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パレスチナ自治政府のアラファト議長がパリで危篤(脳死?)みたいですが、アラファトが死去したら、イスラエルとパレスチナはどうなっていくのでしょうか???

A 回答 (4件)

1)なぜ分裂確実と思うか


もともとパレスチナはPLOとハマスが対立関係にありました。
アラファトの後を継ぐと見られているクレイ首相は、基本的に和平派です。
しかし、PLOと対立関係にあるハマスを押さえ込む力はなく、
自爆テロをやめてくれ、とお願いするしかありません。
アラファトでさえ完全には押さえ込めなかったハマスが、
クレイ首相の要請を(一時的にはあり得る)永久に受け入れるとは思えないのです。
それと、パレスチナが1つにまとまることを喜ばない国が
隣国にいるというのも、そう考える理由です。


2)国際社会の後押しを求めていたのでは?

おっしゃる通り、パレスチナのためになる関与は
幾度となく求めていました。
でも、(あくまでも私見ですが)、国際社会の介入を要請したのは、
イスラエルが強行手段に出た時だけで、なんというか、
例えばハマスのテロを押さえ込むような関与は求めていない、
というのが私の感想です。
欧州や国連は、イスラエルの完全排除を諦めるべきと
いう意見ですから。


3)アメリカと欧州の対立もはイラク戦争に限った話ではないか?

えー。。^^:

質問の趣旨を間違えていたらごめんなさい。

まず、
>アメリカーイスラエルVS欧州ー国連の対立構造

これはイラク戦争以後ではなく、第一次中東戦争当時から、
徐々に大きな溝が掘れて来ていると思います。

イスラエルに関する国連決議では、アメリカ&イスラエルと欧州&国連加盟国の多くとの対立は、色々とありました。

アラファト追放決議に国連総会が圧倒的多数で否決した時、
アメリカは本当にシブシブだった。
でも国連を出したのは、間違いかもしれません。
国連は無力だし、アメリカとイギリスをのぞけば、
安保理常任理事国内の主導権争いでもあるし。。


で、ごめんなさい、これ↓はご意見の趣旨がよく把握できませんでした。
>テロ=イスラム→イスラム対西欧、的な考え方は納得できかねます。

私が原理主義を例に挙げたので、上のご意見を書かれたのだと推測して回答してみます。

テロ=文明衝突は1面の真実だと思いますが、
もちろん世界中のテロがそうだとは思っていません。

でも、
文明の衝突を読んでいないので、なんとも言えませんが、
イスラム諸国で起きているテロは、ほとんど原理主義思想(?)に
基づくものだと思います。

これを書くと長くなるんですが。。

今、日本でイスラム原理主義と言われているテロは、
本来、イスラム復興運動の流れの中で、
神秘主義(アッラーへより近付くという意味)に走った
宗教的戒律の超重視生活運動を指していたはず、という
指摘があり、私もそうなんだろうと思っていましたが、
今は、その考えに基づくイスラム国家樹立を暴力革命によって
実現しようとしている集団とイコールだと考えるようになりました。

ですから、一種の独立運動でもあり、簡単に「テロ」で片付けるのは
間違いだと指摘されれば、はいその通り、と答えます(笑)

テロの定義は明確じゃないし。

しかし、私は、イスラム原理主義組織は民主主義や、
民主主義的価値観を否定いると考えていますし、
民主主義は欧米の価値観だとも考えているので、
原理主義にしてみれば、欧米はイスラム社会を
ひっかきまわす悪だという構図を顕著にすることが
彼等にとってメリットになると推測しています。

繰り返しになりますが、原理主義者にとって、
民主主義は、彼等が理想とする国家に邪魔な思想だということです。

ハマスは穏健派(イスラム復興派)も過激派(原理主義)も基本的に
本音は、イスラエル排除とイスラム国家樹立を目指している点で共通しています。
穏健派が和平路線といっても、やむを得ずの和平。

アラファトもほぼこれと同じだったろうと思っていますが、
クレイ首相をはじめとするパレスチナ政府は、もっとやむを得ずの和平派で、
だからこそEUは早々と指示を表明したし、イスラエルも状況待ちを表明しているのだと推測しています。

