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【仏教英語】波羅蜜はperfectionなのに、六波羅蜜になるとsix disciplesになるのはなぜですか?

six perfectionにならない理由を教えて下さい。

A 回答 (5件)

「波羅蜜」の語義は次のように二通りに解釈されるのが理由でしょう:



サンスクリット文法による語源的解釈では、Pāramitā を、"pāramī"(「最高の」を意味する "parama" の女性形)+ "-tā"(抽象名詞をつくる接尾辞)と分解し、「最高であること」、「完全であること」とされる[要出典]。しかし中国およびチベットなどの北伝仏教の伝統的な解釈では、これを"pāram"(彼方、"pāra" の 業格)+ "ita"(動詞 "i" 行くの過去分詞女性形)と読み、「彼方に行った」すなわち此岸(迷い)から彼岸(覚り)に到る行と解するのが通例である[3]
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A2%E7%BE%85 …
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この回答へのお礼

みんなありがとう

お礼日時:2020/02/18 18:46

研究社の新和英大辞典 第五版では以下のように出ています。



波羅蜜:
mastery of the practices prescribed for「entrance into Nirvana [Buddhahood]
perfection《of wisdom》
mastery
supreme virtue(s)

六波羅蜜:
the six「practices [perfections] (of charity, morality, patience, effort, meditation, and wisdom)

ということで、六波羅蜜の英語表記で the six perfections という表記もありということですね。
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どちらも訳語だから、訳者によって違うのだと思いますが、


six perfection も多く使われています。

>The Prajñapāramitā sūtras (प्रज्ञापारमिता सूत्र),
>and a large number of other Mahāyāna texts list six perfections:
https://en.wikipedia.org/wiki/P%C4%81ramit%C4%81 …

https://books.google.co.jp/books?id=YeCAtSdxikYC …
https://books.google.co.jp/books?id=ColgPgAACAAJ …
https://books.google.co.jp/books?id=TH8EAAAAYAAJ …
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多少なりとも仏教の素地が備わっているとの前提で、


極めて杓子定規な回答を物したが故の動執生疑であろうと斟酌致します。
それではまず基本となる六波羅蜜から説明致します。

六波羅蜜とは苦しみの多いこの世界で、その苦しみから解放されるために、実践すべき6つの項目を意味する言葉です。
苦しみから解放されると言うと、「大げさな」とか「六波羅蜜って難しいそう」と感じるかもしれませんが、
六波羅蜜の6つの実践項目はとてもシンプルで分かりやすいものです。

六波羅蜜はそのまま「ろくはらみつ」と読みます。
日本で最も読まれるお経の一つ、般若心経で「般若波羅蜜多(はんにゃはらみった)」
という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、般若波羅蜜多というのと六波羅蜜は関係があります。
それらについても含めて六波羅蜜の詳しい意味について見ていきましょう。

波羅蜜もしくは波羅蜜多と言うのは、お釈迦様が仏教を始めた当時のインドで話されていた言語である
サンスクリット語の「パーラミター」という言葉の漢訳です。
この波羅蜜(波羅蜜多)の意味は、

・悟りの境地に至ること
・智慧の完成
・涅槃の境地に至ること
・涅槃寂静
などとされます。

わざわざいろんな表現を書いたのは波羅蜜(波羅蜜多)が上記のように訳されているのですが、
どれも同じ「苦しみから解放されるための修行法」という意味を持つからです。
仏教用語はほぼ同じ内容を様々な表現・漢字表記で言い換えていることが多く、難しく感じがちですが、
言っていることはとてもシンプルです。
以下の六波羅蜜の説明では統一して「苦しみから解放される」を「悟りの境地に達する・悟りを開く」と表現します。
悟りの境地、つまり涅槃とはどんな意味かこちらで詳しく解説しています。

続いて六波羅蜜の6つの実践項目について詳しく解説しますが、この6つの実践項目を知るだけだと、
「お釈迦様は良いこと言うな」という感想を持つだけで終わってしまうかもしれません。
そこで、六波羅蜜の教えを知る前に、ぜひお釈迦様が説いた、この世界の真理(絶対に変えられないルール)
である諸行無常と諸法無我について知っておいて欲しいと思います。
このことを知ることで、六波羅蜜という教えがただ「人に優しくする」「正しく生きる」
などと良いことを言っているだけではなく、なぜ「人に優しくする慈悲の心が生まれるのか」という深い理解ができます。

