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日米安保条約でアメリカは日本に軍を駐留させる代わりに日本を軍事的に守ってくれているのですか?
高校の面接で言いたいのですが使えますか?
わかりやすく説明して下さると、とても助かります。

A 回答 (5件)

駐留させる代わりに守っている、というは違います。

それだと、他の駐留国の理由がおかしくなるからです。

長くなりますが、歴史的経緯から説明します。

第2次世界大戦はドイツと日本の敗戦で終わりましたが、アメリカとしては「もうこういう戦いは嫌だ」と思っていたのは事実です。

特に日本は、白人じゃないくせに強力な軍事国家を作り上げましたので、2度とアメリカと戦争をしないように日本を徹底的に武装解除しようとしました。戦後、日本を占領したGHQは軍事技術につながる研究や資料をことごとく没収していき、日本には当面の間、研究を禁止したのです。
(そのため、航空技術者などが鉄道に流れて新幹線ができました。当時世界はジェット機の開発で忙しく、鉄道は古い技術だとされていたからです。その日本は新幹線を作りましたが、いまだに国産ジェット機はまだ作れていません)

アメリカは日本を占領する際に、ドイツのようにソ連と分割統治することを許しませんでした。そのため「連合軍」という名前ですが、ほぼアメリカ軍が日本を占領したのです。

これにはわけがあって、それは1912年にロシアが共産主義のソ連になり、共産主義が広がることでアメリカの自由主義が危機に直面する、という予想があったからです。

この予想はドイツの分割統治後にすぐに当たりましたが、それ以上に深刻だったのは、朝鮮半島でした。朝鮮半島は日本が敗戦で撤退した後、北からソ連が進駐し、38度線でアメリカ軍(連合軍)とにらみ合いになったからです。38度線を境にソ連は北朝鮮政府、アメリカは韓国政府を作って朝鮮半島の覇権で対決し始めました。

そして、1950年、日本の敗戦5年後には朝鮮戦争が勃発します。日本の分割統治の代わりに朝鮮が分割される事態になったわけです。
 朝鮮戦争は北朝鮮が一時有利に進めましたが、結局38度線まで韓国軍が押し返して停戦になりました。この停戦ラインはいまだに停戦ラインとして残っているのです。(つまり北朝鮮と韓国は戦争中の国であるということです)

アメリカとしては朝鮮半島をソ連の手に渡すわけにはいきませんでした。ソ連が朝鮮半島を支配したら、その後、九州と沖縄の間を通って、どんどん太平洋に進出し、いずれ日本がやったように真珠湾攻撃をしてくる可能性が高かったからです。

アメリカはハワイとはいえ本土を攻撃されたのは、太平洋戦争が初めてでした。「二度と本土を攻撃されない」ために、ソ連を全力で阻止する必要があったのです。

では、ソ連が太平洋に出てこないようにするためにはどうするか。たとえ朝鮮半島がだめでもウラジオストックなどの軍港があります。ここから太平洋に出て行けばいいのです。

ところが、ウラジオストックも朝鮮半島も目の前は日本海です。つまり太平洋に出るためには日本列島の横を通っていく必要があるのです。

となれば、アメリカは日本列島で出てきたソ連の船を攻撃すればよい、ということになります。
これが、米ソ冷戦時代のアメリカの考え方であり、なぜ日本に米軍が駐留しているか、というと「アメリカ本土を攻撃されないようにするため」なのです。

では、日本はまもってもらえないか、といえば守ってもらえます。最初GHQは日本を完全に非武装国家にするかわりに、米軍が日本防衛をするつもりでした。日本を何か守るか、といえば基本的には共産国から守るわけです。つまり日本防衛とアメリカ本土防衛は同じこと、だったのです。

ですから「アメリカは日本に軍を駐留させる代わりに日本を軍事的に守ってくれている」のではなく、アメリカの防衛のために日本に駐留して日本を守っているのです。

しかし、朝鮮戦争が始まると、日本の防衛のための兵隊が少なくなってしまいます。そのため、今までの方針を少し変えて「日本の防衛の基本は日本人にやってもらおう」と決めます。これが警察予備隊、つまり自衛隊の始まりなのです。

アメリカは朝鮮戦争で勝つことができませんでした。そしてなお悪いことにベトナム戦争という共産主義との泥沼の戦争に入ってしまいました。このため、ますます日本を防衛する米軍が手薄になり、自衛隊が本格的に日本防衛に当たることになったのです。
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質問者さんの理解で大体あっています。

 米国の国際戦略遂行のために米軍は他国に攻め入るための軍隊である海兵隊を世界中に駐留させていますが、日本に駐留している米軍も日本を守るための軍隊でなく、アジア・中東でことがあれば攻め入るための海兵隊が主体です。 よって守りのための装備はほとんど持っておらず、実態は自衛隊がアメリカの駐留軍を守っていると言ってもいいでしょう。 ただし、米軍が日本に駐留していることで、ある程度他国の侵略に対する抑止力になっているのも事実です。 他国が日本を侵略するにあたって、駐留米軍だけを避けて日本を攻撃するのはほぼ不可能で、駐留米軍にも被害があれば、当然米軍は反撃します。 でも、米軍に被害が出ない限り、米軍は動きません。 米軍に何の被害もないのに、日本国民と日本の国土を守るためだけに若い米兵の血を流させるようなことをすれば、米国民の大反発を受けて米政権には大きな打撃になります。 尖閣諸島が中国の攻撃を受けても、米軍が駐留する沖縄本土にも影響が及びそうになるまで、米軍はなんだかんだ理由をつけて、自衛隊単独での防衛戦を押し付ける筈です。
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日米で太平洋西側の平和を、維持しようという目的。

これだけです。
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デリケートな問題なので、面接では言わないのが無難。


アメリカが日本から軍隊を取り上げた末の出来事だから、流れを考えると微妙だし。
当時はロシアに睨みを効かせる意味合いも大きかったしね。
面接なら政治以外が無難。
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基本的に駐留は、自国を守るために出先を作っているのです。

ここで守れば、自国が被害を受けない。
表向きは、同盟というけど、果たして、どこまでかは、国民は誰も知らないでしょうね。
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