ただ、アラファトは民衆からの指示が圧倒的で、
ハマスが暴走しきれなかったのはそれが原因だったが、
アラファト後継者が誰になるにしても、アラファト並の指示は得られないので、
総論として、分裂・関与受け入れ・対立激化
と回答したわけです。


はー。。長かった。。。
ご理解頂けたでしょうか。。
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アラファトは非常に大きな存在です。



まったく解決の道筋すら見えないパレスチナ問題は、
アラファトがいたからこそ、そこで留まっていられたとも言えるからです。
彼がいなかったら、とっくにイスラエルに占領され、
あそこのパレスチナ人は、あそこに居ることができなくなっていたか、
あるいは、未だに第∞次中東戦争をやっているかもしれない。


和平派にしても、強硬な武力抵抗派にしても、
アラファトに反対や異論を出すことは数多くありましたが、
アラファトを排除することはしなかった。

できなかったとも言えますが、
アラファトは善くも悪くもパレスチナの
「要石:カナメイシ」だったと思います。
彼の後を、同じ程度の存在感で継げる人は、たぶんいません。

内部的にはパレスチナ分裂の動きが確実に起こると思います。
それが最終的にどうなるのかは、想像がつかない。

内部粛正の名目で両派のトップを排除しあうかもしれないし、
すぐにその愚行を止めようと歩み寄り、新たな方向が生まれるかもしれない。


でも、あまり良い方向に転換するとは思えないです。
もう1つの大きな問題。外からの関与がある。

アラファトの存在は、いわゆるイスラム原理主義勢力からの
強い関与を排除する役割を果たしていたし、
欧州や国連からの関与に対する防壁にもなっていた。

良くも悪くも、パレスチナ問題を他国・他勢力の
利害で利用されるのを防いでいたのですが、
アラファト後はむしろ、内部分裂とあいまって、
外からの関与を積極的に受け入れる方向にシフトするようになると思います。

こうなると、アメリカーイスラエルVS欧州ー国連の対立構造が
表面にぐわっと浮かび出すことになる。
もちろんイスラムVS欧米列強の対立構造を、
今よりももっと顕著にしたい勢力(原理主義者とか)も元気になるでしょう。


アラファト死去後、どうなるか、、
はっきり言えるのは、パレスチナ問題が一気に動き出すことだけだと思います。

アラファト危篤を喜んでいるのはネオコン。

パレスチナの人々は、今までがどん底と思っているでしょうけれど、
そのさらに底があることを知らされるかもしれない。。

こんな想像がはずれることを祈ります。

この回答への補足

細部にまでお返事ありがとうございます。
とても参考になりましたが、分からない点が数点あります。
(1)なぜパレスチナ内部で「確実に」分裂の動きが起こるのですか?

(2)アラファトは国際世論の関与からの防御壁になっていたのではなく、逆に関与を求めていたのではないのですか?国際社会の後押しを求めていたのでは?
 
(3)ハンチントンの「文明の衝突」以来、イスラム対西欧文化的なこと言う人は多いですが、原理主義やテロリズムは探せば世界中で見つけることが出来ます。アルカイダが一躍有名になり、テロ=イスラム→イスラム対西欧、的な考え方は納得できかねます。
イラク戦争以後、アメリカと欧州の対立も騒がれますが、それはイラク戦争に限った話ではないでしょうか?

補足日時:2004/11/06 18:32
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こんにちは。



万一の場合、アラファトPLO議長の後任が「誰に」なるのかが注目されますが
仮に「アッバス」の場合には和平への「道筋」が見える気がしますが・・・。

しかし「ブッシュ再選」を受けネオコン(ラムズフェルド・ウォルフォヴィッツ等)の力が衰えない状況と
「シャロン首相」の存在があまりにも大きく「道」は険しいかもしれません・・・。

宗教的な問題は日本人には理解しがたく残念ながら究極的には「現状維持」ではないでしょうか・・・。

この回答への補足

お返事ありがとうございます。
一つ分からないのは、
なぜアッバス前首相なら和平の道筋がつくのでしょうか?

補足日時:2004/11/06 18:30
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やはり続の議長が選出されてまた新たな議長が現れるとは思いますが…。


やはりアラファト議長は大きな功績を残した方ですので…。
ご無事でいることを願っています!
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