「お昼の放送」の思い出

悟性とは?

頻出現代文重要語700で、
悟性…物事を判断・理解する思考力。知性。感性や理性に対する知力。
と書いてありました。その中で、感性や理性に対する知力という説明がよく分かりませんでした。感性と理性の対義語が悟性であると言っているのでしょうか?悟性と理性は似たような言葉だと思うので、対義語と言うより類義語だと思うのですが…。
分りやすい解説お願いします。

A 回答 (3件)

> 感性と理性の対義語が悟性であると言っているのでしょうか?



関係性で言えば、類義や対義ではなくて、「上下関係」でしょう。
熟語の構成から見ても、「悟り」と言う、人間が到達し得る、ほぼ最高レベルの知性ですから。

すなわち、感性や理性に対し、「それらを統括する、より上位概念の知力」くらいの捉え方かと。

悟性を使用する人の定義にもよりますが、私なりに最も簡単に定義しますと・・。
「優れた感性+優れた理性 ≦ 優れた悟性」と言う感じです。

対義と言う点で言えば、感性と理性が対義的でしょ?
その両方の視点を具備し、いずれからも支持される様な知性が、悟性と言うところです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。疑問に思っていた所を噛み砕いて説明してくれたので、非常に分かりやすかったです。

お礼日時:2018/12/28 15:51

極めて大雑把ですが、


何かを感じ取れる能力が感性で、感性によって受け取った情報に基づいてその対象を認識できる能力が悟性。
悟性を駆使できる能力が知性で、それを知力と呼ぶ。(悟性≒知性≒知力・・・たぶん)
その対象について思考を巡らせその本質に迫ることのできる能力が理性。
のように言えそうです。

桜を見て「美しい」と感じることができるのは感性。
「美しい花だ」と思うことができるのは悟性。
このように思えるのは、花の色、(花弁の)数、樹木全体の形、あるいは香りなどなど、様々な要素を判断できる能力が人間には元々(アプリオリに)備わっており、その判断基準は12個のカテゴリー(量・質・関係性・様相と、それぞれにおける3個の下位分類)に分類できるとカントは考えた。
仮に、たった一片の桜の花びらが落ちているだけで「美しい花だ」と思わず、満開の桜を見上げてそう思ったのだとすれば、たとえば、花弁の集合具合や色、枝ぶりなどが総合的に(自動的に)評価されていたことになる。

その桜がそこに咲いているという事実から、さらに踏み込んで、たとえば、最初の種子が根付いた状況や、桜という植物の宇宙における位置づけなどにまで思考を巡らせることのできる能力が理性。

カントによると、理性は悟性の上位能力であり、物・事について現象界を超えた根源的意味を探ることができる形而上学的認識の能力とされているようです。
私たちが一般的に理性と呼びならわしているものは、カント的には悟性ということになるのでしょう。
誤解を恐れず言うなら、
・感性⇒感覚能力
・悟性⇒判断能力
・理性⇒根源認識能力
となるかもしれません。
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理性と悟性は、日常的には区別されません。


区別が重要なのは西洋哲学、特にカントやヘーゲル以降の哲学です。
ちなみに、悟性という語は本来は禅の言葉で、文字通り悟る力です。
それを明治時代に西周という人が英語の understanding、ドイツ語の Verstand などの訳語として使い始めました。


さて、悟性と理性の違いですが、哲学者によって定義が異なります。
でも頑張ってみましょう。


悟性というのは、もともとは直感的に物事を把握することをいいます。
しかし、これをもうちょっと格上げして、物事を細かく分析して、単純化して理解しようとする知性を言います。
何かを見て、「これはあれだね」と判断する力です。
物事の本質を見抜く知性と言ってもいい。

例えば、生物をいろんな種類に分けたり、形態や行動を研究したり。
あるいは、原子を素粒子に分解して、法則性を見出したり。
光の速度が不変であることを発見したり。


理性というのは、物事を関係づけ、過去を想像したり、未来を予想したりする知性です。

生物の細かい相違から進化論を考えたり、
光速度不変の法則から相対性理論を考えたり。
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