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こんにちは。質問させてください。あなたにとって一人称小説と三人称小説ではどちらの方が感動しますか?表現の違いですし作品にもよるでしょうから 的外れな質問かもしれませんが、ぜひあなたの経験から教えて下さい。文芸、ラノベなど何でも構いませんので独断、偏見でよろしくお願いします。

A 回答 (1件)

そりゃ、作品、作風、表現したい内容によって違うでしょう。


いろいろよ見比べてみてはいかがでしょうか

初心者とかで一人称主観でしかかけないとかいう人もいるにはいますが
(最初はやはり一人称は書きやすいのです)
でもうまく書くとなると、それはそれで結構難しいです

一人称の特徴はなにより主観であるところですね。
「アルジャーノンに花束を」はまさに一人称でなければあそこまで感動しなかったかもしれません
本人の認知、思考のレベルに合わせて文体や物の見え方、文章レベルなどが作中でどんどん変化しています。

「私を離さないで」や「陽の名残」みたいに主観からみた解釈や理解が、事実やほかの人から見た世界と
違っていたというような作品も一人称だからこそのおもしろさでしょう
「こころ」なんかも一人称だから良いのでしょうね。私からみた先生、先生が語りになってからは私から見たK…

「羅生門」なんかはやっぱり三人称だから下人の豹変がおもしろいのでは。
下人が走り去った後の老婆の行動なども、一人称だとわからないですし…。

三人称だと、主人公の考えや思惑を書きすぎず行動に謎を残したり
読者に読み取らせることもできるし
視点を複数において書く場合は、別の場所で進行することを見せてはらはらさせることもできます。

また、身近なもの、現代のリアル系たとえばそれこそ学園ものなどの作品ならいいですが
ファンタジーとか、SFとかだといろんなものや世界の描写をガッツリいれないといけない面もあります。
そうなると一人称でダラダラと風景や日用品や服など説明すると不自然になったり、くどくなりやすいです
無理というわけでもないですが。
国家と国家の間のやりとりについてとか、主人公が知らない戦場の戦況とか
まあいろんなことを三人称のほうが説明しやすい。

作品が描きたいもの、必要としているものによって効果は違うと思いちがいます。

酒見賢一の「語り手の事情」というとても読みにくい小説があり
これはメタ作品なのですが
三人称小説における「語り手」を主人公に据えて一人称で語らせるというややこしい作品です。
なのでその構造についての解説や話も出てきて抽象的な話もダラダラと出てくるので
なんとも読みにくいのですが、まあその発想が面白いといえばとても面白いです。

ただエロとかSMとかも出てくるので質問者さんが中学生とかならちょっとまだお勧めはしませんが。

子供の頃に、三人称小説の「このナレーションはだれだろう」って思ったことあるなら楽しめるかもしれません。
遠くで起きる事件、密室で起きていること、すべてを見て言葉にしていくあの語り手です。

あと「しゃばけ」」ではこの視点変更を利用というか悪用というかした
ちょっといたずらっぽいミスリードがありました。
登場人物をまるである人物に誤認させるように描写するんです。
でも後から違うと気づいて、ページを戻って読み返すと
確かにどこにも祖の人物であると特定する言葉は使われていないんです。
うまく別の言葉で表現してあって。読者は騙されるという寸法です。
これは三人称でなければできませんね。

というわけで、いろんな作品によって違いますし
いろんなタイプ、時代、種類の作品をたくさん読んでみてはいかがでしょうか

質問の答えとしては、作風、表現したい内容次第でどちらにもなります。
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この回答へのお礼

まさかここまで書いて頂けるとは思いませんでした。
いくつかの例を上げてのご回答、とても参考になりました。
なるほど、一人称、三人称では表現の幅に違いが出てくるので、どちらが感動、なんて一括りには出来ないのですね。よく分かりました。
ご教示頂いた通り、これから自分の目で確かめていこうと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2018/05/22 16:58

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