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古代ギリシア語について聞きたいことがあります。

月光の古代ギリシア語はσελήνιονでセレーニオンですよね?月もσελήνηでセレーネーですよね?

辞書にのるほど一般的な月の呼び方がセレーネーっていうことは、アルテミスやヘカテーなどの他の月の女神は古代ギリシアではセレーネーよりもマイナーだったんでしょうか?

「アルテミスの光」とか「ヘカテーの光」とかを古代ギリシア語に訳すと、何と言うのでしょう?
その言葉も「月の光」で意味は通じるのでしょうか?
よろしくおねがいします。

A 回答 (1件)

>アルテミスやヘカテーなどの他の月の女神



古代ギリシア語の「月」=セレーネーは、古代ギリシア固有の女神です。
これに対して、アルテミスもヘカテーも、元々は生粋の古代ギリシアの女神ではなく、他の土地からギリシアに入ってきた女神だと言われています。つまり、古代ギリシア世界から見れば「外来・新参の月の女神」です。
ただ、古代ギリシアの、どの時代にどの月の女神(の名前)がメジャーな認識だったかというと、それはまた別の問題でしょう。

アルテミスは、元々は森の女神・狩猟の女神です。アポロンが太陽神ヘーリオス(名詞「太陽」と同じ)と同一視されたのと同じように、アルテミスも後にセレーネーと同一視されて月の女神という側面も持つようになりました。
ヘカテーは、いろいろな側面を持っていますが、根源は「闇」に関連する冥府の女神です。そこから、月と関連づけられ、月の女神としての一面を持つようになります。
他の土地からやってきた女神たちがギリシア神話に定着する過程で、セレーネー=アルテミス=ヘカテー、というように、同一視する形で受け入れられるようになりました。
後世には、三女神を同一視した上で、天界=セレーネー、地上界=アルテミス、冥界=ヘカテー、というように、各世界で異なる相を見せるのだという解釈もされるようになりました。
現代の私たちからすると、女神の名前が違うから別人格だと思うでしょうが、古代ギリシア神話の解釈としては必ずしもそうではなかった、ということです。
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この回答へのお礼

なるほど!後から入ってきたならそりゃそうですね。
となると、例に出したような「アルテミスの光」や「ヘカテーの光」みたいな言葉自体が古代ギリシア語には無いんですかね?

お礼日時:2018/04/11 16:10

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