六波羅蜜は「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」この6つで構成されています。

六波羅蜜①:布施(ふせ)
布施とは見返りを求めず人のために様々な良いことを行うことを意味します。

六波羅蜜②:持戒(じかい)
持戒とは戒律を守ること。つまり規則正しく生活を送ることを意味します。

六波羅蜜③:忍辱(にんにく)
忍辱とは辱めや憎しみ、怒りを抱くようなことをされたり、感じてもそれらに耐え忍ぶことを意味します。

六波羅蜜④:精進(しょうじん)
精進とは怠けず、正しい努力をすることを意味します。

六波羅蜜⑤:禅定(ぜんじょう)
禅定とは正しく座禅をすること、さらに言うと心を静め、常に落ち着いた心を持つための修行をすることを意味します。

六波羅蜜⑥:智慧(ちえ)
智慧とはこの世の真理を見極めること、正しい心を持って六波羅蜜の他の項目を実践することを意味します。

智慧は智慧波羅密とも言います。
智慧は「般若」とも言い、最初の方で般若心経の「般若波羅蜜多」という言葉を出しましたが、
「智慧の完成」を意味しています。

つまりこの六つの修行を経て獲得した智慧そのものを波羅蜜と称することもあり、
例えばお釈迦様が説いた最高の経典である法華経の方便品第二において教示される、
「知見波羅蜜」が意味するところは「知見及び最高の智慧」という、ある意味一般名詞とも言えるわけです。
これをそのまま英語に置き換えるならば、
perfection (extreme wisdom) となるのは極めて自然な成り行きであろうと斟酌します。

http://www.butujoji.jp/houwa/houwa1706ek.html

翻って先の六波羅蜜の修行徳目という訳語に於いては当然ながら、
six disciples (practices) と相成るわけです。

波羅蜜(波羅蜜多)という言葉は、サンスクリット語のパーラミターという言葉を音訳したものと申しましたが、
このパーラミターを意味する別の漢字表記で「到彼岸」というものがあります。
彼岸という言葉は元々「悟りの境地・仏様の世界」を意味する言葉でした。
「悟りの境地に到る」で「到彼岸」と訳されるわけです。

「彼岸」とも言われる悟りの境地は、お釈迦様が入滅されたとき(亡くなられた時)顔を西に向けていたことから
西方浄土・極楽浄土とも言われ、西の方にあると考えられました。
春分の日と秋分の日は太陽が真西に沈むことから、彼岸が近くなると考えるようになります。
彼岸が近くなるその前後に六波羅蜜という、悟りを開くための修行を行えているのか反省し、
彼岸に到ることができるようにするというのが、お彼岸の由来となります。
ちなみに、一般的にお彼岸はお墓参りしたり先祖供養する期間となっていますが、
お寺ではお彼岸の期間に彼岸会という法要が行われ、六波羅蜜の実践ができているかを反省する時期としています。

仏教に詳しい方であれば、八正道という教えについてご存知かもしれません。
八正道とは、漢字のままで意味が分かると思いますが、8つの正しい考え・行いを意味し、
お釈迦様が悟りを開くためにこれをしなさいと仰ったものです。
悟りの境地に達するために行う実践項目というと、六波羅蜜と八正道は被るものではありますが、
布施という相手のために行うことを含むかどうかなどの違いがあります。

日本は大乗仏教と言う仏教の派に属し、タイなどの国では上座部仏教という仏教の派が信仰されていますが、
一般にこの大乗仏教では六波羅蜜を、上座部仏教では八正道を重視していると言われます。
いずれもとても大事な教えですので、どちらかだけを知るというより、
どちらも知って自分のためになるように理解するのがよいでしょう。
六波羅蜜・八正道を理解するには、仏教の最も基本的な教えである四諦(四聖諦)という言葉もぜひ知っておくべきです。

六波羅蜜の教えについて簡単に解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。
ただ良いことを言っているなと感じただけであれば、ぜひ般若心経の「空」やら、四諦やら、
仏教の根本的な教えについても様々知っていただければと思います。
それらの教えも全てが六波羅蜜につながっていて、六波羅蜜はまた他の教えとつながっています。
これは仏教の大事な教えである因縁・縁起というものにも通じるのですが、
この世界はあらゆるものが互いに作用しあって存在しています。
仏教の世界観はたくさんの漢字で表現され、難しく感じると思いますが、
本来はとてもシンプルなものでとても実用的・現実的なものです。
ただし、どこかを一つくりぬいて理解できるというものではなく、
その教えはどういう考えから生まれているのかを知ることがとても大事です。

たとえば問題解決の本などでよく見る表現ですが、問題が起きた時、
その解決策を考える際「根本的な原因」をはっきりさせることが大事、
そのために「なぜを五回繰り返す」などの方法論がありますが、仏教の考え方も同じです。
「苦しみの多い人生」という問題を解決するため、お釈迦様が徹底的に考えに考え抜いた結果
「苦しみの原因」を発見し、その原因を解決する方法をまとめたのが仏教です。

最後に、一般に知られる六波羅蜜という教えですが、そこに4つの実践項目を足して十波羅蜜という教えもあります。
六波羅蜜に足されるされる4つの波羅蜜は、

・方便波羅蜜
智慧を他の多くの人に伝え、智慧を得るように導くこと
・願波羅蜜
願いを持って、その願いを実現すること
・力波羅蜜
善行を実践する力・真偽を見極める力を養うこと
・智波羅蜜
真実を見抜く智慧を持つこと

厳密な意味などについては、お寺に行ったり、専門的な本を読んでみてください。

https://shinto-bukkyo.net/bukkyo/%e4%bb%8f%e6%95 …
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誤表記がありました。

お詫びして訂正致します。

誤)perfection (extreme wisdom)
正)perfection (supreme wisdom)
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