日常的にウイルスとか細菌とかいう言葉を聞くのですが、そもそも基本的な意味が分からずどんどん疑問点がふくらんでしまいました。
(1)細菌は単細胞生物と言いますが、ではゾウリムシは細菌なのでしょうか?
(2)ウイルスは生物の細胞に入り込みコピーを作り増殖するとはどういう意味ですか?自分のDNAを複製するとありましたが、どうやって複製するんでしょう?
(有性生殖のDNA複製なら分かるんです)
(3)『ウイルスだから抗生物質は効かない』と言われるのは何故?
(4)O157、サルモネラ等、食中毒の原因菌は細菌ですよね?
あれは菌が食物を餌に繁殖し、その食物を食べることで菌の毒性が体に害をおよぼすという理解で正しい?
(5)菌が繁殖して毒性が多くなった状態を腐敗という理解で正しい?
(6)酵母、乳酸菌も細菌で、腐敗も発酵も原理は同じ、ただ細菌が繁殖した結果できたものが毒性物質なら腐敗、おいしい物質(?)なら発酵、という理解で正しい?
(7)腐った食物を食べた場合、原因菌は人間の身体内で繁殖を繰り返すのでしょうか?それとも食べた時に取り込んだ毒性物質で体をこわすのでしょうか?
(8)コンピュータウイルスはプログラムを破壊するプログラムであって、別にウイルス(=微生物)ではないと思うのですが、何故ウイルスなんでしょう?
(9)ウイルスは細胞内でしか生きられない、ウイルスは細胞から細胞に感染するとありましたが、HIV感染なら分かりますけどインフルエンザやSARSは空気感染しますよね?矛盾するように思うのですが…
ずっと文系でしたので、系統だてて習った事がないんです。
よろしくお願いします。
No.2
- 回答日時:
ごめんなさい。
訂正します。細菌は、自身を分裂させて増殖しますが、ウイルスは自分だけでは増殖できず、感染した細胞の構成成分を使って増殖します。これは、ウイルスがDNAやRNAをたんぱく質で覆った物質であるためです。詳しくは、下記HPをご覧下さい。
参考URL:http://www.softwave.co.jp/~sumomo2001/koi/sick/v …
ご回答ありがとうございます。
参考URLわかりやすいですね。
抗生物質のことも分かりました。
そもそもウイルスは生命体とみなすかどうかも微妙なんですね。
微生物学で学ぶもんだとばかり思っていたのですが…
No.3
- 回答日時:
(1)ゾウリムシは細菌・・・ではなく、原生動物といいます。
細胞の構造を見ると、細菌は植物なのです。
それゆえ、細胞壁という壁みたいな構造をもち、変形する事はあまりできません。
ゾウリムシは細胞壁がなく、自在に変形します。
(2)ウイルスの増殖方法は、有性生殖による複製ではありません。
ウィルス自体が、自分でDNAを作る材料を持っていないので、他の細胞に侵入し、必要な栄養、エネルギー源などを拝借して、自分と同じ構造のDNA、RNA(どちらのウィルスもいます)などを勝手に合成するんです。
つまりウィルスのDNAやRNAは、普通の細胞のそれらが、細胞が生きるための物質合成などを行なわせているように、ウィルスという物質?を合成させるようになっているんです。
(3)『ウイルスだから抗生物質は効かない』
というのは、抗生物質の標的は、細胞の中の特定の部分なんです。
最初の抗生物質であるペニシリンは細胞壁合成阻害剤というもので、細胞壁を作れなくしてしまう薬です。
ウィルスは細胞ではないので、細胞壁をはじめ、抗生物質が標的にするリボゾームなどの構造をもってないので、効果がないわけです。
(4)菌が食物を餌に繁殖し、その食物を食べることで菌の毒性が体に害をおよぼす・・・
正確に言うなら、この場合は、細菌が食物を食べた結果、作られる物質が身体に害を及ぼします。
菌の種類によって、菌の体自体が毒物である物とか、菌が直接細胞を破壊する物とかいます。
(5)菌が繁殖して毒性が多くなった状態を腐敗という理解で正しい?
そのとおりだと思います。
(6)細菌が繁殖した結果できたものが毒性物質なら腐敗、おいしい物質(?)なら発酵、という理解で正しい?
これもそのとおりだと思います。
(7)腐った食物を食べた場合、原因菌は人間の身体内で繁殖を繰り返すのでしょうか?それとも食べた時に取り込んだ毒性物質で体をこわすのでしょうか?
