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アメリカ小説の『ワインズバーグ・オハイオ』は隠れたロングセラーですが、お好きな方、いらっしゃいますか?

A 回答 (2件)

大学生時代に、橋本福夫訳の新潮文庫で親しみ、これがアメリカモダニズム文学の嚆矢であることを、


後のヘミングウェイ、スタインベック、フォークナーを研鑽する中で確信したことも懐かしい思い出です。
この度、上岡信雄による素晴らしい出来栄えの新訳に改めて接し、この作品がいかに時代を先取りしていたか、
更にはこの時代におけるアメリカでの資本主義経済成長が齎したいびつな社会生活への変動が、
今やアジア各国並びに世界中へと蔓延し、途方もない経済格差社会を形成していることを以って証明されていると言えましょう。
論より証拠、アンダーソン自身のコメントを引用します。

「この50年の間に、国民の生活は大きく変わった。革命が起きたと言っていい。
社会が工業中心へと変わっていき、それに伴ってありとあらゆる騒音が沸き起こった。
海外から私たちのところへやって来た何百万もの新しい人々が金切り声を上げ、列車が行き来し、都市が発展した。
都市と都市を結ぶ鉄道路線が建設されて縫うように都市に出入りし、農家の脇を走った。
さらに時代が下ると、自動車が登場し、中部アメリカの国民の生活と習慣と思考にすさまじい変化をもたらすことになる」

『ワインズバーグ、オハイオ』 シャーウッド・アンダーソン 上岡信雄 訳 新潮文庫 2018
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

さすがですね。

お礼日時:2020/02/01 21:15

いい作品です。

新潮文庫。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2020/02/01 21:13

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