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欧米のパン:どっしりと重い。小麦の味と香りが強い。小さなパン一つでお腹いっぱいになりそうな、密度が高いパン。

日本のパン:軽くふわっとしている。淡白で風味が少ない、密度が低くたくさん食べれる。

同じフランスパンでも、海外のもの歯で噛み切るのが大変なくらい、周りの茶色の部分(かわ?)が分厚いが、日本のものはカンタンに手でちぎることができる。

など、日本のパンってなんであんな軽いんでしょうか?
日本人の好みにあわせたレシピ?気温?湿度?水?小麦の種類?

料理についてはさっぱりわからないので知ってうひとおしえてください☆

A 回答 (6件)

一番大きな理由は「欧米ではパンは主食ではないから」です。



日本人は米を「主食」としておかずや汁ものを食べるので、ついつい同じ炭水化物であるパンや麺類を主食と考えがちですが、実は全く違います。「主食」というのは、あくまでも米を主体に食べる文化の中だけのことなのです。

日本のパンは「コメの代わりの主食」として給食などで食べるようになっていきましたので、軽く口当たりが良く、そして最近は「もっ」ちりとしたものが増えてきています。これをおいしいと思うのは主にコメを主食とする文化の人々だけです。硬いフランスパンから米粉を入れて、柔らかく持っちりとしたフランスパンを作りだしたベトナムも日本と同じ好みである、ということです。

欧米、というかアメリカは新興国なのでちょっと別にして、欧州でもパンはふたつの系統があります。ひとつはイタリアやスペインなどの南ヨーロッパ、この辺りは紀元前の頃より小麦粉を主体とした食事をしてきたため、パンが主食に近い地位にあります。ただし、この地方のパンはメソポタミア文明以来の石焼パンが元祖で、ようするにイタリア語でいうところフォッカチオ、それに具材を乗せればピザになるわけです。またこれらの他にスパゲッティやマカロニなどのパスタ、ラビオリやラザニアなどのパスタからの派生料理など小麦粉を使った食事をとります。
 中国人は小麦粉を使って作った餃子と米を一緒に食べる日本人を変だ、といいますが、中国の餃子もイタリアのラビオリも小麦粉を食べるための料理ですから、同じ炭水化物である米とは一緒に食さないのです。ですから、中国(小麦文化は北部)もイタリアなども、主食という考え方はしないわけです。

欧州でもフランスやドイツなどのアルプスの北側のほうは、もともとガリア人(ケルト人)やゲルマン人が住んで居ました。かれらが好むのは肉であり、野菜や木の実なども食べていましたが、主食は肉、さらに寒い地方に行くと好んで脂身を食べていました。
 この地方ではパンはあくまでも「保存食」だったのです。寒い地方なので酵母などでやっと柔らかいパンができるぐらいで、オーブンができてからは多少ふわふわになりましたが、そもそもは小麦粉をパンに焼いて保存するのが目的であったといえます。これらの保存食が基礎になって、のちにドイツのシュトレンのようなパンができていきます。
 
ですから、欧州の北のほうのパンは基本的に硬いのが特徴であり、それが伝統的であり、また好みの基本になっていったのです。
ちなみ、この地方でのパンはあくまでも副食、副食というかサンドッチの形を考えれば食べられる器(おにぎりの海苔と同じ)であり、ボルシチにつける黒パンやイギリスのステーキの肉汁を吸わせて食べるプディング(ヨークシャー・プディングなど)は肉の栄養をすべて食べるためのスプーン(というか食べられるスポンジ)だったのです。
 このような用途であれば、多少固めでも薄く切れば問題ないし、それ以上に日持ちすることが重要でした。
(ちなみに、欧州のビスケット・クッキー、それにパイ生地などもすべて小麦粉と脂を保存させて食べるために開発されたのが原型です)

日本人はパンを「主食」だと思って食べます。だから、軽くて柔らかくて持っちりとしている、ご飯かお餅、またはその中間ぐらいのものを「おいしい」と思うのです。だからどんどん軽くなるし、日本には「パンの伝統やあるべき姿」なんてないので、どんどん軽くふわふわでもっちりとしたものになっていくのです。

これを証明していると私が考えているのが、オーストラリアのパン屋です。日本人が経営しているパン屋はオーストラリアには多くなく、客層のほとんどがアジア系なんだそうです。つまり「コメを食べる人たちは日本式のパンを好む」ということです。

ということで、欧州のパンは伝統と形式がある上に、主食ではないので硬く風味のあるパンになり、日本のパンや主食と思われているので、コメにどんどん近くなっていく、ということだと思います。
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質問者さんの「日本のパン」とは、蓋付きの焼き型でふわっと焼いた、いわゆる「角形食パン」のことだと思いますが、これは乳製品や砂糖類を多く使用した「リッチなパン」です。


源流はアメリカのプルマンブレッドの系統。さらにその源流は蓋なしの焼き型で焼いたイギリスの山形食パン。それが日本の気候風土、食文化や食習慣、日本人の嗜好に沿って独自に発展した結果が「白いふわふわの角形食パン」というわけです。

日本では、白米のごはんやうどん、まんじゅうなどと同様、しっとり・ふんわり・もっちりとした食感のパンが多くの人に好まれています。良い悪いという話ではなく、嗜好の問題です。食パンの外皮(耳)を固いと言って食べない人もいるほどです。菓子パンなどは、ほとんど「まんじゅう」の感覚ではないかと思います。

小麦粉と塩とパン酵母だけで作るフランスパンなどの「リーンなパン」とは対照的です。ライ麦とサワー種が特徴的なドイツパンも日本では少数派です。パン食文化の違いとしか言いようがない。
個人的にはバゲット、バタール、カンパーニュのような「しっかり噛み応えのあるパン」のほうが好きですが…。


