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ピットクルーやレース関係の仕事に就くために中学生からできることって何かありますか?

A 回答 (1件)

元レーシングカーデザイナーで、この業界のキャリアを鈴鹿のレーシングメカニック(いわゆるピットクルーもこの職種の一部)から始めた者です。



>中学生からできることって何かありますか?

 自分も、明確にレーシングカーデザイナーを目指したのは中学2年の秋で、その頃から『思いつく限りの』クルマ関連の勉強を最優先にしていましたがしたが・・・まぁ、全くのムダとまでは言いませんが、それが将来を約束するモノではありませんでした。

 現状ではまず、高校に行くための勉強をして、高校を出ることを目標にしましょう。

※レースの世界は超絶ブラック業界です。アマチュアで面白おかしくレースに参戦するのと、この仕事で『食っていく』のとは根本的に別物です。スポーツや芸術の様に、アマチュア参加の先にプロがあるワケではありません。
 故に非常に定着率の低い(離職率の高い)職場となっており、業界全体で万年人手不足の為、メカニックとして就職すること自体は、(どこのレース屋でもよいなら)それほど難しくありません。
 が、仕事の性質上作業の安全が確保し難い面があり(そういう点も超ブラックと言われる所以ですが)、会社側も18歳未満は雇い難いということがあります。(実際中卒のメカニックは、自分は会ったことがありません。)
 っというわけで、まずは高校を出ましょう。

※黙って高校の勉強をしておけ、というのもつまらない回答なので、多少具体的な話もしておくと。
 レーシングメカニックの場合、勿論自動車整備士の資格はないよりはあった方がよいに決まってますが、それほど重視はされません。故にいきなり整備士資格を目指した勉強を始める必要もないでしょう。
 国家資格があるかどうかよりも、就職までに自動車の構造や各部の働き、工具の種類や使い方を知っておくこと自体が重要です。
 デザイナー時代、ある日チーフメカニック格のおっさんがワタシに、『今度来た新人はクビにしろ』『クルマをジャッキアップしておけと言ったら、ガソリンタンクにジャッキをかけやがった』『そんな事まで教えないとダメなのか?』と。やだな~相手は新卒のコゾウなんだから、ソレを教えるのもチーフであるセンパイの仕事ですよぅ♪とケンカにならない程度に言っておきましたが、この新人、何を間違えたか判ります?
 会社側には教育する気はサラサラなく、ド新人でも『常識の範囲』の知識が要求されます。
 これは国家資格取得を目指すという話ではなく、また勿論学校でテストに出る内容でもありません。部活の様なツモリで、趣味の範囲よりも一歩踏み込んでユルユルと勉強しておけばよいでしょう。(目安としては、自動車雑誌の記事が完全に理解出来る程度で十分です。)

※メカニック以外とすると・・・例えばレーシングカーデザイナー(設計者)、比較的大きなレース屋でも工専出のデザイナーはいましたが、高卒はいませんでした。
 更に、自動車メーカーでは基本的に大卒でないと研究や設計・実験などの技術職には就けず、専門出では高卒同様技能職採用になってしまうので、自動車メーカーでレーシングカーの設計・開発の仕事に就きたければ工学系大卒は最低限の条件です。
 そういう点でも、いまは高校を目指すことが重要です。

※さてチームの事務方は、正直なところよくわかりません。
 ワタシはデザイナーでありマネージャーやダイレクター(ディレクター)などチーム運営に直接関わるポジションでは無かったので、事務方との接点は殆どありませんでした。
 ただ、ほとんどの事務方の責任者が過去に大手レース屋や自動車メーカーのレース部門での職歴を持つ経験者ばかりで、下っ端はフツーに事務職の募集で入って来たヒト達でした。(直接レース屋出身でなく、遊園地とかサーキットを運営しているホンダランド出身者というヒトはいたかな?ちょっと面白い職歴だと思ったのはそのヒトぐらい。)

・・・以上ですが、最後に、将来的にレース屋を目指すキミに業界のセンパイとして3点ほど。

※ホントにレースをやりたいなら、自動車メーカー就職は目指さない方が無難です。
 メーカーでレースをやるにはまずメーカーにエンジニアとして就職しなければならず、例え採用されたとしてもレースが出来るかどうかは社内の配属次第になり、そこでは個人の思惑や希望は(全く聞いてくれない、とまでは言いませんが)、あまり意味がありません。
 メーカーを狙うなら、そのメーカーに就職できたこと自体を単純に喜ぶべきであり、仕事の内容自体に過大な期待をすると長続きしませんよ。

※ワタシのデザイナー時代の先輩に、『新卒で会社訪問に行ったレース屋は社員を募集してなく門前払いを食らった。田舎の大学から出て来て他に行くアテもないので仕方なく会社の前に座り込んでいたら、3日目の夜に会社に入れてくれて弁当を食わせてくれ、そしてレース屋になった』っというスゴい経歴の持ち主がいました。
 まぁこのくらいガッツを見せれば入れてくれるレース屋はどこかにあるでしょうし、そういうクソ根性を評価してくれる面があるのもレース屋の世界ということです。

※『会社側に新人を教育するシステムがない』というようなことを上記しましたが、これは逆に言うと、何らかの職歴があれば優先的に入れるということを意味します。
 レースがスキで、しかしレース屋になれなかったら次にレースの雑誌社などに入るヒトがいますが、それはいきなり道を踏み違える行為です。
 ワタシはレース屋を目指す若い衆によくいうのですが、『例えば生産ラインの機械を作っている町工場に就職しても、そこで経験を積めば立派な機械設計のプロだ。F1を追いかけて世界中を廻るジャーナリストよりも、徹夜でウメボシの自動瓶詰めマシンを設計しているヤツの方がずっとレーシングカーデザイナーに近い』『レース屋であるかどうか以前に、技術者であることの誇りを持て。そしてその誇りが持てる仕事を続けろ』『その分野でイッパシの技術者になって、それでもまだレース屋になりたければ、その時レース屋に転職すればいい。その時はレース屋側も、キミを機械設計のプロとして扱ってくれる』
・・・機械技術は全世界・全分野共通の言語です。目先の就職でレース屋に入れなかったとしても、諦める理由はありません。他の分野で技術者として成長し、次のステップでこの業界に『経験を積んだ専門家として』入ればよいのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました!
レース関係の仕事に就くためにあせってはならない、時間をかけてなるものであるということがわかりました
ホンダ自動車大学校の資料を見ていたらf1のメカニックになった方がおられたのですがそこをひとまず目指すというのもアリなんでしょうか?
ps
ジャッキはお父さんが下を覗き込んでから置いていたので
タンクの下にはおいてはいけないということではないですか?

お礼日時:2017/04/29 23:42

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