アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

もし、現在の文明を最初からやり直したら、自動車は今のものとほぼ同じ仕組み・形状になるのでしょうか?

A 回答 (11件中1~10件)

ワタシ、クルマの研究で食ってる者ですが、この御質問に対する議論、今までに何百回とやりましたよ。

ワタシ以前の昔の研究者もやったでしょうし、ワタシ以降に現れる若い研究者も、きっと何万回と同じ議論をするでしょう。

>自動車は今のものとほぼ同じ仕組み・形状になるのでしょうか?

※工学の世界では、最初のキッカケで『違う選択』をすると、全く違う方向に技術が進歩し、やがてそれがデファクトスタンダードになったり、或いは葛藤の末に何十年もかけて、一旦普及したものが新たな発想に淘汰されたり、いずれにしろ工学的に理想(というか当然というか)と思われる方向と、全く違う未来線に進んでいくことがあります。ワタシはこういう選択を『悪魔のささやきを聞いた』と呼んでいますが、工学の世界では実は結構あったりします。
 っというワケで、架空の例として、御質問の内容をタタキ台にして考えてみましょう。

※当初、クルマを作る目的は『馬無し馬車を作る』ということでしたが、馬車から馬を外したら、まさしく最初期の自動車の形態となります。
 しかし。
 もし、『馬無し馬車を作る』が『ウマを外した馬車』ではなく、もっと単純に『ウマを外し(=ウマ無し)、ウマの代わりになる動力機械に置き換える』という選択をしたら、どうなったでしょう?
 既に普及している馬車がマルマル転用できるし、そもそもリソース(この場合は馬車)が既に行き渡っているので普及も一瞬だろうし、そうなるとユーザーの導入コストも安く済むでしょう。短期間で普及したら生産数が一気に増え、量産効果でコストもすぐに1/10になるでしょうし・・・っと、『ウマを外した馬車』を作るよりも、一見合理的に見えます。
 まさしく『最初の一歩』でそういう選択をすると、現在のクルマとは全く違う形態で『自動車』が発展した可能性が出て来ます。

※1884年から1886年にかけて、フランス~ドイツで相次いで発明されたガソリン自動車の普及は、22年後のフォード・モデルT発売まで待たなければなりませんでした。
 しかしその普及は、20年間で自動車の便利さが知れ渡ったからではなく、単にモデルTが劇的に安かったからに過ぎません。自動車の便利さは、モデルTの普及によって広く一般にも認知されました。
 要するに最初のクルマは、『とにかく安いことが最優先』と言えます。
 そこで『ウマロボット』、馬車に取り付けるので乗車装置が不要で、ヒトが乗らないので乗心地などは全く考慮する必要も無く、熱や騒音から乗員を保護する機能も要りません。間違いなくクルマよりは安く作れたでしょう。
 例えば。
 当時欧州では自転車が既に普及していました(現在自動車メーカーとなったドイツのオペルや、ミシンの製造で有名な英国のシンガーなどが大量生産していました)。
 史実としては、実質的なバイクの発明はクルマよりも後でしたが、自動車の形態が固まっていなかったこの時代、自転車にエンジンを付けて馬車を引かせる姿は容易に想像出来ます。

※今となっては、『ウマロボットに引かれる馬車』というのはなんとも滑稽に思えますが、しかし自動車が発明されるまでに、鋼材を使ったサスペンションと操舵装置を持つ馬車でさえ200年の歴史があり、例えば辻馬車(ハンサム型馬車を使ったタクシー)が往来していた19世紀末のロンドンでは、馬車は最も身近な乗物でした(同時代を描いたドイルの小説『シャーロック・ホームズ』シリーズに、辻馬車が何度も出て来ますね。ホームズは、当時実用化されていた蒸気機関の地下鉄が大キライで、いつも辻馬車で移動します)。
 ロンドンに自動車が登場した時、なんと異様に見えたことでしょう。
 馬車が滑稽に思えるのは、単に現代の我々がクルマを見慣れていて、一方馬車は滅多に見る機会が無いからに過ぎません。馬車しか無かったら、それがイチバン見慣れた乗物になります。

