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あいさつ言葉の「ごめんください」について、言葉の由来をお尋ねします。

広辞苑には
1.他家を訪問した時に言う挨拶の言葉。また、人と別れる時にも用いる。
2.あやまちを丁寧にわびる言葉。
とあります。

実際そのような場面で使われていますが、個人的にどうしても違和感があります。由来がわかるとスッキリすると思います。ご存じの方、どうか教えて下さい。

A 回答 (6件)

>ただ、「ご免」と「ください」のつながりがよくわかりません。


>「ごめんください」よりも、「ごめんしてください」のほうが、意味の上からも理にかなっているような気がするのですが……。

 補足でお答えいたします。「ご免」や「ご覧」のように漢語に直接「ください」がつくのはたしかに一見ふしぎなことのように思いますが、これは「免」や「覧」の品詞を誤解しているからです。
 一見これらは名詞のように見えますが(そして日本語では名詞ですが)、漢語としては動詞です。「免」は許可する、ゆるす、「覧」は見る、であって、「ご説明」の「説明」がくわしくのべて相手に納得させる、という意味であるのと同様です。
 ご存知のように漢文(中国語)では動詞と名詞が同じ字であらわされることが多くあります。中国語はたいへん特殊な言語で動詞を活用しない(かたちがかわらない)ために、名詞化された動詞(「見る」に対して「見ること」)ともとの動詞を区別する必要ないためです。
 つまり意味上(中国語=漢文としては)では「免」や「覧」は動詞なのです。しかしそれを日本語のなかに持ってきた場合、名詞になってしまう。だから奇異な感じになるのです。説明といったときに「説明する」という内容と、「説明すること」という内容が同居しているのが違和感の原因であると思います。
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この回答へのお礼

なるほど!!
胸にストンと落ちました。

日本と中国の歴史的な関係がうかがえて、興味深く拝見しました。
ご回答、本当にありがとうございます。

お礼日時:2004/11/05 11:05

■もともとのご質問に対する回答ではありませんが、No.#2さんや、No.#3さんのご回答に対してhiiragi24さんが「お礼」の覧に書かれていた質問にお答えします。



>なぜ、「ごめんをください」じゃないのかと……。

■「ご免ください」は、「ご覧ください」「ご検討ください」「ご想像ください」と同じで、「ご+漢語(動作や行為を表す漢語)+ください」という構造の敬語表現です。

■この敬語表現において、「ご覧」「ご検討」「ご想像」は、「相手の人にしていただく動作(行為)」を表す言葉で、「相手がくれる物」ではありません。「ご免」も「相手がくれる物」ではなくて、「相手の人にしていただく『ゆるす』という行為」です。

■以上の理由により、「ご免をください」という表現は間違いです。

>「ごめんください」よりも、「ごめんしてください」のほうが、意味の上からも理にかなっているような気がするのですが……。

■「ご+漢語(動作や行為を表す漢語)+する」という表現、たとえば「ご援助する」「ご相談する」「ご招待する」「ご案内する」といった表現は、日本語では、自分の側の動作をへりくだって言い表す言葉(謙譲語)です。

■したがって、相手に何かをしていただく時に、相手の動作(行為)を「ご~する」と表現するのは間違っています。

■敬意を払わなければならない相手の動作や行為を言う場合は、「ご援助なさる」「ご相談なさる」「ご招待なさる」「ご案内なさる」といった表現を使います。

■以上の理由により、「ご免なさい」「ご免なさってください」ならよいのですが、「ご免してください」は間違いです。
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答、ありがとうございます!
とっても分かりやすかったです。
お時間割いてくださって、感謝しています。

お礼日時:2004/11/05 11:03

>「ごめんください」よりも、「ごめんしてください」



「ご乗車ください」とは言っても、「ご乗車してください」とは言いませんよね(最近は、こういう誤用も多いようですが)

ご指導ください(正)・・・「ご指導」=名詞
ご指導してください(誤)
指導してください(正)・・・「指導する」=動詞

「**ください」は **してもらった状態、または物を頂戴したい という意味で、
「**してください」は**してほしい。という意味だと思います。
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 「ごめん」は「御免」です。

「免」はこの場合、免除という意味で、それを丁寧語化しています。そこからはってんして、許可、おゆるし、などという意味にもなります。むかしの日本では、免除というものは上から下のものに(好意によって)施されるものでしたから、御をつけて丁寧に表現しているのです。
 ですから「ごめんください(ごめんなさい)」というのは「どうか(なにか腹立たしいことがあっても)免除してください、気にせずゆるしてください」という意味を持つようになりました。これが「あやまちを丁寧にわびる言葉」として「ごめんください」が使われるようになった理由です。
 それをさらに「家を訪問した時に言う挨拶の言葉。また、人と別れる時にも用いる。」ようになったのは、日本人独特の心性によるものです。日本語についてよく言われることですが、この言語には恩をかけたりかけられたりする表現が非常に多い。日本人が押しつけがましい表現を嫌うのは、相手が無理に恩を売りつけるからですし(恩に対しては恩で返さなければならないというのが日本人の考え方ですから、できれば見ず知らずの人から恩はあまりうけたくない)、「こうしろ」「ああしろ」と直接的に要求を行うのを避けるのは、相手に恩を売って気持の負担にさせないように、という気配りをするからです。よく「させていただきます」という表現が問題になりますが、あれは「してやっている」という推しつけがましさをできるだけ表面にたてず、たとえそれがサービスであっても「あなたのおかげで私はこういうことができるような状態にあるんです」と、相手の恩をこうむっているような言い方をすることで、実際には自分が相手に恩(サービス)を行っているという事実をちょっとでも相手に意思させないようにする試みであるといえます。
 そういう考え方を持っている日本人にとって、相手の家を訪問したり、相手と会ってしゃべったりすることは、「自分の身勝手な都合で相手に迷惑(マイナスの恩)」をかける行為なのだと無意識のうちに考えてしまいます。ですからそこで、相手に謝罪するための「ごめんください」という挨拶が必要になるわけなのです。
 ですから、われわれは人の家を訪問したり、人と別れれるときには、「(お忙しいところをわたしのようなくだらない人間のくだらない要件のためにお手間をとらせてしまって)ごめんください」「(家の中でいろいろ用事をしてらっしゃる最中に勝手にわたしのような人間がやってきて玄関口まで引っぱり出させるようなことになってしまって)ごめんください」「(あなたの大切な時間をわたしとの会話のために使わせてしまって)ごめんなさい(でも楽しかったです。さようなら)」としきりに謝っていると考えられるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

詳細なご回答、ありがとうございます!!
「ご免」の方はよく分かりました。
ただ、「ご免」と「ください」のつながりがよくわかりません。

「ごめんください」よりも、「ごめんしてください」のほうが、意味の上からも理にかなっているような気がするのですが……。

お礼日時:2004/11/02 23:51

#1の方の見方であっていると思います。

「御免ください」は、「(自分のこの後の動作やしぐさに対する)許可をください」という感じではないでしょうか?
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この回答へのお礼

お返事、心から感謝します。

それはそれとして、「ごめんください」という言葉のゴロ・単語つながりに違和感を感じるのです。

なぜ、「ごめんをください」じゃないのかと……。

お礼日時:2004/11/02 23:55

あまり自信はありませんが、


「ごめんください」の「ごめん(御免)」は「許可」という意味を持っています。
そこからすると、「(家の中に入ってもいい)許可をください」という意味で使っていたのではないかと。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございました。
「ごめんをください」という言い方の方が、
良いような気がするのですが、いかがでしょうか???

お礼日時:2004/11/02 23:53

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