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No.1ベストアンサー
- 回答日時:
「下さる」は(話者から言えば)相手側の行為です。
「いただく」は話者(すなわち)こちら側の行為です。「授受動詞」で「くれる」は敬語化すると「くださる」になり「尊敬語」です。一方「もらう」は敬語化すると「いただく」になり、謙譲語になります。
(「いただく」は謙譲語だから、話者とその身内以外に使うことはありません。たとえば「隣の人がいただいた」というのは「隣の人」に失礼になります)
さて、わたしがいただくということは、相手の人に「くれる」意志があって成り立つ話です。相手に「くれる」意志がないのに、「いただく」とは断りなしに「いただく」であり」、窃盗行為です。だからそんなことにならないように、
「販売させていただきます」は『相手の許可を受けて恩恵を得る』と「敬語の指針」(文化審議会)には説明してあります。ところが大抵の場合は突然「販売させていただきます」と来るから、いつ誰が許可した?とこだわる気持が湧いてきます。言い出したそのときが許可を得ているときになる、というタイミングが悪いのです。
これが「販売させて下さい」とお願いしたり、「販売させていただいてよろしいでしょうか」と聞くなら、あまりいらつくこともないのにと思います。
また、不思議に過去形で使うといやらしさがなくなります。「お陰で大層愉快な時間を過ごさせていただきました」「大変いい勉強をさせていただきました」
「(さ)せていただきます」症候群という言葉があります。あまりにこの言葉が使われるという「症候群」なのか、そのように使われることに拒否感を持つ人が増えたという「症候群」なのか、どちらなのでしょうか。
わたしは「(さ)せていただきます」を使うなら、「過去形で使う」「お願い型で使う」ことを推進する運動を展開したいと思います。
早々に、ご回答くださいましてありがとうございます。
相手と話者の区別のみならず、話者の行為の「いただきます」限定使用まで、すごく参考になりました。
No.29
- 回答日時:
>これがまかり通ると、
「拝見いただき、ありがとうございます。」
が正しいことになってしまいます。
変な妙な日本語になってしまいます。
そうはなってほしくないので、お願いします。
「ご覧くださり(くださって)、ありがとうございます。」が正解です。
自分のの主張を繰り返しておられるだけです。これを「一つ覚え」と言います。
わたしが「直接話法」「間接話法」の話を持ち出したのは、
>コンビニの店員は私に来店してもらってありがとうと言った。
コンビニの店員は私に来店してくれてありがとうと言った。
「」を使うことはできません。
という文章が書かれていたからで、このような文を書く人をはじめて見て、この書き方はどういうことなのか、考えたとき思い出したのが、英語を習った「間接話法」です。このサイトでも一度も使ったことのない言葉でした。あとで気になって調べたら、日本語は「直接話法」しか持たないので、この言葉は必要ないと言うことでした。
わたしはこれで納得したが、
コンビニの店員は私に来店してもらってありがとうと言った。
これは、日本語として読めば「私」は書き手です。それで解決すれば話は終わりなのですが、この文章が書かれる直前に、「に もらう」「が くれる」の話をしています。そのあとに、「 」を使わないという条件付きの
コンビニの店員は私に来店してもらってありがとうと言った。
といえば、誰だって、「コンビニの店員は私に『来店してもらってありがとう』と言った。」と、「コンビニの店員は『私に来店してもらってありがとう』と言った。」の両様に受け取らせようと考えて書いた、と思うでしょう。それだけのことなのですが、他人の言葉遣いを批判している人は自分の言葉遣いにも気を付けるべきです。
古いコメントに、何故か今日「お礼」の形で上掲の「いつもの言葉」がとどいたので、気に掛かっていた「間接話法」について述べました。
あなたが信じていらっしゃる「失礼な敬語の例文」
http://xn--gdvx14f.xn--fsqv94c.jp/807_1.html
に対して、別の質問があり、この書き手に付いての批判もでていますから、質問者も参加されて、擁護の論陣を張られてははどうですか。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9318338.html
あなたこそ、言葉遣いにお気をつけくださいませ。
日常にありそうな例文の比較を提示したら、間接話法を理由に「質問者のイタズラ」と言うし、「一つ覚え」という批判ではなくて非難とも思える発言をしています。
そういう発言は控えた方がいいでしょう。
とはいいつつも、私にもそのような発言があったような気がして反省しております。
申し訳ございません。
hakobuluさんの件は、すでに気付いており、準備中です。
近日公開します。お楽しみに。
No.28
- 回答日時:
#26ですが、もう一度。