・・・っというのはあくまでも極論を交えた一例ですが、自動車や内燃機関の歴史の中では、『現代の工学センスだと最初の選択を誤ったとも思えるが、しかしその選択のまま、今では他に代替案が無いほどの進化を遂げた』ものが沢山あります。(空気入りタイヤとか、ロータリーエンジンとか、丸いハンドルとか・・・)
 それに、そうやって馬車が発達したところで、やがて自動車は高速化や走行安定性などの要求により、『車輪を直接駆動した方が速いし安定するし、小型化出来るんじゃね?』という発想に至るでしょうが、しかし『ウマロボット』の馬車が普及してしまった後だと、馬車も長く残るでしょう。
 もしそういう『現代とは違った歴史の選択』が働いたら、今頃は巨大なAIBOが引く馬車がそこらを走っていたかもしれませんし、長年に渡りウマロボットの開発に技術的・金銭的リソースが割かれていたら、AI技術などもずっと進んでいた可能性もあります。

・・・ワタシが小僧の研究者だった頃、当時所属していた研究所で『重鎮』とされていた老齢のエンジニアが、『究極のパーソナルカーは何だと思う?』と質問して来ました。
 回答は、ワンコに引かせる一人乗りの馬車?イヌ車?だそうです。『飲み屋で飲んで帰りは寝てても、愛犬なら必ず家に帰る。賢いイヌなら信号を守るし危険回避も自分で行う。究極の自律走行車だ、AIなんか要らん』と。確かに、盲導犬の訓練を受けているワンコならすぐに実用化出来そうだな、などと思いました。
 もし馬車が残り、まさしく巨大なAIBO(御存知だとは思いますが、AIBOとはAI=人工知能を搭載したソニーのワンコ型ロボットです)の様なウマロボットが実用化されていたら、今頃は自動運転が既に実現していたかもしれません。

 チタンの鈍い光を放つ完全自律型ウマロボットが引く馬車が往来する未来都市・・・引かれる馬車は、カーボンとアルミで作られた最新型のコネスト―ガ(西部劇に出てくる、いわゆる幌馬車)だったり、低く固いサスにハイグリップタイヤを履いた俊敏なクワドリカ(古代ローマ時代の、並列4頭立ての高速戦闘馬車)が峠やサーキットを走っていたり・・・そんな世界、ワタシはちょっと見てみたかった気がします。
    • good
    • 0

もし地球とほぼ同じ環境の星が誕生し、人間と同じ形状、知能を持った生物が生まれたら、車は同じようなものになるのでしょうか。


条件は同じ星の誕生、人間同等の生物、二つだけですね、現在の車の誕生に至る途中で偶然といえるものが皆無と言い切れない以上、他の選択枝の方がはるかに多いと考える方が妥当と思います
    • good
    • 1

最初からやり直すことなど、いつでもできます。


むしろ、同じもの以外作れない。
    • good
    • 0

>現在の文明を最初からやり直したら


たら、の付く話のときは、何かの条件変更が一般的なんですが?。
なんの条件変更もなし、なんですね、「たら」つける必要ありません、現状そのものです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

文脈から理解できると思ったので書きませんでしたが、(実際、ほとんどの人は理解してくれました)分かりづらかったでしょうか?

では訂正します。

「もし地球とほぼ同じ環境の星が誕生し、人間と同じ形状、知能を持った生物が生まれたら、車は同じようなものになるのでしょうか。」

お礼日時:2019/03/20 14:52

はじめからやり直すなら同じです。



史実の時系列をいじるなら変わる可能性は大いにありますし、今の知識を持って時間を遡った人間がその時代で発明をするとか知識を広めればいとも簡単に変わるでしょう。
    • good
    • 0

内燃機関で発電して、電動モーターで駆動する形が一般的になるでしょう。


その方が、複雑な変速機を作るよりも製造コストが安いからね。

ただし、今の技術で文明をやり直すってことが想定として、成立するかどうかは疑問ですが、、、。
    • good
    • 0

車を動かすのに


ガソリンにするか
水にするかで
大きな分かれ目があったと
記録にあります

水を選んでいたら
また別の文明があったかもしれませんね
    • good
    • 0

なるでしょうね。

技術は変わるかもしれないけど、
求めるものが同じだから、いずれは今の形に集約されていくはず。
    • good
    • 0

なるでしょう。



生き物の形状も、機械の形状も、自然界の物理法則に対して最適になるように進化していきますから。
    • good
    • 0

なるんじゃない。

脳ミソかわらんから。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!