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嵯峨天皇、清和天皇の時代には
南都諸宗の政治介入を嫌い、新仏教を支持した。

天台宗、真言宗が広がる

のように教科書に書かれていたのですが、同じく天台宗は桓武天皇が支持、法華経を根本経典とする宗派と書いてありました。

これは桓武天皇が支持した天台宗は南都諸宗に似た宗教で、
だから南都諸宗を嫌った嵯峨天皇は全く新しい加持祈禱という形をとっている真言宗を支持した、ということですか?

気になったので質問しました。答えてくださると嬉しいです、お願いします。

A 回答 (2件)

南都諸宗の政治介入を嫌い新仏教(真言密教)を支持する政策をはじめたのは桓武天皇で、嵯峨天皇や清和天皇はその路線を継承したに過ぎません。


桓武天皇が支持した最澄の天台宗は、たしかに法華経を根本経典とする宗派ではありますが、真言密教も併せてとりいれており、朝廷から認められた天台宗の年分度者(年ごとの僧侶採用枠)2人のうち1人は遮那業(密教専攻)とされていました。空海が帰国して真言宗を開く前から、すでに真言密教は天台宗の一部門として朝廷に公認されていたわけです。
また、嵯峨天皇は天台宗より真言宗を支持したわけではありません。南都六宗の猛反発を押し切って最澄の大乗戒壇設立の願いを受け入れたのは嵯峨天皇です。それまで日本で僧侶になるには東大寺の戒壇院で受戒しなければならなかったのが、独立した大乗戒壇をもつ天台宗の僧侶は延暦寺で受戒できることになるわけで、これはものすごい特別待遇といえます。
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この回答へのお礼

なるほどです!ご回答ありがとうございます!

お礼日時:2020/03/30 22:31

最澄も空海も、中国では密教を学んでいるが、空海は中国密教界の第一人者・恵果和尚から後継者に認められ、奥義を伝授された天才中の天才だ。


結局のところ、日本では最澄も密教の教えを空海に請うている状況だ。

そんな状況では、いくら最澄が先輩の高僧だったとしても、中国での空海の偉業、そして空海の八面玲瓏ともいえる多才さなど、超絶的なスーパーマンというかスーパースター振りに接すれば、嵯峨天皇でなくても真言というよりも空海に傾倒するだろう。
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この回答へのお礼

なるほど!ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2020/03/30 22:30

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