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玉手箱という言葉は、なぜ「玉」「手」という言葉が使われているのでしょうか。
お茶碗などで、よく「本手」「○○手」などというのがありますが、それと同じなのでしょうか。

A 回答 (3件)

 ちがいます。

「本手」という場合には、もととなるもの様子、やり方という意味で、「○○手」の「○○ふうの様式、やり方による作」であるとか、三味線の「本手、替手」(基本の奏法、替えの奏法)、「葦手」の「葦がみだれるように書かれた書体、書の様式」と同じく、「やり方、流儀、方式、様式」といった意味です。
 玉手箱は、玉手/箱ではなく、玉/手箱ではないでしょうか。手箱は手文庫、手かばんというときの手で、「手で持てる(大きさの)箱」ということでしょう。それが金銀珠玉で飾ってある。あるいは実際には飾っていないけれど、手箱を美しく表現するために「玉」をつける。それが玉手箱だと思います。
 平安時代から「玉くしげ」という言葉(本居宣長に同名の随筆があります)があり、クシゲは櫛笥、櫛箱のことです。ちょっとした箱などを美しく表現したいときの言葉で、和歌でよく使われ、元来が箱ですから「ふた=蓋」にかかる枕詞としても活躍しています。玉手箱はおそらく玉くしげに習って、しかし櫛笥ではもうなんのことかよくわからなくなった時代の人が考えた言葉なのではないでしょうか。
 玉手/箱ならば金銀珠玉で飾った(様式の)箱ということになりますが、浅学にして金襴手というのは聞いたことがあっても玉手というのは存じません(歌舞伎にはそういう名前の登場人物がいますが)。玉は古くから美称の接頭辞として単独で活躍している言葉ですので(玉あられとか玉椿とか)、玉/手箱と見るほうが適当ではありますまいか。
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この回答へのお礼

非常に参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2004/10/24 15:45

浦島太郎の「玉手箱」ですね?


わたしはお茶の方は、とんと縁がないもので、本手が焼き物のことなんだろうくらいしか存じませんが、玉手箱は存じております。
この、玉手箱の「原型」ともいえるものは万葉集の長歌のなかにあるそうで、「玉匣(たまくしげ)」と言われていたようです。
「匣」は、「櫛笥」と同じで、櫛など髪の毛を整える為の道具を入れておく箱のことで、古くから貴族階級の日用品です。
「玉」は、美しい宝ですから、玉手箱とは本来は「美しく飾られた手箱」のことです。「玉手箱」は平安初期くらいから貴族達が日用品として使い始めたそうです。
「玉匣」が「玉手箱」に変わっていったのは貴族の生活習慣の変化によるものでしょう。
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この回答へのお礼

非常に参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2004/10/24 15:44

同じです

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この回答へのお礼

アンケートちゃいまっせ

お礼日時:2004/10/24 15:46

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