パン用小麦の種類については、日本のパンも欧米のパンも「強力粉」が原料です。日本ではほとんどを輸入に頼っていて、国産の製パン用強力小麦粉はごく僅かです。近年は北海道産の「春よ恋」「ゆめちから」などが人気ですが、けっこう割高です。

強力粉 
 硬質小麦が原料。製パン用。主にアメリカ産・カナダ産。
 グルテンを形成するたんぱく質(グルテニンとグリアジン)の含有量が多く、粘りと弾力が強い。

中力粉
 中間質小麦が原料。主にうどん・そうめん用。主にオーストラリア産。
 たんぱく質含有量は中程度。国内産の「地粉」も「中力粉」。

薄力粉
 軟質小麦が原料。料理全般・製菓用。主にアメリカ産。
 たんぱく質含有量は少なく、適度にやわらかい。

デュラム小麦粉
 超硬質のデュラム小麦が原料。セモリナは「粗挽粉」という意味。
 スパゲッティ・マカロニ用。主にカナダ産。

注:植物学的には「デュラム小麦」以外はすべて「普通コムギ(別名:パンコムギ)」です。
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主食じゃないからです。


もしくは主食としてお米があるからです。

日本では、軽く済ませるための朝食や昼食。おやつや間食とてパンを食べますから、
どっしりとした重いパンより軽いふわふわしたパンを好む傾向にあります。

個人的には、軽いパンを好むだけではなく、
サンドイッチなどでパンの耳を食べないのはバカかアホかと言いたくなりますが、、、
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小麦の品種として、国内産うどん粉(普通コムギ種)と海外産メリケン粉(パンコムギ種)で種類がそもそも違うのです。

パスタに使われるデュラムセモリナはマカロニコムギというさらに別品種。
国内産小麦の在来種(灰色の粉)では、グルテンが多すぎて、欧州のパンを再現できません。やっぱりもっちりした麺類にむいている。

で、全国へのパンの導入時期が戦後の食糧難だったので、GHQの指導でやたら発泡させてかさ増ししたパサパサスカスカのコッペパンが最初に学校給食で普及してしまい、
その問題点を解決して家庭に普及したのが、工場生産のしっとりした食パンだったため、軽くてしっとりしたパンが日本の独自路線になり、黒パンのような家庭調理の雑穀パンの過程が日本の食の歴史にありませんでした。

あと、パン食と米食の文化の違いに、歴史上にオーブン調理が存在したかで、明確な文化の線引があります。
発酵パンは寒冷地で耕作量と薪が少ない国土で普及し、熱効率から暖炉と密閉オーブンが採用されます。
ピザやナンなど無発酵の平パンが普及する土地は、かまどで裸火を利用し、必ずパエリアやカレーなど米食の文化も一緒に存在します。暖かくないと米がとれないし、薪と水が豊富じゃないと米が炊けない。
その点で日本は後者の文化圏なので、農耕作物が発酵パンが普及する土壌じゃないので、北部欧米文化の歴史とは違う道を歩んだため独自路線になっています。

植民地支配を受けた土地のパンは、歴史の途中から支配国のパンが普及するので、どこも各国独自路線を歩んでいます。
フランスの植民地だったベトナムの名物サンドイッチにバインミーがありますが、フランスパンを使いますが米粉も混ぜていてフランスのバゲットより軽く柔らかいですし、
イギリス領だったカナダにもオーストラリア、香港・マカオなどもモンティクリストとかベジマイトとかポークチョップバーガーとか他国にない組み合わせのパンが生まれています。
日本は、アメリカ統治由来でのスカスカパン。
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主原料の小麦粉が高いので、膨らませて大きく見せる技術に長けているということなのでしょう。


フワっという表現でごまかしていますが、悪く言えばスカスカなんですね。
それでも値上げしていて、コンビニで買うとクリームパンが128円だったりしますが、マクドナルドに行けばハンバーガーは100円で買えます。

欧米式の“食べ応えのある詰まったパン”を作ろうと思えば作れるはずですが、1個の菓子パンに400円とか500円なんて値札をつけてもたぶん誰も買いません。ビッグマックを買ったほうが安いですからね。
気軽に買ってもらえる菓子パンとしては、100円台に抑えておくべきだと思います。

カチカチのパンしか知らない欧米人からしたら、逆に日本製の食パンはケーキみたいだと好評価。
わからないものですね・・・。
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まったくその通りですね。


一つにはやはり日本人の嗜好には白いふわふわのパンが合うということ。
イギリスパンを手本にした食パンが学校給食で広まったこと。
というのが大きいのじゃないでしょうか。
ご飯だって白い銀シャリが一番のご馳走ですから。

そして密度の高いずっしりしたパンは低温発酵で作るのに時間がかかる。
大量生産するには向かないということがあると思います。
最近は天然酵母を使ったパンも人気でドイツパンのようなずっしりしたパンを作る店も増えてはいますが、一日に作れる数には限りがあり価格も高いです。
毎日食べるには贅沢なパンですね。

私も自家製の天然酵母でパンを焼くことがありますが、なかなかどうして手間がかかります。
手間と時間をかけたぶん、ずっしりみっしりとした美味しいパンが出来るのですけどね。
プロではないから毎日焼くことなど出来ないし、結局スーパー等でふかふかのパンを買って食べることが多いです。

欧米は米ではなく小麦が主食の文化、気候風土ですから、小麦の種類もそれは豊富で価格も安いです。
粉がちがうとパンの味も如実にちがいます。地方地方で様々なパンが作られていますね。
噛み締めるほどに小麦の味がして一つ食べれば満足するようなパンじゃないと食事にならないから、そういったパンが好まれるのではないでしょうか?
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