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Wo ist denn das?

Das ist Kloster in Maulbronn. Das ist Weltkurturerbe.

上の対話文で、Weltkurturerbeが無冠詞になっていますが、よくわかりません。

「世界文化遺産」はたくさんありますので、その中の一つとして
Das ist eines der Weltkurturerbe. であるか、einやdasがついたらおかしいでしょうか?

歌の題名で、「青い空」というのをどういうべきかという質問をみかけましたが、
blauer Himmelとなるようです。

どうも冠詞についての解説を読んでもわからないことが多いです。簡単には説明できないものだと思いますが、この場合の私の愚問にお答えいただけると幸いです。宜しくお願いいたします。

A 回答 (1件)

一瞬見慣れない単語だなと不思議に思ってよく見ましたら、lがrになっていました。

Weltkulturerbeですね。それと、Weltkulturerbe は無冠詞でよいですが、Klosterの前には定冠詞dasが必要なはずです。
冠詞の使用の感覚は、なかなか会得しにくいものです。不定冠詞か定冠詞かという問題は比較的わかりやすいですが、冠詞が付くか付かないかの問題はわかりにくいものです。文法的な説明だけでは無理なところもあります。たとえば、一つ前の質問でも紙面のスペースということを書きましたが、冠詞も紙面の都合で省略することがあります。文法書で冠詞の説明を読んでも、実際にはいろいろなケースがあって混乱することもあるでしょう。文法的に理解するには、日本語で書かれた文法書だけでは足りないかもしれません。
この場合のWeltkulturerbeは、「それは世界遺産である」というごく単純な事実を述べる文中にあって、具体的に存在する何らかの世界遺産を指すのではなく、抽象的な概念です。こういう場合は無冠詞でかまわないのですが、不定冠詞を付けるのも誤りではありません。省略することが多いと思いますが、もしそこに多少のニュアンスの違いがあるとすれば、Es ist Weltkulturerbe.の場合は単に「世界遺産である」という事実のみを簡単に述べたものであるのに対して、einを付けると、「世界遺産になっている」という意味での説明や紹介、もしくは感情移入の表現のようにも感じられます。ただ、不定冠詞einは、「1」という数詞でもあるので、その意味で直訳してみるとわかりますが、「それは一つの世界遺産である」というニュアンスが出てくる場合もあります。日本語でこのように言うときは、「ある意味で世界遺産と呼べるようなものである」と言っているように聞こえますが、実際ドイツ語でも、そのような意味での不定冠詞の用法があります。その場合、einは単純に「不特定」を示すものではなくなります。たとえば下のサイトのタイトルです。

„Der Antisemitismus ist ein Weltkulturerbe. Er sollte unter den Schutz der Unesco gestellt werden“
反ユダヤ主義は世界遺産のようなものだ。ユネスコの保護下に置かれるべきだ。
http://www.achgut.com/artikel/der_antisemitismus …

Die Bibel ist ein Weltkulturerbe
聖書は一つの世界遺産だ
https://www.ekd.de/predigten/ekd-synoden/predigt …

どちらも、実際には世界遺産ではなく、その範疇にも入りませんが、主張としての表現です。まあこれらの例はともかく、einを付ける場合、そのあとに何らかの説明があることが多いともいえます。定冠詞が特定する機能で、不定冠詞が不特定のものと単純に考えてしまうとこの感覚がわかりませんが、einを付けることで、一つのタイプを示すということがあるので、それがどういうものかを説明することになります。下の文では、einは省略できません。

Quedlinburg ist ein Weltkulturerbe vom Feinsten.

