プロが教えるわが家の防犯対策術!

国語の単語分けの問題です。
「あの角を右に曲がればよい。」という文章では、右とにで分かれています。けど
「多くの本を夢中になって読む。」という文章では、夢中とにが分かれていません。あと
「よく晴れた日になったからうれしい。」という文章では、日とにが分かれています。?です教えてください。

A 回答 (2件)

「右に」→「右」(名詞)+「に」(助詞)


「日に」→「日」(名詞)+「に」(助詞)

「夢中に」→「夢中だ」(形容動詞)の「連用形」
  多く/の/本/を/夢中に/なっ/て/読む
学校文法(「国文法」のひとつ)では、このように教えますね。

(No.1の方がおっしゃった考え方は文法学の基本問題で、特に「時枝文法」を敷衍した、三浦つとむ氏の説はひとつの考え方では有りますが、多分初学の人にはほとんど分からないでしょう。)
    • good
    • 1

に 一( 格助 )


〔上代から用いられている語で、動作・作用が行われ、また存在する、時間的・空間的な位置や範囲を示すのが本来の用法〕
【大辞林 第三版】
で、
「右に」は「右」+「に」で、空間的な位置を表し、

「夢中に」は「夢中」+「に」で、「なって読む」という動作の範囲を、

「よく晴れた日に」は「よく晴れた日」+「に」で「なる」という作用の範囲を表しています。

つまり、名詞+格助詞「に」、静詞+格助詞「に」、名詞句+格助詞「に」なのですが、現在の国語文法では、「夢中に」を形容動詞という品詞に区別し、この「に」を「夢中だ」の活用としているため、「夢中」と「に」が分かれていないことになります。

この「夢中」は活用を持たない対象の静的属性を表す語のため適当な品詞分類がなく、助詞とセットで形容動詞とされているわけです。これは、元々漢語で、活用を持たないため、「夢中にあり」→「夢中なり」→「夢中な」と日本語の体系に取り込まれ、「夢中に」「夢中だ」のように使われています。正しくは、「く、い、い、けれ」と活用を持つ和語の形容詞と同じ静的な属性をもつ語ですから、これらを一纏めにし静詞と名付け、その中の活用を持つ語と活用を持たない語に分けなければなりません。

これは現在の形式的、機能主義的な国語文法の欠陥ですので、とりあえずはこの点を理解し対応するしかありません。
詳しくは、三浦つとむ著『日本語はどういう言語か』(講談社学術文庫)を参照下さい。■
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!