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pH5.00の緩衝溶液を作るのに0.05Mの酢酸500mLに無水の酢酸ナトリウムを何グラム加えればいいのでしょうか?(pKa=4.76)

A 回答 (2件)

約3.96gだとは思いますが、これでは正確にpH5.00にするのは不可能です。


日本薬局方では酢酸ナトリウム溶液140mLに酢酸60mL加えて水を加えて1000mLにする方法が紹介されていますが、一般には酢酸と等モルの酢酸ナトリウムを添加して(約2.3倍)pHをメーターで調整しながら「調製」する方法を用います。
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pHとpKaの関係は、Henderson-Hasselbalchの式


pH = pKa + log([A-]/[HA])
で表わされます。
ここで[A-]、[HA]はそれぞれ、共役塩基、共役酸の濃度です。
酢酸ナトリウムは塩ですから、完全に電離していると見なすことができます。したがって、加えた酢酸ナトリウムがすべてCH3COO-になっているはずです。(もちろん、溶解度の範囲内であれば、です。)

HA = CH3COOH, [HA] = 0.05 (M)
A- = CH3COO-
なので、

5.00 = 4.76 + log([A-]/0.05)
これを解くと
[A-] = 0.08689 (M)
これが、pH5.00になったときのCH3COO-の濃度です。
したがって、そうなるようにCH3COONaを加えればよいことになります。
無水酢酸ナトリウムCH3COONaの式量は82
0.08689Mになるようにするには、加える無水酢酸ナトリウムの量は
0.08689 (mol/L) * 82 (g/mol) * 0.05 (L) = 3.562 (g)

これでいいと思います。
pHとpKaの関係については、コーン・スタンプの「生化学」第1章にわかりやすい説明があります。
他にも分析化学の教科書などにも説明してある本はたくさんあると思いますので、読んでおいてください。
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