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プロテオグリカンとグリカン、違い?

よろしくお願いいたします。
先日、テレビで「とろろ芋に含まれるグリカンという成分が足腰に良い」と言われていました。

一方、通販でよく目にする「コンドロイチンやヒアルロン酸はそのまま全て関節に行き届くわけではなく効果は懐疑的」という評判が散見されます。
中には「類似品に比べナノレベルまで分解している当社のコンドロイチンだから効果は何倍も」と謳っている商品もあるのですが、、。

さて、本題に戻りますが、サメ軟骨成分などとして謳われている健康食品は「プロテオグリカン」と表記されています。(動物性「タンパク質」が由来だから??)
一方長芋類は「グリカン」と表記されています。

それぞれこれらは別物なのか同じものなのか知りたいと思います。
お詳しい方がいらっしゃいましたら、お知恵を授けて頂けませんでしょうか。

私が知りたいのは、プロテオグリカンの類いは「謳われているほど、関節に効果的な影響があるとは言えない」という医学系の評価がある一方、「とろろのグリカンは足腰にとてもよい効果が見込まれる」という説の整合性です。
もし同一の成分であれば、です。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

文系ですので化学の素養は高校レベルで止まっていますが、


グリカンとプロテオグリカンが別物であるということはお伝えできます。

グリカンとは多糖類を指します。
単糖が結合した糖質の一グループを指し、かなりたくさんの種類があります。
コンドロイチン硫酸はこの多糖類のうち、ムコ多糖類に属します。

プロテオグリカンのプロテオは仰る通りプロテインすなわちたんぱく質を意味するそうで、
たんぱく質を核にして多糖類が結合するという特別な形の一グループを指します。
これも一種類の物質を指すのではなくて、いくつかの種類があります。
上に書いたコンドロイチン硫酸は通常、このプロテオグリカンの形(たんぱく質にくっついた形)で存在するため、サプリメーカーは「プロテオグリカンである」と説明しているのでしょう。

グリカンとプロテオグリカンとの違いは、間違ったたとえのような気がしますが、
はちみつとプリンの違いと言ったような感じではないでしょうか。

おそらくはたんぱく質のほうが重要でしょうから、多糖類を多く摂ることに何か意味があるかと言われると、不足している方は楽しく食事に取り入れることは悪いことではないでしょう。


ご覧になったTV番組は、
とろろ芋にはたくさんの炭水化物が含まれている
を、魅力的かつ目新しい言い方で言い換えただけですね。
今までの「とろろ芋の粘りはムチンというムコ多糖類であり、健康に良い」では目新しさがなくなったので、
別の言い方になったのではないですか。
多糖類は上に書いたように非常に多くの種類があります。そのうちのどれであるかが重要でしょうに、そこをぼかしては評価は不可能です。
>「とろろのグリカンは足腰にとてもよい効果が見込まれる」という説の整合性です。
申し訳ありませんが、TV局が言っているだけでは「説」というほどの説とは呼べません。


こういう突き放す言い方はなんですが、TVを通じて科学的に意義のある情報を手に入れるのは非常に困難かと思います。
TV局の目的は儲けることです。視聴者を惹きつけ視聴率を上げてスポンサーからお金をもらうことが生業です。医学的・科学的に正しい情報を過不足なく伝えることではありません。
先日、そのために積極的にウソまででっちあげて問題になった局があったじゃないですか?健康番組では昔、社会問題になった番組もあるのを覚えておいでなのでは?

ニュース番組や生放送、ドキュメンタリーですら恣意的な編集が入っているのです。
学生時代、見知っている教授が「TVから出演依頼が来たのでインタビューを受けたけれども、放映を見てみたら、向こうが望む台本通りに切り貼りされていて、実際の発言とかなり違う発言をしたことになっていた」としょげていたり、そういう同僚の話を先生がしてくれたり…しませんでしたか?
正直言って、ごく普通の方はあまりにも無邪気にTVの内容をうのみにして、人が指向性を持って編集しているということを全く意識していないのに時折非常に驚かされます。
私もごく平凡な一般人なのにこういう言い方はなんですが…またこれでとろろ芋が売り切れるのでしょうか。


多糖類は多くの糖が集まった形ですから分子量が大きく、口から摂取すると消化の過程で単糖にまでばらばらに分解されます。
従って関節のところで希望通りにまた多糖類として合成されるかというと、どうでしょう。材料の一部にすぎませんし、年を取るとその関節を再生する能力自体が落ちているためにすり減るのが早い面があるでしょうし…。
「ナノ単位まで分解されたムコ多糖類」は、どういう形か私にはよくわかりませんが、それはもしかして単に単糖類なのでは?

しかし信頼できそうな情報として国立健康・栄養研究所の「健康食品の安全性・有用性情報」には
:コンドロイチン硫酸
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail580.h …
:グルコサミン
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail24.html

大多数は効果は見られなかったというものですが、一部の限定された条件では関節炎の痛みが緩和されたという結果も得られているようです。
今サプリを飲んで効果を感じていらっしゃるのであればお続けになり、
とろろ芋も時折食卓で適度に、バランスよく楽しんではいかがでしょうか。

似たような話としてコラーゲンがありましたよね。
肌に多く含まれるため、肌に良いはずとサプリで飲む女性がたくさんいました。
しかし当時、科学的な裏付けは得られませんでした。
口から飲んでも分子量が大きいためアミノ酸にまで分解されてしまいます。肌でコラーゲンとして再生されるかというと、数多くの実験が行われましたがそのすべてで否定されました。
しかし、経口摂取自体が無意味かというと、最近の研究ではごく限られた条件では意味があるという評価もされるようになりました。たとえばコラーゲンを経口摂取したほうが骨折からの回復が早かったというような結果があります。

その当時、関節炎を抱えていた方が「みんな効果がないというけれども、私は朝晩飲むと飲まないのとは確実に違う。森永のクックゼラチンが個包装だし、臭みも少なくて飲みやすい。」と言っていたのを覚えています。
実際、軟骨の成分にコラーゲンは多く含まれます。
コンドロイチンやグルコサミンでも同じように条件を変えた場合に再評価されるかもしれません。
大事なのは続けて摂取してみて、その出費に値するほどの効果を実感できるか?だと思います。

動くと関節が痛むつらさは本当につらいものだと思います。もしも、痛みが軽くなるとご本人が実感なさっているのであれば、医学的な裏付けよりも大事なことですよね。
半年きちんと飲んでみても効果を感じないのであれば、残念ながら…。

なお、コンドロイチンとグルコサミンは予防として飲むのはお勧めしません。
70歳ほどより若い年代が長期摂取した場合、関節の摩耗が平均より早いという結果を見たことがあります。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり恐縮です。
他に回答してくださるかたが現れるかな?とお待ちさせて頂いていました。

なるほど、ありがとうございます。

わかりやすく整理してくださり、理解できました。

テレビの情報の云々はさておき、それぞれの違いはある程度理解できました。

こと健康に関するものはテレビや雑誌などのメディア含め、およそそのまま真に受けてしまって良いものかというと、懐疑的に受け止めています。

その中で出た疑問の一つ、ということでした。

ありがとうございました。

お礼日時:2018/12/01 16:22

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