(4)にもかきましたが、そのどちらもあります。
(8)コンピュータウイルスはプログラムを破壊するプログラムであって、別にウイルス(=微生物)ではないと思うのですが、何故ウイルスなんでしょう?
いくつかの特徴がそっくりだからです。
●自分ひとりだけでは何もしない。
●細胞(コンピューター)に寄生して増える
●細胞(コンピューター)を破壊する
等など
(9)ウイルスは細胞内でしか生きられない、
この部分が間違ってます。
休止状態というのがあって、その間は全く何もしませんが、死んでるわけではなく、条件が整えば復活します。
ウイルスは細胞から細胞に感染するとありましたが、HIV感染なら分かりますけどインフルエンザや、SARSは空気感染しますよね?矛盾するように思うのですが…
空気中にいる間は休止状態になっていて、人間など、目標とする細胞などにたどりつくと、そこで活動を始めます。
ただ、休止状態でいつまでもいられるわけではなく、年単位とかでは、酸化されたり、他の物質で変質してしまい、病原性を発揮できなくなるようです。
その為、先日の鳥インフルエンザでは地中に埋めるという処分が行なわれました。
ご回答ありがとうございます。
なるほど!!です。
(1)は変だと思ったんですよ。単細胞生物って言ったら理科でゾウリムシの分裂を見た覚えがあるけど、細菌だなんて習わなかったぞ??って。原生動物、確かにそう習いました。
単細胞生物にも種類があるのですね。
(2)(3)了解です。
ウイルスは普通にエサたべたりしないし、自分で細胞分裂もできないから、こういう増殖をするんですね。
(4)分かりました。食中毒のニュースで○○菌がこうなって、とか言われるたびに微妙に内容が違うと思っていたんです。
(5)(6)(7)(8)納得しました。
(9)HIVウイルスは感染力が弱いから異常に感染者を怖がる必要はないと言いますが、じゃああれはHIVウイルスは長く休止状態でいられず、体外ですぐ死んでしまう(というか変質してしまう?)、SARSやインフルエンザは長く休止状態を保てるということですか。
参考になりました。
No.4
- 回答日時:
個々について、述べます。
若干うろ覚えのところもあると思いますので、正しくは書物でご確認下さい。(1)ぞうりむしは原生動物ですので、細菌ではないと思います。
(2)簡単に言うと、ウイルスが宿主の細胞内に自身のDNA(RNAウイルスの場合はRNA)を注入し、宿主の細胞の構成成分を用いて、ウイルスが増殖します。
(3)ウイルスと細菌では増殖の仕組みが違うので、抗生物質はウイルスに効きません。(簡単に言ってしまうと、抗生物質は、細菌が増殖する過程の一部を阻害する等により、効果を発揮します)
(4)細菌性食中毒については、下記HPが参考になるかと思います。あなたが記載されたのは、毒素型の食中毒の機序です。このほかに、感染型の食中毒があるそうです。
(5)腐敗は、有機物質が微生物の作用によって分解され、悪臭を放つようになったり有毒物質を生じたりすることです(大辞林 第二版より)
(6)そのような認識でよろしいかと思います。ちなみに大辞林では、「酵母や細菌などの微生物がエネルギーを得るために有機化合物を分解して、アルコール類・有機酸類・二酸化炭素などを生成していく過程。狭義には、微生物が酸素の存在しない状態で、糖類を分解してエネルギーを得る過程。酒・味噌・醤油・チーズなどの製造などに古来利用されてきた。」とのこと。
(7)両方の場合があると思います。
(8)プログラムをパソコンに忍び込ませて悪さをするのが、ウイルスの増殖過程と似てるからじゃないかと思います。たぶん。
(9)細胞内でしか生きられない、というのは正確ではありません。細胞内に感染できなければ、増殖することが出来ないということです。そう考えると、矛盾しないと思うのですが、いかがでしょうか?