すみません、今度は訂正です。
×
この場合の「て」は、
1-9 補助動詞に続けて、動作・作用の内容を具体的に示す意を表す。
という用法の【接続助詞】です。
○
この場合の「て」は、
1-1 ある動作・作用から、次の動作・作用へと推移・連続する意を表す。
という用法の【接続助詞】だと思います。
いずれにせよ、命令形とは分けて考える必要があります。
No.27
- 回答日時:
#26です。
申し訳ない。
次のように表現するほうが伝わりやすいかとも思うので、ちょっと修正。
×
「付き合うという行為を、あなたが私にくれたこと」よりも、「付き合うという行為を、わたしがあなたからもらったこと」に対して「ありがとう」と言いたいときには、このように言うわけです。
○
「付き合うという行為を、あなたが私にくれたこと」よりも、「付き合うという行為を、わたしがあなたからもらう」という状況が成立していることに対して「ありがとう」と言いたいときには、このように言うわけです。
その要因を作ってくれたのはあなたです、というニュアンスになりますかね。
相手がいて成立するのです。自己中心もいいかげんにしなさい。
「つきあってくださりです。」
言いにくいと不自然を勘違いしていらっしゃる。
対応が時間の無駄。さようなら。
No.26
- 回答日時:
#25です。
>そして回答を差し控えてください。
:
ご希望とあれば、これ以上は申し上げません。
ただ、ひとつだけ重大な勘違いをしていることだけ、以下にご報告して、終わりにいたしましょう。
>「もらう」は自分の行為ですから、「自分で自分に(「もらって」と)命令する構文はあり得ない。
:
この場合の「て」は、
2-3 依頼、軽い命令を表す。…てください。…てくれ。
という用法の【終助詞】です。
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/148945/meaning/m1 …
>これと同じように、
「してもらってありがとう」もあり得ないのです。
:
この場合の「て」は、
1-9 補助動詞に続けて、動作・作用の内容を具体的に示す意を表す。
という用法の【接続助詞】です。
「同じように」考えると齟齬が生じますよ。
今回は、こちらの用法に関して論議してきたわけですが、そこにいきなり命令の終助詞を持ち出したため、ややこしくなっただけです。
初心に返って、みなさんの回答を再読なさるのが、あなたの今後に資する行動です。
私の投稿に関しては、特に#22が上手くまとまっているかな、という気がしますので、ご参考に。
では、長い間おつきあいいただき、ありがとうございました。(←別に不自然じゃないでしょ?)
では、長い間おつきあいくださり、ありがとうございました。
と書いても良いのですが、「付き合うという行為を、あなたが私にくれたこと」よりも、「付き合うという行為を、わたしがあなたからもらったこと」に対して「ありがとう」と言いたいときには、このように言うわけです。
ご自身も、そういう気分のときには、このようにおっしゃってみると自然な表現ができますよ。
No.25
- 回答日時:
#24です。
論理に整合性が取れていませんよ~。
順に、そしてむろん(今までどおり)愛をもってご説明いたしますので、冷静にお読みになってください。
>話し相手に、「してありがとう」と言ってほしい時に、「ありがとうと言ってくれ」と言います。「ありがとうと言ってもらって」とは言いません。言えません。
:
当然でしょうね。
「もらう」は自分の行為ですから、「自分で自分に(「もらって」と)命令する構文はあり得ない。
この理由をきちんと把握していらっしゃいますか?
>さらに他の誰か第三者に頼んでしまっています。
:
これは、「ありがとうと言ってもらってくれ」という文にした場合の話ですよね。「ありがとうと言ってもらって」そのものは、先述したように文として成立しませんので。
しかし、「くれる」と「もらう」について論じる際に、
「ありがとうと 言ってくれ」
「ありがとうと 言ってもらってくれ」
という2文を比較する意味がありますかね?
無いと思いますよ。
これは、「言ってくれ」の中に「もらって」を挿入した場合に意味の変化が生じる、という単にそれだけの意味しかないでしょう。
>同じように、「来店してありがとうと言ってくれ」といいます。「来店してもらってありがとうと言ってもらって」とは言いません。言えません。
誰に対して言っているか分からなくなるからです。
:
「来店してくれてありがとうと言ってくれ」
「来店してくれてありがとうと言ってもらってくれ」
を比較したかったのだと思います(違うならご指摘ください)が、これも上の例と同じですね。
単に、自分で自分に命令することはできない、というだけの話です。
>「愛していると言ってもらって」とはいいません。
:
これも当然ですね。
理由はすでにお分かりになったと思いますので繰り返しません。
>「来店していただき、ありがとうざいます。」を、二つの主格を使って説明することはできません。
:
なぜなのか?