しかし、先ほど書いたように、特に補足的な説明がなくてもEs ist ein Weltkulturerbe.という言い方はできます。説明、紹介的と書きましたが、たとえば、「世界遺産になった、なっている」ということが文脈上重要な場合にeinが付くこともあります。下のサイトの冒頭ですが、世界遺産として認定されたものの、維持するための資金がないという文脈です。「いまや一つの世界遺産だが、しかし…」ということでしょう。この場合のeinは必要だと思います。
http://www.tagesspiegel.de/berlin/bezirke/stegli …

次のような場合のeinは、無冠詞の場合よりも「世界遺産である」ということが強調されて、感情が入っていると思います(ヴァルハラは世界遺産だ!)。
https://www.tripadvisor.de/ShowUserReviews-g1009 …

以上のように、einをつけるか無冠詞にするかは文脈によります。判断がなかなか難しいと思います。これが新聞、雑誌の見出し文なら、無冠詞になることが結構多くなります。
それに対して、定冠詞dasを付けるというのはこの場合適切ではないです。定冠詞を付けると特定の世界遺産を意味することになるので、この文以前に、ein Weltkulturerbeの形とともにどういう世界遺産であるかの説明がすでにあって、それを受けて定冠詞になる場合か、もしくはdas Weltkulturerbeのあとに、完全に特定の世界遺産であることを説明できる内容の文が伴っていないと使えません。ですので、Das ist Kloster in Maulbronn.という文の場合は、in Maulbronnで場所が特定されており、Klosterも特定のものとなりますので、das Klosterとすべきだと思います。ただし、書き言葉と話し言葉でも多少違ってくることはあります。書き言葉でも、日記や手紙でざっと書いているものでは冠詞が抜け落ちていて、出版時に編集者がカッコ入りで補完していることもあります。

Das ist eines der Weltkulturerben.(複数形:Erben)という文章は正しいです。しかし、「世界遺産である」ということと「世界遺産の一つである」ということは、実質的には同じことを言っていても、文章そのものの意味としては違います。

歌の題名の質問はどこで御覧になったのかわかりませんが、詩や歌の題名としては、Blauer HimmelもDer blaue Himmelも両方可能です。ただ、これは単独で題名に使われるケースなので、Das ist Weltkulturerbe.という文章における冠詞の有無を考察するための参考にはならないでしょう。

Der blaue Himmel
https://books.google.co.jp/books?id=PaNdAAAAcAAJ …

https://books.google.co.jp/books?id=gR4pAQAAQBAJ …

Blauer Himmel
https://books.google.co.jp/books?id=1wddAAAAcAAJ …

冠詞の問題は、文法的に整理して考えるのも大事ですが、やはりたくさんの量のドイツ語を読んだり聞いたりして経験的に体得する必要があると思います。Googleで、「ist Weltkulturerbe」と「ist ein Weltkulturerbe」の文例を読み比べるのも一つの手です。

ist Weltkulturerbe
https://www.google.co.jp/?hl=ja&gws_rd=cr,ssl&ei …

ist ein Weltkulturerbe
https://www.google.co.jp/?hl=ja&gws_rd=cr,ssl&ei …
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この回答へのお礼

Tastenkasten先生、ありがとうございます。

>瞬見慣れない単語だなと不思議に思ってよく見ましたら、lがrになっていました。Weltkulturerbeですね。それと、Weltkulturerbe は無冠詞でよいですが、Klosterの前には定冠詞dasが必要なはずです。

はい、その通りです。間違ってしまいました。恥ずかしいです。

>以上のように、einをつけるか無冠詞にするかは文脈によります。判断がなかなか難しいと思います。これが新聞、雑誌の見出し文なら、無冠詞になることが結構多くなります。

>やはりたくさんの量のドイツ語を読んだり聞いたりして経験的に体得する必要があると思います。Googleで、「ist Weltkulturerbe」と「ist ein Weltkulturerbe」の文例を読み比べるのも一つの手です。

そうですね、いまのところそこまで行っていませんが、ちゃんと基礎を立て直しましたら、ドイツ語の小説でも読んで見たいと思います。

ありがとうございました。先生がいつも懇切丁寧に教えてくださいますので、独習でもやっていけます。感謝、感謝です。

お礼日時:2016/06/12 23:05

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