大間違い。
No.7
- 回答日時:
どうも勘違いしている人がいるようです。
ホワイトカラーの仕事はパソコンとかマニュアルとかにちゃんと書いてあります。大学を卒業して理解力のある人間なら誰にでも代わりができます。でもブルーカラーの仕事は簡単に覚えることができません、いい例が料理です。一流のレストラン・ホテルの料理を作ることは簡単にはできません。宮大工など、特別な技術が必要な人はそう滅多にいるものではありません。
熊本城の石垣が地震で壊れましたが、あれを本当に治せる人が今いるのかどうか?全くわかりません。
車の世界でも同じです。大量生産のライン上の仕事は何年かの経験があれば出来るかもしれませんが、最初の1台を作り上げる仕事は相当なベテランにしか出来ない仕事です。それこそフェラーリやランボルギーニにはそんな職人が何人もいると思います。
私の好きなトミカも同じことです。あれは元のクルマをただ縮小コピーしたものではありません。幼児が口に入れても安全なように工夫しながら誰が見てもその車種を区別できるように作るのは大変なことだと思います。
No.8
- 回答日時:
#6です。
追加有り難うございます。グレーカラーは既に40年以上前から使われてきた言葉である事は御存知だと思います。米国では仕事の内容による分類以外に教育による分類があり、プアホワイト、プアブラックは識字率が低く公教育さえ受けられません、米国留学中にボンベが空になったのでemptyとチョークで書いておいたらgraduateの奴が「ダメダメ奴らにゃ読めないよ」とMTと書き直しました、なるほどアルファベットは読めるのか、いやそれも読めなきゃ生きて行けない。グレーカラーはハイスクールやコミュニティー・カレッジレベルが多くカリフォルニアではコミュニティー・カレッジはほとんど無料。一方給与の支払方法も大きな差で、日給日給制は明日の雇用も危なく、日給週給制は今週、日給月給制になると社会保険が部分的に適用され、完全な月給制になると全ての社会保障が雇用者側に義務づけられるようです。この辺がグレーカラーの壁と言う印象を受けます。社会保障にはsocial security numberが国民に権利として与えられるようですが、この手続さえ識字が無いと無理、外国人でも米国内で働けばこの保証が受けられる。だがご存知の様に米国では申請・登録しないと国民として認められません。一方米国民には私的情報を他者に与えるのを忌む傾向があり、意識的に登録をしない集団があります。私が米国留学していた1970・80年代は米国が日本に全ての製造業を奪われ戦車の装甲用特殊鋼まで日本から輸入するハメになり、これでは国防など無意味だと言う議論が連邦議会で真面目に議論される状態。自動車産業を基幹とする重工業地帯はrust belt と呼ばれ、テキサス、ニューメキシコ、アリゾナ、カリフォルニアのsun beltへと莫大な人口が移動しましたが、家族四人が段ボールに棲む世帯がTVを賑わわせていました。何の保証も無いのです。彼らが運良くても本当のブルーカラーでしょう。社会現象について書くべき事は多いのですが、叢書が出来てしまうのでこの辺で切らせていただきます。懐かしくも、悲しい世界でした。No.9
- 回答日時:
昔の英語で、そのような言い方をしていたようです。
ただ、その時代(たぶん19世紀)には、事務労働者と、工場など単純労働をしている人しかいなかったはずです。 つまり、汚れる仕事(肉体を使う労働)と、管理職や事務職ような仕事です。それが日本語のカタカナとなり日本語として定着しただけで、現在の社会を見て、ホワイトカラーやブルーカラーに当てはめることは不可能です。
ただ、ごく一般的に、管理職やスタッフ部門、技術職の人は、ホワイトカラーとなり、それ以外の工場で働く人などは、ブルーカラーと分けられるようですが、最近は、あまりそういう言い方、すなわちホワイトカラー、ブルーカラーなどは言わないと思います。
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回答ありがとうございます。
学問的に「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」という言葉は、一般的な襟の色で職種を区別する意味ではなく、主に頭脳労働と肉体労働(現業)のような区分として使われる場合が多いようです。
具体的には論文や書籍などを見ると、専門・管理職や事務職がホワイトカラー、技能・労務、生産工程・運輸職などがブルーカラーとして扱われる場合が多く、販売・サービス業など頭脳労働と肉体労働の中間的な仕事はホワイトカラーに含めるか、「グレーカラー」という呼称が付けられる場合が多いです。