という根拠が示されていませんよ。
今回のご説明が全く見当違いのものであることは、上ですでに論破したとおりです。
わかりやすくするために質問形式にしてみましょう。
【質問】
相手から何か(来店するという行為)をいただいても、あなたはお礼をしないのですか?
それとも、「来店するという行為をもらう」という考え方に抵抗があるのかなあ・・。
愛をもって疑問を感じる次第。
あなたにこれ以上の説得は無理ですね。
無理だと思いますが、一応読んでください。
そして回答を差し控えてください。
「もらう」は自分の行為ですから、「自分で自分に(「もらって」と)命令する構文はあり得ない。
これと同じように、
「してもらってありがとう」もあり得ないのです。
何度も言っているように、「来店してくれてありがとう」と言います。「来店してもらってありがとう」とはいいません!
No.24
- 回答日時:
#22、#23です。
まあ、どうでも良い点に関しては触れないでおきましょう。(どうしても返答してほしい点がありましたら、その旨おっしゃってください)
以下、焦点を絞ってお話ししますので、しっかりとお答えください。
1.
あなたの主張は、
a. 来店していただきありがとうございます。
は間違い。
b. 来店してくださりありがとうございます。
は正しい。
でしょう。
しかし、これは間違い。
なぜこうした間違いに至るのかというと、
【相手(自分以外)の行為のことをいうのに、「~ください」「くださり」を使わず、「~いたただきます」「~いただき」を使うことが横行しております。】
というご質問文の記述からも明らかなように、あなたが根本的な勘違いをなさっているからです。
「来店してくださる」のは「相手(自分以外)の行為」ですが、
「来店していただく」のは「相手(自分以外)の行為」ではありません。「私の行為」なのです。
『「来店する」という「相手(自分以外)の行為」』を、「私がもらう」という構文です。
「もらう」という私の行為の対象が「相手に所属するもの(行為)」なので、自分の行為をへりくだるために「いただく」という謙譲語1を使う。
#4さんへのお礼でも、
【根本的に、お客さん(聞き手)の行為のことを言っているので、ご来店くださいましてが正しいです。】
とおっしゃっていますね。
これも間違い。
「ご来店くださる」のは、たしかに「お客さん(聞き手)の行為」ですが、「ご来店いただく」のは「私の行為」です。
【質問】
以上の点については、理解なさっていますか?
あなたご自身も
>そもそも、「くれる」「もらう」は違うのです(#23お礼欄)
:
とおっしゃっているので理解されているとは思いますが、念のため確認させてください。
せっかく質問なさったのですから、最低限、この点だけは押さえておいたほうがよろしいです。
2.
理解なさっているなら、ご質問の内容を次のように変えるとスッキリしますよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
a. 来店していただき ありがとうございます。
という表現をよく見聞きします。
しかし、これは、「(あなたが)来店する」と「(わたしが)いただく」という2つの主格が共存している表現です。
ややこしいと思いませんか?