参考URL:http://fukuroi.cup.com/fukami-13-8-1.htm
ご回答ありがとうございます。
(4)なるほどです。食中毒ってそのまま意味を考えれば食べたことで毒にあたるのですから、色々種類があるのは当然ですね。
フグだのキノコだのにあたるのも食中毒でしょうけど、あれは別に腐ってあたるものではないですしね。
(9)すっきり納得しました。HIV知識で調べたら『ウイルスは細胞内でしか生きられない』ってあったんですよ。
参考になりました。
No.5
- 回答日時:
(1)細菌は生物学的には真性細菌のことで、核と細胞壁を持った単一の細胞であることが特徴です(参考URLを参照ください)。
ゾウリムシは多細胞であり、生物学的分類で言うと「繊毛虫門」で、細菌ではありません。(2)ウィルスはDNAを持っていません。RNA(DNAは二重らせん構造ですが、RNAは単一らせん構造)しか持ってません。二重らせんでないため、単体では自身の複製を作ることができません。DNAは二重らせんをほどき、そのほどいた部分に対応する塩基をくっつけていくことでコピーできるのですが、RNAは一重なのでそれができないのです。
だから、別の細胞に入り込みそのDNAを「材料」にして自分のコピーを作成します。
(3)抗生物質は細菌を殺す薬です。したがってウィルスにはまったく利きません。よく風邪で抗生剤を売ってくれという人がいるようですが、無意味などころか耐性菌を作り出しかねない危険な行為です。
ちなみに、ウィルスを殺す薬は現状存在しません。ウィルスを無効化する薬ならありますが。たとえば水疱瘡の原因であるヘルペスウィルスは、治った後も体に残り続けます。何らかの原因で免疫機能が低下したとき、ヘルペスウィルスが再活動しだして帯状ヘルペスという病気が発祥することがあります。
(4)そうです。細菌そのものはウィルスと異なり人間の細胞を破壊することはありません。細菌が体内で代謝を行った際、老廃物を排出します。それが「毒素」と呼ばれる物質である場合、人体に悪影響を及ぼします。この老廃物が人体にいいものである場合もあります(乳酸菌など、善玉菌と呼ばれるもの)。
(5)そのとおりです。正確には、菌の活動により毒素だらけになってしまった状態といえます。
(6)おいしいというか、体に害がないものが細菌の老廃物である場合を「発酵」、毒素の場合を「腐敗」といいます。そう考えると、お酒の醸造などは微妙ですね(アルコールはある意味毒素ですからね・・・(^^;)
(7)経口摂取の場合、たいていの細菌は胃酸で死にます。この場合問題になるのは毒素のほうです。
(8)単純に、もののたとえです。体内に入り込んで細胞を破壊するウィルスに、コンピュータないに入り込んでシステムを破壊するプログラムをなぞらえただけでしょう。
(9)ウィルスの細胞間の移動はウィルス単体で行われますよ。HIVが空気感染しないのは、HIVウィルスが空気中では生きられないというだけの理由です。HIVが空気中でも死なない特性を身につけたら脅威ですね。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E6%AD%A3% …
ご回答ありがとうございます。
>ゾウリムシは多細胞であり、生物学的分類で言うと「繊毛虫門」で、細菌ではありません。
細菌でないのは納得しましたが、多細胞なんですか??私は単細胞だと習ったのですが…
(??)
なんで昆虫じゃないくせにムシというのかも不思議でしたが、「繊毛虫門」ですね。
>DNAを「材料」にして自分のコピーを作成します。
あ!!これって、PCのプログラムを材料にして自分のプログラムを植え付ける、コンピューターウイルスに似てますよね!!
>風邪で抗生剤を売ってくれという人がいるようですが、無意味などころか耐性菌を作り出しかねない危険な行為です。
う…売ってくれと言ったことがあります。
薬剤師さんに、ダメって言われました。
こういうことは分からないので、なるべく薬は、薬剤師さんとお話しして買うことにしてますが、激安を誇る大型ドラッグストアでは薬剤師さんがいても薬持っていってレジ打ってもらったら手に入りますもんね。
あれはちょっと怖いと思います。
>ウィルスを殺す薬は現状存在しません。
え?天然痘って撲滅されたんじゃなかったのですか?
あれも無効化しただけなんでしょうか?
ヘルペスの無効化はよく分かります。うちの父が帯状疱疹にかかりましたので。
>お酒の醸造などは微妙ですね(アルコールはある意味毒素ですからね・・・(^^;)
おいしい毒素と言ってはいけませんでしょうか?
