No.6ベストアンサー
- 回答日時:
呉音の「ヂ」で日本に入ってきた語とか連語の意識がない語(連濁ではない)といった可能性はないでしょうか。
すべてかどうかはわかりませんが。
「ヂ(ジ)」と読む「○地」の例。
生地、布地、絹地、綾地、織地、服地、着尺地、帯地、裏地、芯地、共地、厚地、薄地、無地、白地、黒地、赤地、金地、銀地、砂地、目地、路地、露地、築地、木地、素地、下地、本地、意地、意気地、意固地、…
「チ」と読む「○地」の例。
心地、位地、大地、平地、高地、山地、沃地、耕地、田地、畑地、緑地、林地、砂地、沼地、湿地、陸地、低地、土地、台地、谷地、扇状地、角地、僻地、辺地、奥地、外地、内地、暖地、寒地、極地、閑地、基地、危地、貴地、余地、窮地、境地、局地、空き地、荒れ地、植民地、新開地、居留地、現在地、目的地、一等地、番地、現地、当地、立地、整地、隣地、更地、産地、失地、実地、借地、尺地、熟地、聖地、生地、上地、天地、城地、新地、陣地、着地、接地、測地、属地、対地、代地、換地、用地、宅地、団地、任地、臨地、泊地、霊地、墓地、領地、封地、門地、景勝地、行楽地、遊園地、遊閑地、観光地、戦地、…
後者の「チ」と読む語が「ヂ」にならなかった理由も併せて考えると、解明の手掛かりになるかもしれません。
いずれにしても、現代仮名遣いでは「ヂ」を「ジ」と書くのが原則になっていますね。
二語の連合による「ヂ」は、特定の語について「表記の慣習を尊重」して例外的に残しているだけと言えます。この慣習はまだまだ亡くならないでしょう、
連濁の「ヂ」であっても「一般に二語に分解しにくいもの」は、「ジ」を本則としつつ「ヂ」と書いてもよいことになっていますが、「二語に分解しにくい」かどうかは人によって認識の差があるので、表記の不統一が避けられません。
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現代仮名遣い (昭和61年 内閣告示第1号)
第2 特定の語については,表記の慣習を尊重して,次のように書く。
5 次のような語は,「ぢ」「づ」を用いて書く。
(1) 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
<例 略>
(2) 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
<例 略>
なお,次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。
例 せかいじゅう(世界中)
いなずま(稲妻) かたず(固唾*) きずな(絆*) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく
うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく
あせみずく くんずほぐれつ さしずめ でずっぱり なかんずく
うでずく くろずくめ ひとりずつ
ゆうずう(融通)
〔注意〕 次のような語の中の「じ」「ず」は,漢字の音読みでもともと濁っているものであって,上記(1),(2)のいずれにもあたらず,「じ」「ず」を用いて書く。
例 じめん(地面) ぬのじ(布地)
ずが(図画) りゃくず(略図)
-----------------------
回答ありがとうございます。
「「チ」と読む「○地」の例」がこんなにたくさんあるということは、「地(ち)」は連濁しにくい文字なのかも知れませんね。従って「「ヂ(ジ)」と読む「○地」」は呉音の「ヂ」なので現代仮名遣いでは「じ」と書くということなら納得できます。
No.7
- 回答日時:
「現代仮名遣い」では、次のような形で処理されています。
〔注意〕 次のような語の中の「じ」「ず」は,漢字の音読みでもともと濁っているものであって,上記(1),(2)のいずれにもあたらず,「じ」「ず」を用いて書く。
例 じめん(地面) ぬのじ(布地) ずが(図画) りゃくず(略図)
註 【上記(1),(2)】とは、「二語連濁」の中の「ぢ・づ」に関する例を意味します。
回答ありがとうございます。
> 次のような語の中の「じ」「ず」は,漢字の音読みでもともと濁っているものであって,上記(1),(2)のいずれにもあたらず,「じ」「ず」を用いて書く。
なぜもともと濁っていたと分かるのかが分かるといいのですが。
No.5
- 回答日時:
呉音は早く日本に入って来たこと、仏教とともに入ってきたため、仏教用語・生活用語などとして定着してしまったため、後から入った漢音は特殊な場合に使うものと意識されたため、明らかに呉音のほうが多用される結果になったようです。
辞書でも古い用例を引いている辞書(【広辞苑】【日本国語大辞典】)の用例には、「地(ぢ)」のほうが多く、「地」は「ぢ」として定着していたことがうかがわれます。その結果、現代でも「地(ぢ・じ)を誰も不思議に思わないからです。「連濁現象」を生ずる理由もありませんから。
No.4
- 回答日時:
呉音は早く日本に入って来たこと、仏教用語・生活用語などとして定着してしまったため、後から入った漢音は特殊な場合に使うものと意識されたため、明らかに呉音のほうが多用される結果になったようです。
辞書でも古い用例を引いている辞書(【広辞苑】や【日本国語大辞典】)の用例には、「地(ぢ)」のほうが多く、「地」は「ぢ」として定着していたことがうかがわれます。その結果、現代でも「地(ぢ・じ)」を誰も不思議に思わないからです。
No.2
- 回答日時:
goo辞書も、うちにある『新聞用字用語集』にも「生地」は「きじ」という記載しかないですね。
現代仮名遣いかどうか、というこになるようです。
http://q.hatena.ne.jp/1147010673#a522557
こちらで、分かりやすく説明してくださってます。
No.1
- 回答日時:
んとね、
チ、ツを使うのは、大体
チヂミ、つづみ
など同じ音が2音続きの場合。
鼻血
のように2つの言葉が合体してる場合。
鼻+血
ここまでが前提ね。
地という字の場合、おっしゃる通り
ち、じ
の読み方があるんですが、
生地の場合、前に生がついたからではなく、元々の読み方に「じ」があるから
そっちを採用したという話
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質問の仕方を変えますと、
生地 は歴史的かなづかいでは きぢ と書いていた。
この ぢ は呉音の ぢ とも考えられるし、漢音 ち が連濁したものとも考えられる。
現在では前者と考えて、きじ と書くのが正解。
という規則になっていますが。後者と考えると何か矛盾があって前者が採用されたのでしょうか。