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疼痛性障害と神経障害性疼痛というのは同じことですか?

A 回答 (3件)

違います。


両者はそれぞれ別の疾患です。

疼痛性障害は、身体表現性疼痛性障害もしくは虚偽型障害とも言います。
神経そのものには実際には損傷がないのに、身体のあちこちに過剰な痛みを訴える疾患です。
なお、意図的に痛みを生じさせていたり、あるいは痛みがあるように見せかけているわけではありません。
ただし、精神的なストレスによって痛みの程度が大きく変わるため、精神的な理由を強く疑って治療します。
いわゆる虚偽的・演技的なものに過ぎない、との考え方もあるため、虚偽的障害と呼んで、ヒステリー性障害の一部だと考える学者もいます。
したがって、心療内科・精神科領域の疾患だとされています。

神経障害性疼痛は、神経そのものが実際に圧迫されていたり損傷していたりするために過剰な痛みを訴える、という疾患です。
疼痛性障害との違いは、物理的な損傷があるかないかです。
この疾患は、外傷や細菌感染、腫瘍、変形、椎間板ヘルニア、末梢神経の損傷などが疼痛の原因です。
神経ブロック療法などのペインクリニック的療法の効果が大きく、整形外科領域の疾患だとされています。

説明(用語など)がむずかしかったかもしれませんが、違いは理解できましたでしょうか?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
わかりました。
ちなみに神経障害性疼痛の物理的な損傷は検査でわかるんですか?
まぁ、わかりそうですが。
私は初めペインクリニック行って疼痛性障害と言われ、精神科紹介されて、その後精神科と同じ病院の内科(リウマチ科)に回されてリウマチでないか検査して、そうでなかったため疼痛性障害と言われました。
今はリリカ1日100mg飲んでます。
ちょっと前に整形外科でもらってあったノイロトロピンも再び飲み始めました(理由あってやめてました)。
ちなみにペインクリニックで胸のレントゲンを撮って異常はなかったです。

お礼日時:2016/12/13 22:40

> 神経障害性疼痛の物理的な損傷は検査でわかるんですか?



はい。
レントゲン検査などをはじめとする放射線科的検査でもわかりますし、神経の損傷を示す血中物質を検査する(リウマチなどの場合)ことでも識別できます。
物理的に目で見える形で異常がわかる、というのが基本です。
DCT(薬理学的疼痛機序判別試験/ドラッグチャレンジテスト)という検査方法もあります。
数種類の薬を試験的に使って、神経の損傷部位や痛みの発生のしくみを特定・判別します。
DCTは「用いられた薬が有効ならばその疼痛の性質がわかるので、結果的に損傷部位の特定につながる」という考え方から来ています。

物理的な異常が発見できないときには心理的・精神的な要因を疑って、疼痛性障害とされます。
早い話が、ある種の精神疾患(実際に、医学的にも精神疾患の領域に含まれます)だと見なされます。

実際、うつ病や統合失調症などの精神疾患に疼痛性障害が伴う、ということがしばしば起こります。
疼痛性障害の痛み自体を抑えるには、リリカ(プレガバリン)やノイロトロピン、トラムセット、ロキソニンなどの鎮痛剤が使われます。
その点は神経障害性疼痛とたいへんよく似ているため、相互の疾患が混同されやすい原因になっています。
しかし、疼痛性障害での投薬はあくまでも対症療法的なものに過ぎません。
心理的・精神的な治療を根気強く行なってゆかないと疼痛性障害の根本的な解決につながらない、と言われています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
やはりそうですか。
実は初めペインクリニックで疼痛性障害と言われ胸のレントゲンを撮りましたが異常はなく精神科を紹介され、その後内科(他の患者曰くリウマチ科)に回されリウマチの可能性はないかとさまざまな箇所のレントゲンを撮られ血液検査もされました。
結果、異常はなく疼痛性障害と診断されました。
今はリリカの副作用を見計らって、少ない量から処方されています。
ノイロトロピンは以前かかってた整形外科で自分の希望で処方してもらったものが理由あってまだ残ってるので現在も飲んでいます。
やはり対症療法ですよね。
ちなみに抗うつ薬や抗てんかん薬はどうなんですか?

お礼日時:2016/12/14 14:12

疼痛性障害のことを「身体表現性疼痛性障害」と言うことは、前回までにお話ししましたよね。


字のとおり、心の状態が身体の症状(特に「痛み」)となってあらわれる疾患です。
大きく分けて、以下の2つのタイプがあります。

1 身体の不快な症状があるという強迫的な考えと、「大丈夫」という確認を求めてしまう強迫・認知タイプ
2 身体症状そのものが苦しくて不快に感じるという身体・感覚タイプ

1は、心の影響が強いタイプです。
症状のあらわれる流れが「心 → 身体」といった感じになるため、心の治療を第一に行ないます。
「心の状態を素直に受け止めることができず、身体の痛みに置き換えて症状を訴えてしまう」という疾患で、ある種の神経症(ノイローゼ)と考えて治療をしてゆきます。
そのため、精神療法を重要視し、併せて、抗うつ剤(SNRIや三環系抗うつ剤)を用います。

これに対して、2は、身体の痛みのほうが先で、その痛みのために心がまいってしまうタイプです。
症状のあらわれる流れが「身体 → 心」といった感じになるため、まずは、鎮痛剤などを使って痛みを和らげることが優先されます。
そののち、あくまでも補助的に、1よりも軽めの抗うつ剤(SNRIや三環系抗うつ剤)を用います。

いずれの場合も、抗うつ剤は用いられますが、抗うつ剤そのものは、痛みの軽減には直接作用はしません。
したがって、疼痛そのものの軽減にはあまり効果が見られない、ということも現実です。

抗てんかん薬についても同様です。
但し、抗てんかん薬は副作用が強過ぎるため、抗うつ剤ほどは用いられません。

結局のところ、「身体の痛みを言い訳に使ってしまう」という心の持ちようが改善されないと、疼痛性障害の根本的な解決にはつながらない、という考えが主流になっています。
要は、やはり、心の病気(認知や行動の歪み)としてとらえるしかないわけですね。
そのため、投薬ばかりに頼らず、認知行動療法といって「身体の痛みを言い訳に使ってしまう」ことのまずさを本人に根気強く指導してゆく、という精神療法が主に使われるようになってきています。

以上です。
お伝えすべきことはお伝えしましたので、正直申しあげて、これ以上はほぼありません。
たいへん恐縮ではありますが、よろしければ、質問を締め切っていただけますと幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ということは私の場合は2が該当するんでしょうね。
と言っても心が参ってはいませんのでよくわかりません。
早く痛みがおさまってほしいですが。
抗うつ薬は疼痛そのものにはあまり効果が見られないのですか。
抗てんかん薬も同様ですが副作用が強すぎるのですか、それは考えものですね。
精神療法ですか。
わかりました、締め切らせていただきます。
ありがとうございました。
ただ、自分が本当に疼痛性障害なのかはよくわかりませんね。
精神科では精神的なものではないと言われました、「気分が落ち込んだりはしないんでしょ?」とも聞かれ、「はい」と答えました。
リリカが来週から1日150mgになるので効けばいいのですが。
恐らくノイロトロピン効果で肩凝りは楽になりました。

お礼日時:2016/12/21 23:01

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