b. 来店してくださりありがとうございます。
の場合は、「(あなたが)来店する」と「(あなたが)くださる」という1つの主格になるのでわかりやすいでしょう。
わざわざわかりづらい表現をせずに、主格を統一した b のような表現が自然だと思うのですが、みなさんはどう思われますか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まだ、理解なさっていないようなら、
a. 来店していただきありがとうございます。
が間違いだと考えてしまう理由について、再度、検証してみてください。#22の投稿もご参考に。
前にも申し上げましたが、
a. 来店していただきありがとうございます。
という表現は好ましくない、と考えるのはあなたの自由です。
しかし、間違っているわけではないものを間違っていると言うと、それは違うよ、と言わざるを得ません。
「好ましくない」という見解と、「間違っている」という見解を同列に論じることはできない、ということです。
「愛しているといってくれ」
この言葉がキーワードになります。
hakobuluさんは、「してもらってありがとう」がおかしいと思わない時点で、かなりの「いただきます病」の患者と思われますが、愛をもって説明していきましょう。
話し相手に、「してありがとう」と言ってほしい時に、「ありがとうと言ってくれ」と言います。「ありがとうと言ってもらって」とは言いません。言えません。さらに他の誰か第三者に頼んでしまっています。
同じように、「来店してありがとうと言ってくれ」といいます。「来店してもらってありがとうと言ってもらって」とは言いません。言えません。
誰に対して言っているか分からなくなるからです。
たとえば、彼か彼女がいて、相手の愛を確認したかったとします。
「愛していると言ってもらって」とはいいません。
「愛しているといってくれ」と言います。
私が愛しているという行動を自分が言います。他の誰かに頼みません。
「来店していただき、ありがとうざいます。」を、二つの主格を使って説明することはできません。
日本語に、もっと愛を持ってください。(×いただきます。)
No.23
- 回答日時:
#22です。
追加です。
>
a.彼女に来店してもらうように頼む
b.彼女に来店してくれるように頼む
aとbは違う文です。「「同じ(ひとつの)シチュエーション」あるいは「同じ(ひとつの)目的」を表現していません。
aは、彼女に来店してもらうように頼んでいるのです。
bは彼女(限定)に来店して
くれるように頼んでいます。
aには、彼女(限定)には書いてありませんよ。
勝手に同じ目的にしないでください。
:
a は、たとえば、
a1. 彼女に、[(太郎に)来店してもらうように ] 頼んでいる。
という意味だ、ということですか?(違ったら教えてください)
まあ、そういう意味にもなりますね。
しかし、この場合、a とbでは、「来店する」という動作の主格が異なってしまいますから、「くれる」「もらう」の用法を比較する例文にはなりません。
>aには、彼女(限定)には書いてありませんよ。
:
とのことですが、少なくとも、
a2. 彼女に [ 来店してもらうように ] 頼んでいる。
という意味にもなるわけですから、こちらの意味で比較しないと、論議のしようがなくなります。
あのですね、そもそも、「くれる」「もらう」は違うのですよ。一緒にしないでくだい。
一緒に扱えば、弊害が出てくるに決まっています。
「ただいま」と「お帰り」の関係に似てます。視点を変えても、帰ってきた人が「お帰り」とはいいません。
まあそういう意味にもなりますねとは、のんきなものですね。
bでは、「彼女に」来店してほしいと断言しているのです。
aは「誰に」とは書かれていません。
何度も言っているように、同じい意味合いの文にしないでください。
もしかしたら、外国の方ですか?
No.22
- 回答日時:
#20、#21です。
【来店してもらってありがとう】
1.
>私が貰った動作にありがとうというのですか。
:
はい、そうです。
「私が貰った動作」は何かと言えば、「(彼女が)来店したこと」ですよね?
私は、彼女から来店という動作を貰ったことになるわけです。
貰ったらお礼を言うのは当然のことでしょう。
品詞分解すると、
「来店する」の連用形「来店し」+接続助詞「て」+「もらう」の連用形「もらっ」+接続助詞「て」
という構図だと思いますが、
「来店する」の主格は彼女。
「もらう」の主格は私。
この点が重要です。
お礼を言う相手に対しては敬語を使うほうが自然なので、ご質問文にあるように、「いただき」を使って、
「こんなに大勢のみなさまに集まっていただき、本当にありがとうございます」のような例文にすると、さらに自然な印象が明確になると思います。
2.
何度目かの確認になりますが、
A.「来店してもらってありがとう」⇒来店するというあなたの動作を、私がもらいました。ありがとう。
こういう構図であることは理解されていらっしゃいますか?
自然でしょ?
それとも、このような解釈はできない、あるいは不自然だとおっしゃるのでしょうか?
最大の要点ですので、ここだけでも、はっきりさせていただければ助かります。
3.
>自分で自分にありがとうというのですね。自作自演っぽい。
:
完全に勘違いなさっていますねえ。
「自分に」ではなく、彼女に対して「ありがとう」と言います。
1でも申し上げたように、「彼女から来店という動作を貰った」のですから。
4.
>来てもらってうれしい→自分の受けた行為が嬉しい。自分の行為が嬉しい。???
:
自分が受けた(もらった)のは、「彼女の来店」という行為ですよね?
嬉しいと思いますよ。
給料をたくさんもらったら嬉しいのと同じです。
>来てくれてうれしい→相手のした行為が嬉しい。自然。
:
相手(彼女)がした(くれた)のは、「相手(彼女)の来店」という行為ですよね?
