MSSAが腸から検出された為、バンコマイシンを処方されたのですがネットの情報によるとバンコマイシンは

MSSAが腸から検出された為、バンコマイシンを処方されたのですがネットの情報によるとバンコマイシンはMSSAにはあまり効果がなく逆に耐性を作ってしまい症状が悪化する可能性がある。とのことでした。
これはどう言うことなのでしょうか？処方した医者を疑いたくなりましたが、専門家に対して一般人がどうとも言えないので、、

No.1 ベストアンサー 回答者： siju-kara 回答日時： 2018/04/20 11:36

ネットの情報は玉石混交です。

治療に対する不安は直接医師に聞くのが一番近道ですが…。

MSSAはメチシリン感受性黄色ブドウ球菌のことで、バンコマイシンにも感受性があります（薬が効く）。そして、耐性菌は抗菌剤を中途半端に使った時に一番増えやすいです。疑問は早めに解消して、使うならきっちり使った方が効果的です。

つづりは似ていますが、MRSA（メチシリン耐性黄色ブドウ球菌）は改良型のペニシリンであるメチシリンが効かない菌で、院内感染を機に知られるようになりました。このMRSAの中で他の抗生物質にも耐性を持つものが現れ、だんだん使える薬が減ってきました。バンコマイシンは多剤耐性MRSAにも効く抗菌剤として長く使われてきましたが、耐性を持つ株が現れて問題になっています。

また、抗菌剤は種類によって抗菌スペクトル（どの菌に効くか）だけでなく体内動態（どこの臓器に多く届くか）が違うため、菌種と感染場所によって選べる薬の種類が変わってきます。

以下、医療用消毒剤などを出している吉田製薬からの引用です。
http://www.yoshida-pharm.com/2012/text04_02/
黄色ブドウ球菌は抗菌薬に対する耐性が生じやすく…（中略）…バンコマイシンはMRSAに有効な抗菌薬であるが、1996年には日本においてバンコマイシン低感受性MRSAが臨床分離された。また、2002年米国においてバンコマイシンに耐性を示すvancomycin-resistant 、Staphylococcus aureus（VRSA）が分離され、mecAのみならずバンコマイシン耐性遺伝子であるvanAを持つことが確認された。