大好きなんです(^^;
ほどほどにしてますが。
>HIVが空気中でも死なない特性を身につけたら脅威ですね。
ああ…ウイルスってどんどん進化していくんでしたっけ。RNAもDNAも遺伝子プログラムだから書き換えがききますもんね。
う、確かにコンピューターウイルスにそっくりです。
この名前つけた人、誰なんでしょうね(笑)
参考になりました。
No.6
- 回答日時:
なんどもすみません。
また、間違えた回答で混乱させてしまって、重ね重ねすみません。
DNA,RNAについては、下記HPが参考になると思います。
よんでみてください。
参考URL:http://www.afftis.or.jp/QandA/yougo/yougo.html
No.7
- 回答日時:
ほんとになんどもすいません。
もう書きません。
No.5の方のコメントが気になったもので。。。
(1)ゾウリムシは「単細胞生物」って、大辞林には書いてありました。
(2)DNAのみを持つウイルスも存在します。
・・・私の記載に間違いがあったら、補足をお願いします。
なんどもありがとうございます。
混乱だなんて、とんでもないです。
>(1)ゾウリムシは「単細胞生物」
私も理科でそう習ったんです。なのでNo.5さんのコメントでビックリしました。
行動がワンパターンな子を『単細胞!!』ってからかってたのが理科でゾウリムシを習った後では『ゾウリムシ!!』に変わった覚えがあります(笑)
No.8
- 回答日時:
(8)
広義には、コンピュータに侵入するプログラム全般を指しますが、狭義には他のコンピュータファイルに感染して増殖するプログラムの事を言います。
他のファイルに感染するという箇所が似ているのでそういう名前がついています。
他のコンピュータファイルに感染せずに、自分自身で増殖するプログラムを、狭義のコンピュータウイルスと区別してワームと言う事があります。
ご回答ありがとうございます。
ワーム、ってそういう意味だったんですか。
I Love Youとかいうのと同じで、ウイルスの名称かと思ってました。。。。
No.9
- 回答日時:
#5です。
すみません。大嘘をこいていました。
ゾウリムシはおっしゃるとおり単細胞生物でした。
ただ、ゾウリムシはその細胞内に「細胞器官」と呼ばれる消化器官などを備え、多細胞でないにもかかわらず多細胞生物と同じようなことができるようです。最強の単細胞生物ですね。(^^;
あとウィルスが「殺せない」と言ったのは「体内で」の話です。休眠状態のウィルスは熱や酸などで破壊されます。と言うか、動物の体内などのDNAが安定供給される場所でなければウィルスはそもそも安定に存続できないのですね。
天然痘の場合は、天然痘ウィルス(ワクチニアウィルス)を接種することによりあらかじめ細胞内に(無害の)天然痘ウィルスを組み込みます。これを多くの人類に対して行ったわけです。そうすると、天然痘ウィルスの居場所がなくなります。天然痘ウィルスを人体の中から「締め出した」だけであり「殺した」わけではないのです。
体の中にある「天然痘ウィルス」と書いた席に、あらかじめ別の人(ワクチン)を座らせておいたわけです。そうなったら、天然痘ウィルスは出て行かざるをえません。
締め出されたウィルスは、空間では安定存続できませんから壊れたり形を変えたりし、天然痘ウィルスはいなくなったものと思われます。
もっとも、地球上のどこにもいないと言うことはないと思います。人類が感染しやすいエリアに存在しなくなったと言うだけでしょう。
ご回答ありがとうございます。
やっぱり単細胞でしたか(笑)
天然痘の撲滅って、結局ワクチンを先回りして打ったっていうことなんですね。
インフルエンザみたいにA型だの何型だのってバリエーションの多いやつでなくてよかったです。
No.10
- 回答日時:
質問の回答ではないんですが、なんかワクチンについての
記述に誤解があるようなので、アドバイスを。
ワクチンとは特定の微生物の毒性を無くした、あるいは
かなり弱まらせたものを、あらかじめ接種することにより
その人が、その微生物に関して免疫を獲得することを、
主な機序としています。
免疫を獲得した人は、その菌に関して抗体やらなんやらで
その微生物(ウイルスも含む)を殺すことができるので、
その病気にはかかりにくい状態になります。
付け足しで、抗ウイルス薬とは、主にウイルスの増殖を
防ぐことが主な作用です。ウイルスなんて、外からもらう
量なんか微々たるもんですから、増えなきゃ悪さはでき
ません。(ウイルスの場合増えること=悪さをすること
なんですが)体内に入ったものも、後々に殺されていきま
す。(まーうまいこと逃れるやつらとかいるんで、一概に
こうだ、とは言い切れませんが。)
ご回答ありがとうございます。
なんだかこんどはワクチンの仕組みが疑問になってきました。
抗体を作って、その抗体が体内でウイルスを殺すのであれば、素人考えですがその抗体を体外に取り出して複製すれば、空気中のウイルスも駆除できる…という訳にはいかないのでしょうか?
(できるなら世間の研究者がとっくにやっていると思いますが…)
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