>結果的に同じ意味になりませんが。
:
とおっしゃっておられますが、それは勘違いであることがお分かりになるでしょう。
5.
>相手(自分以外)の行為のことをいうのに、「~ください」「くださり」を使わず、「~いたただきます」「~いただき」を使うことが横行しております。
:
もう一度、ご質問文のこの記述に沿って敬語で考えてみると次のようになります。
A.「来店していただき(いただいて)ありがとう」
この文を品詞分解するとわかりますが、
「いただき」という連用形、あるいは「(いただい )て 」という接続助詞が関与しています。
連用形は一旦文を中止して次の動作へつなげる、接続助詞も「次の動作へ続く」という属性を持っており、この文は、
⇒来店するというあなたの動作を、私がもらいました。ありがとう。
という解釈が可能であることは明らかでしょう。
そうすると、ものを貰って「ありがとう」と言っているわけですから、何の間違いもない、自然な表現であることがご理解いただけると思います。
不明点は、さらにご指摘くだされば(いただければ)助かります。
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謙譲語の「いただく」を、相手の行為に使っている理由がわかってきました。
「もらう」と「くれる」の使い方の区別ができていないということがわかってきました。
電車内のアナウンス
「運賃と整理券を運賃箱にお入れいただき、運転手から精算書をお受け取りください。」
なぜ、文の途中が「いただく」なのに、最後は「ください」なのだろう。おかしい。
してもらってありがとうという言い方はできない。してもらってうれしいは間違いではない。
同じように、
「来店してもらってありがとう」という言い方もできない。
だから、「ご来店いただき、ありがとうございます。」という言い方はできない。
「いただく」を使わないで、「ご来店ありがとうございます。」でいいのです。
「ご来店いただき、ありがとうございます。」が、おかしい理由。
①来店するのは、相手(聞き手)の行為であることは明らか
②相手の行為に謙譲語の「いただく」を使っている
③相手に話しかけているのに、「来店してもらった」自分の行為にお礼を言っている。
しかも、相手の行為よりも自分の行為に重きを置いている。
☸ 失礼な敬語の例文→http://xn--gdvx14f.xn--fsqv94c.jp/807_1.html
このことを許容してしまうと、
そこの角を曲がっていただいて
ならべていただいて
使っていただいて
などの「いただき」誤用が幅をきかせることになります。
ここでくいとめないと、
相手の行為に敬意を表している「ください」といういい日本語がなくなってしまう危機を感じています。
本を貸してほしいと頼む時に、「本を貸していただきます。」というようなほぼ強制的な表現になりませんように。
私が載せたリンク先のことで、リンク先の著者の方を批判する意見があったので、それに対応したいと思います。批判のあったサイトはこちら→https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9318338.html
なぜ、
「本日はご来店いただき、ありがとうございます。」が間違っているのか。
相手の行為に謙譲語を使うことは、できません。
動作の行為はお客様であることが明らかです。
実質的動作主体が、お客様かそれ以外であっても、「いただく」「もらう」を用いる以上、その主語は≪話し手≫です。
●「『店が』客に来て『もらう』行為」がありがたいことであるのか、
(「店の者がお客様に来店していただいた、その店の者の行為がありがたい」)
●「『客が』店に来て【『くれる』行為」がありがたいことであるのか、
(「お客様が来店してくださった、そのお客様の行為がありがたい」)
当然、お客様の行為、「『客が』店に来て【『くれる』行為」がありがたいことです。
「『店が』客に来て『もらう』行為にありがとう。・・・・自分がもらったこと(事実:物)に対して、礼を言っている。決まった台詞のような存在。
「『客が』店に来て【『くれる』行為」がありがたいこと・・・・お客様(人・人間)の行為に礼を言っている。こうあるべきである。
接客業に携わる者としては、お客様の行為にお礼を言うのをさしおいて、来てもらった事(物・事実)でお礼を言うアナウンスはしません。
それが、お客様に対して失礼になるからです。「もの」よりも「ひと」優先です。
なお、
「ご来店いただきましてありがたく思います。」は、間違いではありません。
相手にお礼を言っているのではなく、自分が思っていること。
「してもらって、うれしい」
「してもらって、光栄です」
も正しいです。この二つも自分が思っていること。
したがって、「本日はご来店くださいまして、ありがとうございます。」が正しいことになります。